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暦とともに暮らしてみる

あおいとり通信 vol.13

暦とともに暮らしてみる 2021.1.18

暦の勉強をし始めたのはかれこれ15年くらい前なのに未だに生活の中に活かしきれていない感がずっとあったのですが、このところかつてないほど身近に、そしてより意識するようになってきました。

というのは地球暦をいただいたこと、土用イベントを企画したことがきっかけです。土用は過ぎゆく季節と迎える季節との変わり目で、春、夏、秋、冬の季節ごとに一回ずつ巡ってきます。

中医学には気学と陰陽論と五行説という考え方が根本にあるのですが、
季節の巡りは陰陽の気の盛衰にも相応し、春は芽吹きの季節で陽気が上昇し、夏に最も盛え、秋には少しずつ衰えて、冬には陽気は完全に内に篭り、次の季節に向けて養い蓄える、と言われています。
太陽の動きに言い換えると春分と秋分に昼と夜の長さが等分になり、夏至は昼(陽)の長さが一番長くなり、冬至は昼の長さが一年で最も短くなることを思うとわかりやすいですね。

さて土用の頃というのは季節と季節の移り変わりである、とお話ししました。陽気が人体が精力的に活動するエネルギーであると捉えるならば、冬のうちに次の季節に向けて計画を練り温め、春に活動をはじめ、夏にそのピークを迎え、秋に徐々にその成果が実りを見せ、冬は一年の活動を振り返りまた翌年に向けてアイデアを温める、というふうにみることもできます。

その際の各季節の節目にある土用は、各季節へのギアチェンジであり、同時にあらためて自分をチューニングアップする時期と考えれば良い、と思ったわけです。
先の季節の気をまだ受け取りながら丁寧に季節を終わらせ、ゆっくりと次に向けてシフトを合わせていく、そんなイメージです。去る季節の3ヶ月間、自分はどうだったか、今自分はどんな状態か、迎える季節の3ヶ月に何をしたいか、を結構具体的に考えてみる時間にしてみる、そのようにして季節とともに過ごしてみる。

季節はぐるぐると巡っていますが、私たちの人生はぐるぐると巡りながらも上へ上へ、もしくは先へ、先へと進んでいきます。同じところに戻ることはないのです。
そんな自分の人生の歩みを季節の変遷と先人の遺した偉大な知恵を駆使して豊かに大きくデザインして行けたら面白いと思います。

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