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入試と家族と疲弊

今日は高校入試の合格発表だった。

学習支援ボランティアで勉強を教えていた子は、第一志望に落ちてしまった。彼はもちろん、僕自身も、ショックを受けている。

彼は少し問題のある家庭環境で育った。学校でも、いくらかの問題行動を起こしていた。そんな背景もあって、同情というか、なんとか手助けがしたいと思いながら支援をしていた。

ここまでショックを受けている理由は分からないが、僕は彼を弟のように思っていた部分がある。実際に、彼が部活の大会に出場した時には応援にも行ったりしていた。そんな彼が、志望校にいけなくなってしまったのは悲しい。

落ちてしまった責任は、彼自身には無いと思う。もしも、ひとり親ではなく、裕福で、頭ごなしに叱らない家庭に生まれていたら、受かっていたかもしれない。だから、ある意味で、これは運だとか、自分の意志ではどうしようもないことだと思う。

彼のことを考えていて、僕自身もかなりナイーブになってしまった。もっと、良い支援ができたかもしれない。ちゃんと叱って、宿題をさせてきていたら受かっていたかもしれない。そんなことを思うが、それもあまり意味をなさない。

結局のところ、多くのことは家庭環境で決まる。親のせいで優秀なこどもがスポイルされてしまうのをみるのは心が痛い。もちろん、親にだっていろんな事情があるから、親を責めても無意味かもしれない。それでもやはり、親のせいでこどもが台無しにされてしまうのを見るのは、やるせない気持ちになる。

僕は一人の支援者でしかないから、関わっている子たちの助けになれる部分も、少ししか無いのだ。それに、家庭環境の後ろ向きなことばかりを聞いたり見たりしていると、さすがに疲れてきてしまった。

そんなこんなで少し疲弊しているのであった。

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