ドルコスト平均法とは?メリットとデメリットを解説

子供の進学や住宅の購入、老後などのお金のかかるライフイベントに備えるために、投資を検討している方も多いと思います。

しかし、投資は元本割れのリスクを伴う可能性もあるため、リスクを恐れてなかなか一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ドルコスト平均法とは何なのか、メリットとデメリットを解説します。

◆ドルコスト平均法とは?
「卵を1つの籠に盛るな」という投資の格言があります。1つの籠に卵を盛った場合、籠を落として全ての卵を割るリスクを伴う、つまり分散投資の大切さを伝える格言です。

分散投資には、株式と債券を組み合わせるといった資産の分散と投資する機会を複数回に分ける時間の分散の大きく2つに分かれます。

ドルコスト平均法とは、同じ金額で株式や債券を定期的に継続して購入する時間の分散を取り入れた投資手法です。

購入資金は一定であるため、金融商品の価格が下がると金融商品の購入量が増える、価格が上がると購入量が減るという仕組みです。

◆ドルコスト平均法のメリット
ドルコスト平均法のメリットとして、以下の2つが挙げられます。

・平均単価を下げられる
・誰でも簡単に取り組める

ドルコスト平均法では、金融商品を全額購入するのではなく、複数回に分けて購入します。
例えば、50万円の資金を10万円ずつ以下のように5回に分散したと考えましょう。


商品価格
購入量
1回目
500円
200
2回目
400円
250
3回目
500円
200
4回目
400円
250
5回目
500円
200
平均
460円
220(合計1,100)

1回目に全額購入すると、価格は500円、購入量は1,000。しかし、ドルコスト平均法では分散したことで平均単価を460円に抑えられており、購入量も1,100に増えています。

また、投資に回せる予算から1回の購入資金と購入周期を決めて、後は決めた内容に応じて取引するだけです。そのため、投資初心者でも取り組みやすいでしょう。

◆ドルコスト平均法のデメリット
ドルコスト平均法のデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

・ハイリターンは期待できない
・手数料負担が大きくなる

ドルコスト平均法の目的は、平均単価を下げることで高値掴みを防ぐことです。そのため、底値で買って高く売るというハイリターンは期待できません。

また、長期投資で運用益を出すことを目的としているため、短期投資で利益を得たい方にも向いていないので注意が必要です。

あくまでも長期投資で、短期の価格変動に一喜一憂せず、資金・時間ともに余裕がある方にドルコスト平均法は向いています。

ドルコスト平均法では複数回に分けて金融商品を購入するため、取引回数が多くなります。取引回数が多くなることで手数料の負担が大きくなるという点に注意が必要です。

手数料の低い証券会社や手数料無料の投資信託もあるため、どの金融機関を利用するかもよく考えましょう。

◆まとめ
将来のために貯金・貯蓄を増やしたいと思っても、収入は簡単に増えるものではありません。そのため、投資でお金を効率良く増やしたいと考えている方も多いと思います。

しかし、投資には元本割れのリスクを伴うものも多いため、リスク対策が必要不可欠です。ドルコスト平均法は、平均単価を下げることによって高値掴みを防ぐことができる、誰でも簡単に取り組めるリスク対策として注目されています。

しかし、ドルコスト平均法には、ハイリターンは期待できない、手数料負担が大きいというデメリットも。

あくまでも長期投資でリスクを抑えながら資産形成をしたい方におすすめの方法と言えるでしょう。

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