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親子で話したい・考えたい映画ズートピア

ズートピア見ましたか?
言わずと知れたディズニーアニメです。
ズートピアは全ての動物が「誰でも何にでもなれる」理想の街。しかし現実はウサギや小さな草食動物はキツネなどの肉食動物にいじめられ、キツネは大きな動物に馬鹿にされまともな仕事にもつけない。
肉食も草食も大きいも小さいも関係ない平等で平和な世界と言いつつ日々様々な偏見や差別が充満している、差別的問題を可愛い動物というフィルターを掛けて子ども達も見やすく出来ています。
いじめられるから、もっと弱いものをいじめてうさを晴らし、いじめられたものは深い恨みを持って復讐する。
成長する主人公ウサギのジュディは変わりたいのに一歩踏み出せないキツネの詐欺師のニックにこう言います。

Life’s a little bit messy. We all make mistakes. No matter what type of animal you are, change starts with you.
(人生は少し面倒なもので、みんな間違いを犯すもの。あなたがどんな動物だろうと、変化はあなたから始まるものなのよ。)



ズートピアには子供達に考えて欲しい名言が溢れている。


偏見と差別は自然発生するものではなく、自分が生み出しているもの。自分から変わらないと相手も変わらないということを言っているのかなと思います。
以前バカロレアの先生を指導育成している方とお話をした時「それぞれの国にそれぞれのアイデンティティーがあり、皆それぞれに誇りに思っていてどこにいてもそれをきちんと語ることができます。私たちは文化が違っていても、それをうまく解することはできなくても認めることはできるはず。相手を認めることができればそこから自分の国を見つめ直すことができて自分が日本人である事を誇ることができるようになります。外の世界を見て自分の世界を好きになることができます。日本人は自分の国を自信を持って誇りであると言えない人が多いです。」と言われてしまいました。
話は大げさになりましたが、自分たちの周りの小さな世界でも同じだと思うのです。



If the world’s only gonna see a fox as shifty and untrustworthy, there’s no point in trying to be anything else.
(キツネが悪賢いと決めて世間が信用しないのなら、俺もそういう奴でいる)
ニックの言ったこの言葉は「どうせ私は〜だから仕方ない」小さい時にふてくされた自分が言っていた気がします。
みんな何かしらコンプレックスを抱えて生きているけど、「だから仕方ない」のではなくどうすれば状況を変えられるか、なのではないでしょうか?

Look inside yourself and recognize that change starts with you. It starts with me. It starts with all of us.
(自分の心の中を見つめて、変化はあなたから始まると気づいてください。それは私から始まります。そして私たちみんなから始まるのです。)
ラストのジュディの言葉です。
困っているならどうして困っているのかをわかってもらい、助けてもらうことは必要です。でも、それだけではなく自らも歩み寄り変わる努力をし、自分ができることで「手を差し伸べる」こともしなくてはいけないという事を考えさせられました。


子ども達と一緒に何が自分に足りないのか、できることは何なのか、どうして自らが変わることが(自分の周りの)世界が変わることに繋がるのかを考えていきたいと思います。


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