供述誘導疑惑、「証人テスト」での検事発言「配慮が必要だった」…最高検「組織的指示はなかった」

2019年参院選の大規模買収事件を巡る東京地検特捜部検事の供述誘導疑惑で、最高検は25日、被買収側の広島市議(当時)に不起訴を期待させたとして、検事の取り調べでの発言を「不適正」とする調査結果を公表した。別の検事が担当し、市議の法廷証言を誘導した疑いが指摘されていた「証人テスト」での発言も「配慮が必要だった」とした一方、組織的な指示は認められないと結論付けた。同事件では、河井克行・元法相(60)(実刑確定)から買収資金を受け取ったとして、公職選挙法違反容疑で捜査を受けた元市議・木戸経康被告(68)(被買収罪で1審有罪、控訴)に対し、取り調べを担当した検事が不起訴を示唆するなどして自白調書に署名させた疑いが録音データから浮上。読売新聞が7月、独自に入手したデータを基に疑惑を報じ、最高検の監察指導部が内部調査を進めていた。
調査結果によると、取り調べ担当検事は任意の事情聴取で「できたら議員を続けていただきたい。レールに乗ってもらいたい」「強制とかになりだすとね、今と比べものにならない」などと発言した。 最高検は、一連の発言は「不起訴を約束したとはいえない」とする一方、不起訴を期待させたことは否定できず、否認した場合の強制捜査を示唆したとも指摘。取り調べの一部を録音・録画した際、否認供述を記録しなかった点とあわせ、「取り調べの適正確保の見地からは不適正だ」などと認定した。木戸被告が河井元法相の公判に証人出廷する前の「証人テスト」については、公判担当検事の発言を「不適正」とは認定しなかった。しかし、証人尋問に備えて被告が作成したメモを「カンペ、おおっぴらにしないように」などと発言した点は「発言の意図や趣旨を十分説明しておらず、より慎重な配慮が必要だった」と指摘した。事件では、木戸被告ら7人の地元政治家らが自身の裁判で「不当な取り調べがあった」と訴えた。最高検は、録音データを精査し、地元政治家の取り調べを担当した検事や当時の特捜部幹部にもヒアリングを実施。いずれも不起訴を約束して自白を得るといった指示があったことを否定したため、「組織的指示はなかった」と結論付けた。元福岡高裁部総括判事の半田靖史弁護士の話「取り調べ検事の発言を不適正と認定したことは、厳しく踏み込んだ判断だといえる。ただ、検事から不起訴を示唆されたと主張をする被告が多数いるにもかかわらず、組織性がないと結論づけたことは疑問だ。今後の対策は具体性に欠けており、取り調べの録音録画の範囲や全面可視化の対象事件の拡大を求めたい」【読売新聞】より

元福岡高裁部総括判事の半田靖史弁護士によると組織性がないことへの疑問を投げかけていますが、我々一般人からすると組織性があるなしは分かりかねますが、検察の行き過ぎたニュースが多く聞かれるようになったことから推測すると組織的な体質があるように邪推されても仕方が無いように思いますが……私の思い違いでしょうか?


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