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【人と人とのつながりの場】

◆はじめに◆
私は運動部(団体球技)の顧問をしています。
ここ数週間、日曜日は大会の引率をしていました。
そのなかで自分がやりたい研究とのかかわりについて感じる部分があったので、それを記します。

◇大会をむかえるまで◇
本校はコロナ対策ということでかなり厳格に制限を設けていました。
練習できるようになったかと思えば禁止になり、
練習→中断期間→練習→中断期間→…の連続でした。
その間、もちろん他校との練習試合はなく、
練習試合をおこなったのは大会の1か月半前が初めてという状況でした。
そして大会を迎え、結果的に1回戦敗退となりましたが、
その中で「人と人とのつながりの場」が大切であるということを改めて感じました。
そう感じた理由は次の通りです。

【本気が出せるのは対戦相手がいてくれるから】
大会前に唯一おこなわれた1回の練習試合、
これまで練習してきたことが出せるかどうかを試すチャンスでしたが、
それ以上に子どもたちの本気度が今までに見たことのないもので驚きました。
練習でも実戦形式の5on5をやっているのですが、
子どもたちも無意識的に「日ごろの友人関係が崩れるかも」なんてことを考えているからかなと思います。
そういう意味で、練習試合では「敵」と言い切ってよい相手がいるから本気が出せる、仲間同士で戦略を考え協力して立ち向かうことができるのだと感じました。

【本気が出せるのは応援してくれる人がいるから】
今回の大会は3年生が出れる最後の大会であるため、
人数制限付きで保護者の方の観戦が認められました。
直前に決まったことなので全員とはいきませんでしたが、
多くの保護者の方に来ていただきました。(ありがとうございました)
そのこともあってか、子どもたちはいつも以上に気合の入ったプレーをしていました。
期待されたら応えたい、応えてくれたらさらに期待したい
応援されたら魅せたい、魅せてくれたらさらに応援したい
そういった気持ちの交換が見られて、今回の大会は結果以上の収穫を得ることができました。

◇大会を終えて◇
大会前の練習試合と大会での経験を通し、
いろいろな人との気持ちの交換が行動するための大きな原動力となる、
そしてそれは「本気でやってみたい」と思って参加している《部活》だからこそ成り立つ、ということを感じました。

〈同級生〉〈先輩〉〈後輩〉〈コーチ〉〈顧問〉
〈他校の生徒〉〈他校のコーチ〉〈他校の顧問〉

部活を通して出会ういろんな人とのかかわりのなかで自分自身も学ぶものがたくさんあります。
それぞれの関係性の中で習得する技術や思考は違うけれど、その一つひとつが一人の生徒の力を育むことは間違いないと思います。

今回は《人と人とのつながりによる学びの場》の例として《部活》を挙げましたが、
私は《教科に関する部活のような場所》を作りたいと考えています。
教科を学ぶなかで、本気で意見交換できるようにするためにはどのようなしくみを作ったら良いのか、真剣に考えていきたいと思います。


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