【movie】Dear Evan Hansen
ミュージカルにある「ダンス」がまったく印象にありません。ダンスレス・ミュージカル?
しかし、そこには「歌と音楽」がありました。一曲々々の「メロディー」と「ことば」が、自然にストーリーの「台詞」に入っていきました。
社交不安障害を抱える若者エヴァン・ハンセンは、セラピーとして自分自身宛の手紙を書いた事実を、自死したコナーの遺書と誤解されたまま、真実を話せないうちにストーリーが次々と展開していきます。
ベンジ・パセクとジャスティス・ポール作曲/作詞、主演のベン・プラットの歌唱を聴くだけで、ミュージカルとして満足でありました。
社会性のあるストーリーは、演劇としての評価が高い作品になっています。腕の怪我が偶発的な事故だったのか、最初から気になっていたのですが、真実を切り出せない心情が繊細に描かれたドラマは、最後まで集中できた展開で終演していきました。トップ画像はラストのシーンです。
若者にとっても大切な時の流れに、微妙に胸が苦しくなりました。
コナーを演じるコルトン・ライアンの弾き語りは、私のなかの印象に残る一曲でした。ソロ楽曲として様々なスタイルで受け継がれていくような予感がしています。
素晴らしい曲ばかり並んでいるが、全体のストーリーの「台詞」としてのつながりがとても重要なポイントとなっています。一曲々々をじっくりと聴いてください。
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