M-1に5人で出ました

M-1グランプリ準々決勝で敗退しました。

初めて読んだ方のために軽く自己紹介をしておきますと、ダウ90000という8人組で主宰をしている蓮見翔というものです。M-1には女の子4人と出場して5人組で出ました。「新しい」や「5人を活かしている」といった意見をいただいたりもしましたが、「漫才ではない」「真ん中の男が疲れた妻夫木みたい」などの批判的な声もいくつかあり、決勝にいっていたらもっと言われたいたかもしれないと思うと少しホッとしています。5人ってだけでわりとベタなことをしているのでそんなに新しくもないと僕は思います。

元々ちょっとした思いつきで出場した憧れの大会でここまで残れたことが本当に嬉しいです。僕はダウ90000になる前もなった後もヌープリッキーというコンビで漫才をしていた時期があって、そのコンビで3年M-1に出たけど最高でも二回戦止まりだったので、今回の結果はその頃から考えるとすごく感慨深いです。
小学生の頃から大好きだった大会にまさか女の子４人と一緒に出ていると思わなかったけど本当に幸せな期間でした。芸人じゃない人間をあそこまで残してくれる大会と観客の皆さんの懐の深さに本当に感謝です。

女の子4人が本当に一緒に頑張ってくれて、感謝しかないです。あの子たちはみんな女優を目指している子達なので、漫才をしたくてダウ90000に所属しているわけではないのに調整のライブも文句言わずついて来てくれて本当にありがたかったです。自分のような特徴のない男がどうしてもM-1で結果を残したいと思ったらもう女の子4人が隣でニコニコしてるしかないと思って、それを実際形にできる環境にいること自体がかなりラッキーだと思います。多少の批判もはねのけて僕より堂々と舞台に立っていてかっこよかったですよね。準々決勝で正直あまり手応えがなくて、そのあと受けた密着でみんなが露骨に凹んでたのがなんかすごい嬉しかったです。この子達はウケたいと思って一緒にやってくれてたんだと思えたし、正直自分は準々決勝にこれた時点でかなり満足していたので悔しがってる4人が素直にかっこいいと思いました。舞台を重ねて行くごとに堂々としていってるのでぜひYouTubeとかで観てみてください。あと誰が可愛いかみたいなコメントは若干嫌がってたと思うのでできたらあんまやめてあげてください。表舞台にたっている以上仕方ないとも思うんですけど、それ以前に人が嫌がることはしない方がいいので。

ダウ90000は8人組です。あと3人男がいます。この3人も今回どんどん勝ち進んで行く中でずっと応援しててくれました。なんか気まずくなったりしないの？ってたまに聞かれたんですけど全然そんなこと思いつかなかったくらいみんな優しいので一切揉めなかったし、稽古場で3人がゲラゲラ笑ってくれたから自信持って望めた部分もかなりあるので。ダウ90000は8人組です。youtubeにあるコントをみてください。なぜか10人出てたりしてややこしいんですけど（ラジオとか聞いてもらえたらわかりますが最近2人抜けてます）普段はたくさんコントをやってもいるのでそっちもみてもらえたら嬉しいです。

僕がM-1に出た理由は3つあって、一つは大好きな大会だからっていうのと、お笑いライブに出させてもらっている以上は演劇メインだからという言い訳をしないようにしたいので賞レースには極力でたいのと、一番大きな要素として「宣伝」があります。

僕らは普段演劇公演をやっていて、そこのお客さんをどうしたら増やせるかを考えていたときにYouTubeに載せて短くみやすいコンテンツでまずは知ってもらおうと思ってコントをたくさん作って載せ続けていました。その中で漫才もちょくちょくやっていて、コンビでの漫才を何本か作っていたのですがあまりダウ90000がやる漫才って感じがしなくて色々考えた結果あの形になって、この漫才を見た人が演劇公演を見にきても期待していたものと違うものを見せることにはならないだろうなと思って出場を決めました。だから今回漫才で僕らを知ってくれた人がもしいたら是非今度は劇場でお会いしたいです。演劇公演もコントライブもとにかくたくさんやっているので。

Twitterでも言いましたがM-1への出場は今回で一旦最後だと思います。目新しさでここまでこれたので来年今年を超える自信が全くないので。ただ漫才は楽しいので自分たちのライブでちょくちょくできたらいいなと思います。真剣勝負の場に混ぜてもらって本当にありがとうございました。来年のM-1で5人組が増えたらちょっとニヤニヤしちゃいますね。心無い人が「ダウのパクリだ」とかいうかもしれないですけどめげないでください。僕らも「プラン9のパクリだ」って言われたので。あんな最高な人たちパクれるわけないですよね。

めちゃくちゃ楽しかったです！ありがとうございました！決勝楽しみ〜〜〜！！！

こっから先はやっぱりそれでも悔しいは悔しいなって話です。