「神宮外苑再開発」伊藤忠商事の声明への反論:目先の維持費逃れのために、将来世代に維持費4倍送りが問題の本質
9月28日の「神宮外苑再開発」説明会は、神宮外苑に隣接している渋谷区民の私は締め出し。しかし遅ればせながら伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明への反論を読んだ。
神宮外苑再開発について|お知らせ|伊藤忠商事株式会社 (itochu.co.jp)
感想は、伊藤忠商事がこれだけバカだとは思わなかったという驚きと、どうせ「昭和左翼相手」と思って都民をバカにしているの?というむかつきしかない。
こりゃ長い夏も終わったところで、伊藤忠商事のバカ達に、問題の本質を教えて、「お前ら自頭バカだ!間違っている!ヤメロ!」とこれからきっちり教えてやろう♪
1 神宮外苑再開発問題の本質は、単なる維持費の将来4倍送り
伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明では、
とほざいているが、とんでもない。
これは「みどりを守る」プロジェクトではなく、自分達の「給料をまもる」プロジェクト。
なにしろ、25年度見込みが課長で3620万円、部長で4110万円の伊藤忠商事だ。
「今維持費を払いたくない」からより大きな建物を建てて維持費を捻出する。は、人口激増昭和の再開発モデルだけれど、今は昭和ではない。
今はそこから反転して、人口激減の令和。60年後には人口半減。しかもSDGsと地球温暖化対策の時代。時代背景が違うのに、昭和と同じ発想で自分達の給料が減らないように、倍規模の高層びるやら大型施設を作る事は、
60年後の人口半減世代に維持修繕費負担の4倍送り。なんて恐ろしい。
しかも現在の神宮外苑を産業廃棄物にして、環境を汚し地方と環境に損する貧乏国を滅亡させる。
伐採して植えた木が育つまでの50年60年の間、猛暑の東京の夏を更に暑くして、冷房代を払えない貧乏人を殺す。
神宮外苑どころか現在の都心の再開発ラッシュで、人口が江戸時代水準に減る100年後には、東京は廃墟高層ビルと廃墟高層マンションの乱立で、人が住めない土地になり、遷都で東京滅亡しかない。
伊藤忠商事も、こうした想像力がない昭和思考停止の自頭が悪いバカ揃いだったとは。あーあ、バレちゃった。
2 データ出すなら、樹木数ではなく、コンソーシアムとやらの過去と現在とこの先50年のの収支計画を出せ
また伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明でむかついたのは、
といいながら、データは、木の本数しかない。この辺りも、どうせバーカな昭和左翼相手と舐めた姿勢が見え見え。
いや、資金が必要というなら、出すべきデータは、コンソーシアム各社の今までの経営収支とコンソーシアムの今後50年の事業計画だろうが。
そもそも神宮外苑再開発コンソーシアムの仲間である、宗教法人、独立行政法人は、いずれも法人税も支払っていないじゃない。明治神宮なんて固定資産税も払っていない。明治神宮が正月3ガ日のお賽銭で1年分の経費を稼ぐ事は、以前に明治神宮の禰宜から聞いたぞ。非課税でうなるほどある利益から、長期の神宮外苑の緑の維持費を留保していなかった方がおかしい。
で非課税のくせに維持費がないというのは、非課税で美味しいい利益が減ると、誰の給料が減って困るのかな?どこぞの上納金が減ると困るのかな?
数字を出さない限り、「みどりを守る」プロジェクトではなく、自分達の「給料をまもる」プロジェクト。と言われて当然。
3神宮外苑再開発は、昭和44年制定都市再開発法の再開発モデル
改めて説明するが、伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明の主旨は、神宮外苑維持にお金がかかるから、その維持費をねん出するために、みんなで一緒に再開発をして、伊藤忠商事ビルを高層ビルに建替えて資産価値を上げ、そこから神宮外苑の維持費を払うという発想は、手あかがついている昭和44年制定都市再開発法の基本ビジネスモデルだ。
都市:市街地再開発事業 - 国土交通省 (mlit.go.jp)
小さな古い木造建築密集地お土地を集約して大きなビルやマンションを建て、容積アップで得られる保留床を建設費に充てる。
この昭和44年制定都市再開発法ビジネスモデルは、昭和44年の高度経済成長を成し遂げ人口も急増し、大量の質の良い部屋やビルを必要とした昭和後半には大変上手く行き、80年代バブルの「地上げ」ビジネスモデルとなった。その成功体験が強烈すぎて、日本人は思考停止したらしい。
4しかし時代は人口激減時代。高度経済成長と人口激増時代の再開発モデルは通用しない
明らかに誰が考えてもおかしいはずだが、昭和の需要右肩上がり時代の都市再開発ビジネスモデルは、令和の需要激増時代には通用しない。加えて建設費高騰と金利上昇のトリプルパンチ。SDGsと地球温暖化で、環境問題とサステナビリティが言われる時代でもある。
この令和に、昭和の都市再開発法モデルを推進するとどうなるか、もう少し丁寧に見ていこう。
5①神宮外苑再開発で、60年後の人口半減世代はどうなるのか?
伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明では、
とふんわりポエムをほざいているが、このポエムには、2つの重大要素の見落としがあり、実現しない。
重大見落とし1は、60年後には人口半減日本で、建替え後の高層ビルや新神宮球場・秩父宮ラグビー場の需要も減る事。
重大見落とし2は、60年後には、建替え後の高層ビルや新神宮球場・秩父宮ラグビー場の需要もまた現在より重い維持費と修繕費負担が生じる事。
将来、需要はなく利益は減る。一方将来、現在より倍の維持修繕費負担が生じる。人口半減世代が負担する維持費は、現在世代の2x2=4倍。
これでどうやって、神宮外苑のみどりを守り続けるというのだろうか?
しかも日本の世界GDPランキング予測は、60年後には10位から転落してメキシコ以下。60年後には貧乏国日本人が、高層ビルと現在より大きな新神宮球場・秩父宮ラグビー場維持費修繕費をどう負担できるというのか?
それとも60年後には、更に人口が減る中、100階建てビルを建てるとほざくのか?まるでバビルの塔だね。
6 ②木は植え替えても直ぐに育たず東京ヒートアップは進行する
また「みどりを守る」プロジェクトが嘘くさいところが、伐採しても植えるから良いという、木の命を無視した言いぶり。育成タイムを無視して、その間の東京の夏のヒートアップで苦しむ人の存在は完全に無視という心の無さ。
というが、新しく植樹した木が本当に根付くのか、そしてまた3m超に育つまで何年かかるのか?リスクの説明がない。一方で、なぜ今木を切る事に皆が反対しているかといえば、単に皆の公園というだけではなく、現在地球温暖化が進行して夏が確実に猛暑になっているからだ。
伊藤忠商事の社員は空調の聞いた高層ビルで働き高級取りで高級住宅に住むその家族も関係ないから気にもしないのだろうが、一度伐採して新しく植えた木が育つまでの間、この猛暑がニュースタンダードになった東京で、緑が減り、夏が更に暑くなる。
ここでもしわ寄せを受けるのは、冷房代を節約せざるを得ない貧乏人だ。熱中症のみならず、健康が損なわれ、高齢者も体力が損なわれ、早死にのリスクが高まるばかり。
こういう想像力がない伊藤忠商事の傲慢さに反吐が出る。
7③環境問題の本質は、現在の神宮外苑を産業廃棄物化し、地方や貧困国を苦しめる事
SDGs時代にグローバル環境面から私がこの神宮外苑プロジェクトを推進すべきではない理由として、私は最初から、神宮の緑以上に、神宮外苑一体を産業廃棄物化する事を問題視している。
伐採された樹木、神宮球場及び秩父宮ラグビー場、現在の伊藤忠商事ビル、いずれもメンテナンスを続ければまだまだ使えるものを、この神宮外苑再開発で、全て産業廃棄物にするという。一部はリサイクルするかもしれないが、建物だけではなく設備や内装等は全て産業廃棄物だ。
国際共通語の英語を話さず国際感覚を持たない日本人は、SDGsの本質が今一つ理解していないようだが、そもそもSDGs制定の理由は、経済産業大国の経済活動による気候変動は、その自然環境依存が大きい地方や経済貧困国の生活を潰すからだ。地球温暖化で従来の農作物が育たない、森林の減少、砂漠の拡大、海面上昇で国ごとしずむ予定の街々や南洋の国・・・。
神宮外苑から排出される大量の産業廃棄物も、日本の地方のどこかの土地か海外の経済貧困国のどこかの土地を確実に汚す。その土地の人たちにマイナスの影響を与える。
伊藤忠商事がグローバル商社をうたいながら、海外貧困国をいじめるプロジェクトを平然と推進するその神経は、人の不幸が飯のたね、の拝金主義だからかな。HPでぬけぬけとサステナビリティを言うのだから、嘘つくなと言ってやらなければいけない。
8 ビルやマンションをたった40年で寿命建替えを言うのは、世界の中で日本人だけ
ここで指摘をしなければいけないのが、伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明でも
とあり、これに「確かに仕方がない」と思う、昭和で思考停止反地球勢力の日本人が少なくないけれど、これが、間違い。
そもそも、築40年過ぎで=建替えなんていうの、世界の中で日本人だけ。
そういうと、(今時英語も話せないくせにふんわり名誉白人気分)日本人は、日本は地震国だから、日本は木造建築文化国だから・・の低レベル屁理屈を言いたがるが、地震国も木造建築文化も、日本だけじゃねーぞ。
先日のパリオリンピックでも、綺麗なパリの街並みがテレビに写されたいたが、あれは1800年代築。既に築200年近いが、誰もパリの街を全部再開発しなければとは言わない。パリの古いホテルやマンションは、お湯が出ない、漏水事故なんて設備トラブルは日常茶飯事だけれど、だから建替えなど誰も言わない。
少し郊外にいけば、(戦争とその後のベビーブームで)普通の中小ビルが建ち並ぶが、フランスやヨーロッパのビルが長く使えているのは、それでも修繕を繰り返し、設備更新を繰り返し、外壁の修繕リニューアルや内装リニューアル工事を繰り返し、そこにお金を投じるから。
日本のようにすわリノベーションだとか建設業者様様様どうにかしてーとべったり甘えるのではなく、上手に低予算で工事をするから、低予算で維持しているけれど。
そうして最初の建設投資回収が終わってからはるかに長い年月使用利益を積み上げるから、本物の文化が生まれる。歴史と伝統の価値を知っているから、より古い建物や設備も修繕工事を繰り返して、大切に使われ、文化が育つ。
ところが日本人ときたら、文化レベルが低すぎて、木造長屋と鉄筋コンクリート造建築の違いがわからず、昭和思考停止で、せっかくの日本の栄光の明治から昭和の遺産さえも、せっせと壊したくてたまらないときてるから、怖いねー。
9 安全快適で緑あふれるまちづくりが、スクラップアンドビルドでしか実現できないなら、東京は滅びる。
伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明がいう、「安全快適で緑あふれるまちづくり」を、日本以外の先進国は、スクラップアンドビルドせずとも、そこそこ安全快適緑あるまちづくりを実現している。しかし日本だけ、スクラップアンドビルドでしか実現できないという。
しかしもう人口半減時代。現在の市街地全てに高層ビル高層マンションを建てる大型再開発はできない。するとどうなるか?
再開発地以外は、安全も快適も緑もない、荒れ果てたスラム街廃墟街になるしかないらしい。
肝心の神宮外苑も含めて再開発高層ビルも、100年後の江戸時代の人口水準の東京では、使う人も維持する人もいなくなるから、最後は東京放棄かな。ゴースト高層ビルが建ち並ぶ、危険な土地になって、東京は終わりだ。
10 人口激減時代。再開発ではない現在の森や施設の維持を見つける事が、東京サステナビリティの唯一の道
結局のところ、もう昭和の人口激増時代ではなく、令和の人口激減、SDGs、地球温暖化、人類の存続さえ問われるサステナビリティの時代に生きる今の私達が神宮外苑を守るために必要なのは、昭和思考停止で昭和型スクラップアンドビルドの再開発ではなく、再開発に依存しないサステナビリティな公園と施設と東京の在り方に知恵を絞る事です。
それ以外に、東京のサステナビリティはありません。
神宮の杜の維持費が問題なら、当事者達で抱え込まずに、神宮外苑の保全ファンドを作って、出資者を募ればよい。もっとオープンに知恵と助けと議論を求める事だ。
それをせずに、勝手に自分達だけで抱え込んでドラマクイーンで神宮外苑再開発を邁進し、自分達の給料のために、将来世代を苦しめ、東京を潰し、地球の環境も汚したいというならば、伊藤忠商事だけではないにしろ、伊藤忠商事にも、自分達の昭和思考停止とバカと邪悪を思い知らせてやるしかない。
この伊藤忠商事の「神宮外苑再開発について」声明を褒めるバカ識者もね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?