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「同じ時間に同じ場所に行くことが苦手だった」 心地良さを求めてフリーランスになった綾乃さんの初めの一歩

フリーランスとして女性向け書籍の編集やライターをしているICORE1期生の中村綾乃さん。新卒で就職した会社を1年で辞め転職、夢だった出版社で編集者として約5年勤務。その後心地よい働き方を追求した結果、場所や時間にとらわれず働けるフリーランスへ働き方をシフト。「同じ時間に同じ場所に行くのが苦手だった」と語る綾乃さんのこれまでの仕事の葛藤とフリーランスになるまでの初めの一歩をインタビューしました。

みなさんの理想の働き方はどういう働き方でしょうか?
自分の好きなことを仕事にしたい。好きなときに好きな場所で働きたい。そんな夢みたいな働き方、自分にはできるわけない。そう諦めている人も多いのではないでしょうか。

同じ時間に同じ場所に通うことが当たり前とされる中で、その当たり前を疑ってもいい。自分の心地良さを追求して働き方を変えてもいい。今の働き方を見直したい、心地よい生き方を追求したいと胸のうちで願うあなたに読んで欲しい記事です。



不幸でもないけど、抜群に幸せでもない。それがスタンダードだった過去だった

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————「心地良さ」を大切にされている綾乃さん、そもそも何で心地良い働き方を追求するようになったんですか?

会社員をしていたときに、満員電車に揺られて毎日同じ時間に同じ場所へ行くということがキツく感じたことがきっかけでした。

前職の出版社で勤めていたときは、好きな仕事をし、人間関係も良く、定時に出社し定時に退社できる周りからは羨ましがられる恵まれた環境で働けていました。

しかし、昔から学校に行くことが苦手で自由が大好きな性格だったため、東京へ出て毎日満員電車に揺られ、同じ時間に同じ場所へ行くことが次第に苦痛に・・・。

ライフチャートを振り返ると、中高生の時からとにかく縛られることが嫌いで学校サボりの常習犯だったんです。無断欠席をすると親にバレるので、朝家を出て違う場所へ行き時間をつぶして5限目から学校へ行ってました(笑)

会社員として働く中で徐々に「自由になりたい」「好きな時間に好きな場所で働きたい」「仕事時間を自分のペースでできたらいいのに」と自由な働き方について考えはじめました。



———— 綾乃さんの真面目そうな見た目からは驚きです。そこからフリーランスを目指し独立されたんですか?

当時、自由は働き方を模索してたどり着いた答えが「フリーランス」だったので何をすればフリーランスになれるのか考えるようになりました。

当時は「ライターになりたい」と思っていたわけではなく、どうしたら独立できるだろう?どうしたらフリーランスになれるだろう?と考えた結果、資格を取れば独立できると思い様々な資格取得に励んでいました。




資格を取れば独立できると模索した日々

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———— 具体的にどんな資格に挑戦されたんですか?

最初は「手に職」をつけたら仕事になると思い、資格を取得して何か教えることばかり考えていました。

まずは興味を持てそうな資格を探したどり着いた整理収納アドバイザーの資格に挑戦!いざ資格取得に向けて勉強をするものの、思っていた以上に資格取得にかかる時間が長いことに気づいて2級取得後に途中で断念しました。

そこで、次に興味があったコーチングの資格を取得。肩書きがあればフリーランスになれる、資格を取れば独立できると思っていたのですが、資格を取得したから仕事になるわけではないことにここで初めて気づきました。



———— 最初からライターにたどり着いたわけじゃなかったんですね!その後ライターの道を選ぶきっかけは何だったんですか?

整理収納アドバイザー・コーチングの資格を取得したものの、何か違うなと思っていたときに、本業である大きな変化がありもっと稼がないといけない状況が訪れたんです。

この時に、すぐに私ができることって何だろう?と考えた結果「ライター」の仕事に行き着きました。当時は「ココナラ」というサイトを使って500円の出品から開始。本業が定時で終わる仕事だったので、平日の帰宅後や土日に副業を始めました。

ライターとして活動し半年が経った頃、副業の収入も安定し始め会社員の半分くらい稼げるように。しかし、この時には「自由に働きたい」という想いより、会社で働きながら副業で給料も増えて、この働き方いいな〜♩くらいに思っていました。




働き方を変える転機になった入院生活

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———— 本業の人間関係もよく副業も順調、順風満帆に感じる綾乃さんですが、会社を辞めるきっかけは何だったんですか?

本業の人間関係も仕事も恵まれた環境だったからこそ、私も辞めるのはもったいないなと思っていました。

しかし、ある日腰が痛すぎてベットから急に起きれなくなって夫に救急車を呼んでもらい病院へ搬送される事件が。そのままヘルニアで入院することとなり、会社に行くこともできず休養したことが人生の転機でした。

寝たきりの入院生活を送ったことで、自分と向き合う時間が取れ、自分の心の中の願いと自分がやっていることのギャップに気づいたんです。本当は「自由に働きたい」「時間と場所にとらわれない働き方がしたい」と心の底で思っていたのに、本当にやっていけるか自信がなくて、当初思い描いていた理想の自分から逃げていた。

入院して改めて健康であることの有り難さ、時間の有限さを感じ、「退院したら自由に生きよう」と会社を辞めることを心に決めました。退院後に上司に退職を伝え、フリーランスの道へ。

この経験から学んだことは、人生の時間は有限。どんな会社で働くかより、自分がどう生きたいかを最優先して自分の生きたい道を選ぶことの大切さです。




心地よく生きるために決めたマイルール

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———— 綾乃さんが自分らしく生きるために意識していることはありますか?

そうですね〜、今は二つあります!

一つは「ストレスを感じる人・合わない人と付き合うことを手放す」ようにしました。これはみんなに共通することだと思うのですが、自分と合わない人と仕事をしているとお互い苦しくなる時があると思うんです。フリーランスという働き方を選んでいるからこそ、自分の想いに素直に、ストレスが大きくなったら手放すことを最近は心がけています。


もう一つは「自分を責めない努力をすること」です。

以前は、なんで私はこんなこともできないんだろ?何で当たり前と思われることができないんだろ?と自分を責めていたことが多くあったんです。仕事を失敗したり、うまくいかないことがある度にダメな自分を責めて反省していたのですが、責める時間から何も生まれないことに気づいてから少し考え方が変わりました。

逆の立場で「こんなこともできなかった、仕事失敗した」と周りの人が悩んでいたらどうだろう?と考えた時に、自分だったら「全然大丈夫やって!」と優しく声をかけてあげるなと。そう考えることで、自分にだけなんでこんな態度取るんだろう?大切な人にとる態度を自分にも取ってあげようと考えられるようになりました。

自分に厳しく頑張れるタイプはいいけど、私の場合はそれでうまくいかないことに気づいたので、自分を責めることをやめて今はすごく楽になりました。



————  綾乃さんが心地よく生きるために何か習慣にされていることはありますか?

「自分との対話時間」をとるようにしています。本や尊敬する人の影響で、3年前くらいからノートに自分の想いを書いて自分の気持ちを整理するようにしました。

今も毎日ノートを書く時間を取るようにしていて、仕事を始める前に15分くらい考える時間を取ってノートに書くと、自分との対話ができて雑念も手放すことができるんです。




こころ   かるくなるほうへ

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————  ICOREを通して言葉にした自分のありたい姿、理想の社会

理想の社会は、それぞれの自由な価値観をお互いに認められる社会。

「学校行きたくなかったらそれはそれでいいじゃん」と言うと大袈裟かもしれないですが、それくらい自由な価値観を認めあえる世の中が理想です。

世の中の当たり前から反することも、自分がこうしたいという目標があるなら、その道を選んでいいと思うんです。


「こころ かるくなるほうへ」 

これからも自分の心地良さを大切に生きていくというあり方を大切に、心地よい世界をつくっていきたいと思っています。今の働き方を変えたいと思うけど心地良さを優先できない方へ、心地よい働き方と人生をつくる仕事をしていきたいです。—— 仕事も人生も、もっとかるく。リラックスして。


▼ 綾乃さんのSNS / Blogはこちら
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http://ameblo.jp/herway
▶️instagram
http://instagram.com/ayano915x

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