能登半島地震で太陽光パネルに被害相次ぐ 和歌山の山林火災では消防士が感電の危険

能登半島地震の被災地にある大規模太陽光発電所(メガソーラー)の少なくとも3カ所で、斜面崩落など地震による被害を受けた可能性があることが、金沢工業大の調査で分かった。今回の地震では経済産業省が太陽光パネルによる感電の危険性を注意喚起。一方、和歌山県では1月13日、山林火災でメガソーラーが焼け、消防士が感電の危険に遭いながら消火活動に当たっていたことも分かった。

金沢工業大の徳永光晴教授は
「強い揺れで周囲の山の斜面が崩落し、一部の太陽光パネルが損傷している可能性がある」という。

経産省は1月2日、X(旧ツイッター)の公式アカウントで被災地に向け《太陽光パネルは、破損した場合でも、日の光が当たると発電をする可能性があるため、むやみに近づかないように》などと感電の恐れを注意喚起していた。
一方、和歌山県すさみ町では13日、大規模な山火事が発生し、山林に建設されたメガソーラーが焼損。同町を管轄する白浜町消防本部によると、火災は同日午後4時ごろ、すさみ町口和深(くちわぶか)の山林で発生し、火は強風にあおられるなどして燃え広がった。白浜町消防本部や地元消防団、陸自ヘリ、県防災ヘリなどが消火活動を続けた結果、4日後の17日午前9時前に鎮火した。けが人はなかった。

同本部などが火元や出火原因を調べているが、山林約13ヘクタールが焼失。その中には「旭メガソーラーすさみ発電所」(約18ヘクタール)の敷地が含まれ、太陽光パネルの下に雑草が生えるのを防ぐ緑色のシートが焼けるなどした。

同消防本部は「当初は山林火災として通常の放水をしたが、太陽光パネルは感電の危険があり、消防士は耐電手袋・長靴を着用して放水に当たった。困難な消火活動となった」

メガソーラーに反対する住民団体は「太陽光パネルが消火活動の妨げになったり、火災で損傷したパネルがショートするなどして被害を拡大させたりしていないか、今後のためにも調査するべきだ」としている。
【産経新聞より】

ソーラーパネルの設置のメリット・デメリットを明確化して行かないと安全に設置出来ないですね。電気自動車も然りですよね。

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