今より千年も前に、随筆の最高傑作『枕草子』を書いた清少納言。 そんな才女が仕えていたのは藤原定子で、一条天皇の中宮、のちに皇后になりました。 宮仕えを始めた当初は、緊張で縮こまっていた清少納言ですが、中宮定子の美しさ、聡明さ、何より優しさに震えるような感動を覚え、一生をかけてお支えする、と覚悟を決めたのでした。 ふたりが身分を超えた深い絆で結ばれていたことは、『枕草子』を読めば、これでもかと伝わってきます。 現代風に言うなら、清少納言にとって、中宮定子は”推し”と