風かおる日々
やりたい事や行きたい事が出来ないまま、体が朽ちて行く。
何をどこで間違って、何が消えてしまったのだろう。
風かおる季節も、冷え切ったワインの奥に広がる海も、もう思い出でしかない。
悲しくて苦しくて、ちぎれそうな鋭利な感覚を、少しずつ剥がしていく。
これからは、自分に愛を。
幸せに包まれた思い出に溢れて、浴びるくらいの愛を。
そして、出会えたすべての人達へ伝えきれない感謝と愛を。
そして、魂は解き放たれて、再び自由になれる。
それまでのわずかな間、少しだけ、
肩を抱いてください。
風が少し舞うように。
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