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初学者に光を当てる勉強会を!

こんにちは。広島でSEをしているナカミチと申します。JBUG広島というコミュニティの運営者です。JBUGについては後述します。

この記事は 地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 の12/24担当分です。

勉強会は初学者を照らしてやらないと枯れてしまう。これは、私がこの1年いろいろな勉強会に参加し、また自ら運営する中で思い至ったことです。

決して何かを批判しているわけではないのでご了承ください。自戒の意味を込めて勉強会の新陳代謝について書いていきます。

勉強会。言葉の響きだけ見るとなんだかちょっと堅苦しくて、部外者からするとこわーいイメージがありませんか?実際はそんなことない場合が多いのですが、今でも初参加の勉強会に行くときはちょっと緊張します。初学者ならなおのこと、内心ビクビクでスーパーエンジニアたちにとって食われるんじゃないかなんて思っているでしょう(現に私はそうでした)。

この1年いろいろなコミュニティを見てきて気づいたこと、それは年齢層の2極化です。学生が積極的に参加し活気に溢れている場、片やいつものおじさんたちが身内で発表し合うような場。どちらが良い悪いはないですが、存続のためにはコミュニティの新陳代謝は必須だと考えてます。

では、何故いつものおじさんたちの集まりになってしまうのか??

初学者たちが発言しづらい、登壇しづらい、知らず知らずのうちにそんな空間をつくってたり。皆一定の知識があることを前提に、知識がない人にはなんのこっちゃわからない話や進行をしてたり。また、いつのまにか駄サイクルに陥ってませんか。 ※石黒先生最高です。

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専門性を高め、より深くより狭い世界を突き詰めるってのも勉強会のあるべき姿の一つとして間違いないのですが、それでも門戸は開かれているべきです。放課後校庭に集まってみんなでサッカーをやったように、エンジニアたちが子ども返りできる場だと考えています。サッカーの下手の子がいてもきっと「おーい、お前も一緒にやろうぜ」って声かけてましたよね。

勉強会におけるステップって、勉強会を知る→参加してみる→発言してみる→発表してみる だと思ってて。勉強会を知る→参加してみるこの一歩こそが最難関じゃないでしょうか。だって、自分が大したことないやつだと自覚したくないですからね。井の中の蛙だと突きつけられるのは技術職として心の底から怖いことだという気持ちは大いにわかります。

勉強会にやってきた初学者ってのは井戸から飛び出したカエルってわけでして、まず井戸から飛び出したことを歓迎して、どうして井戸から飛び出してみたのか?ここからどんな場所へ行きたいのか?をたずねて、応えることが勉強会のすべきことなんじゃないのかなと思ってます。

勉強会のあり方は無数です。主催者の好きなようにやればいい。

じゃあ勉強会の意義は?

そこに人がいて、創発性が生まれることでしょう。ただの講義の場ではない。それならYOUTUBEの方が楽でいいやんってなりますし。

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先日参加した合同勉強会 in 大都会岡山には「はじめての登壇枠」というものが設けられており、当勉強会で話したことがない人のみ応募可能と、とても素晴らしい試みでした。初めてだから失敗しても大丈夫、という運営者の意図が伝わってきて登壇者も活き活きとしていました。

ゲームセンターが廃れた理由の一つとして、よく「初心者狩り」というキーワードが飛び出します。解説すると、ゲーム初心者が遊んでいるところに上級者が乱入し(主に格闘ゲーム)、ボコボコにして心に傷を負わせるといったところです。

上記は極端な例ですが、初学者が知らないことを恥ずかしいと思わせない環境づくりこそ勉強会は大切にすべきだと信じています。

IPアドレスの意味も知らなかった頃の自分を忘れてはいけない。新しい世代に光を当てて輝かせることを怠ってはいけない。

首都圏ではない地方だからこそ、数少ない若い力を受け入れ勉強会の新陳代謝を行わないと枯れちまうぞと、戒めのために書きました。

最後に勉強会に参加し続けるエンジニアたちに向けて、先日非常に胸を打つ記事を見かけたので紹介いたします。フジテックCIOの友岡さんのnoteです。勉強会での弱いつながりが情報をより遠くまで届けるって言葉に、地方において勉強会を続けるにあたり大きな勇気をもらいました。

「ぼっちエンジニア」は会社の外で弱いつながりをたくさん持ちます。コミュニティにはそういう弱いつながりを持った人が多いので、情報がより遠くに伝搬して行くのです。

JBUG広島では、可能な限り参加者に発言や体験をしてもらうことを意識しています。まあ、なかなか難しいですが。。。手をあげずともよい仕組みを模索中です(前回のJBUG広島では話したいことを付箋に書いて提出してもらいました)。

ちなみにJBUGとは、Backlogというプロジェクト管理ツールをベースにプロジェクトマネジメントを考える勉強会です。JBUGについては下記に書きましたので見てやってください。広島近辺の方々でJBUG開催したい方がいたらお声がけください。

長文お付き合いいただきありがとうございました。

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