わたしたちのコロナ予算
今日はお花見日和。うららかな春の陽気に、気持ちは晴れやか。
でも、現実に戻ると最近生活費はあがる一方で気持ちは鬱々。しかも増税って話もあるし。私たちの税金はどこに行くの？？？
そんな今日は税金の使い道について、ふたりごと。
絵馬: ちょっと気になる情報見つけたんだけど。令和2年度(2020年度)、日本は、コロナ対策で「77兆円」の予算を組んだらしいのね。
香苗: 77兆…？
絵馬: そう、77兆円。大きすぎてイメージが湧かないけど、どれくらいなんだろって思って見てたら、NHKのこんな分かりやすいサイトを見つけたの。それでビックリしたんだけど、記憶に残るあの3.11でも「10年」かけて32兆円。それに対して今回は「1年」だけで77兆円。
(出典: NHK「#あなたのコロナ予算」https://www3.nhk.or.jp/news/special/covid19-money/)
香苗: えっ… ここにも書いてあるけど、本当に「異次元の規模」だね… で、国民一人あたり61万円って、給料何ヶ月分よ…！？
絵馬: 当初はどの程度の被害となるかが分からなかったし、未知のウイルスだったし、だからしょうがなかったのかなぁ…？と思いつつ、自分も61万円払ったと思えば何に使われたか気になるじゃん？で、使い道を調べてみたの
香苗: 気になる気になる。どうだった？
絵馬: そしたら、この記事よ。77兆円のうち、国会に使い道が報告された12兆円について、その90%が用途を特定できなかったらしい。意味わからなくない？！
(出典: 日経新聞 2022年4月22日「コロナ予備費12兆円、使途9割追えず 透明性課題」)
香苗: 9割って、10兆円以上もどこいったか分からないの？！
絵馬: そうなの。61万円払って、少なくとも8万円くらいはどこ行ったか分からないってこと。
香苗: ちょっと腹立ってきたかも。分かってるところでは何に使われたんだろう。このNHKのサイトには、「ワクチンなどの感染予防には5兆円が使われた」と書いてあるけど。
(出典: NHKスペシャル「検証 コロナ予算77兆円」https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/pMNjVGJyyM/)
絵馬: そこにも注目したポイントがあって。次この記事を見て。2023年になって、会計検査院は、「政府が製薬会社と契約した計８億８２００万回分のワクチンについて、数量の算定根拠を示す資料が不十分と指摘」。
香苗: 数量の算定根拠？どういうこと？ちょっと見せて。
「政府は２０年１０月～２２年３月に、米ファイザー製３億９９００万回分、米モデルナ製２億１３００万回分、英アストラゼネカ製１億２０００万回分、米ノババックス製１億５０００万回分を契約。一方、２７日現在の接種回数は計約３億８０００万回で、実際に現場では廃棄も相次いでいる。」
絵馬: ここに回数が書かれているでしょ。香苗、これを人口で割ってみてよ。
香苗: えっと…わたしたちの国の人口は1億2千万人強…ってことは、国民全員が接種するとして、ひとり7回以上の想定？！
絵馬: 当初は「半年に一度の接種」、とか言われていたよね。ってことは単純計算で3年以上先まで契約をしたってことにならない？
香苗: 本当だ…素人目にみても、ちょっと買い込みすぎじゃないかと思うけど…
絵馬:わたしも、はじめての経験だから仕方なかったのかな？って最初は思ったんだけど、実は過去にも、日本がワクチンを買い占めて大量破棄し、入手できなかった低所得国から批判を受けたことがあったことが分かったの。
(出典: 2010年10月12日 日経新聞「新型インフルのワクチン、期限切れで廃棄 214億円相当」)
香苗: 知らなかった…国も、失敗から学んでないね…。てか、それを聞くと尚更思うのが、それだけ予算があって、数年先まで見越したお買い物をするなら、開発に年月がかかる国産ワクチンの開発に少しでも投じられなかったのかな？
絵馬: たしかに！なんでやらなかったんだろう…
香苗: 今日聞いたこと、ほとんど初耳で、あんまりここへの批判、テレビでも周りでも聞かない気がする。わたしたちの税金だよ。もっと厳しく見て、おかしいところにはもっと怒ってもいいよね？！
絵馬: 本当にそう思う。税金の使い道。興味が出てきたので、色々調べてみようかな。
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