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撮影1回目 2020年6月23日

この日は、7月に新潟絵屋で開催した遺作展の全出品作品を撮影しました。撮影は村井勇さん。

作品は、音戸の風景に絞りました。自画像もいくつか。写真の自画像は、最晩年の作品でした。

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生前、絵ができると画像を送ってくれました。当時、髪が抜けた感じを出すのがむずかしかった、とコメントが添えられていました。絵はスケッチブックに遺されており、サインがありませんでした。近年意識的に入れるようになった日付も。下の写真も、当時井田さんから送ってもらった写真です。遺作展で、最も小さい作品でした。

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額装した作品はいったん額から取り外します。


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井田さんは、2015年から2020年春まで音戸に滞在し、2018年以降は当地で療養しながら制作に励みます。お気に入りの紙のひとつが、砂丘館の色つきのチラシでしたが、治療がはじまってからは、病院からの諸連絡が印字された紙も使うようになります。描きたいときに描いているから、自ずとそうなるのでしょう。作品を整理する過程で、そのようなことも見えてきます。(井上美雪)

 

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