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JBUG広島#4 開催レポート

こんにちわ。時代に逆行する愛煙家のナカミチです。当記事は2019/12/21に開催したJBUG広島#4のレポートです。主催者の視点から書いていきます。

最初にJBUG#4の詳細は↓こちらをご覧ください。

また当日の様子は↓togetterから雰囲気を感じていただければ。

今回の趣旨について

多種多様な仕事の進め方を共有し新たな知見を得る場にすることを趣旨としました。いっぱい聞いていっぱい話す。

参加者の疑問や不安に対して、登壇者参加者関係なく皆で考え何かしらアドバイスができるような空間づくりを意識しました。そんなこんなで選んだ会場はこんな感じで、参加者の距離が非常に近い(物理的に)空間に。

参加者には最初に付箋を配り、今日聞きたいことや話したいことを書いてもらい後半のディスカッションの部のテーマとしました。

当日のタイムテーブルはこんな感じ。

・初めに
・自己紹介
・うまくいったときといかなかったときのBacklogの使い方
・BackLogを使ったゆるめのプロジェクト管理
・プロジェクト管理とタスク管理ツールの位置づけ
・LT
・タスクの「終わり」は見えてますか?
・みんなどうやってプロジェクトを進めてるの?

初めに

最初に簡単なオープニングと自己紹介。驚いたのは、所謂エンジニアだけでなく、デザイナーのかたや営業職のかたに来ていただいていたことです。年齢層も多岐にわたり、プロジェクトの進め方という普遍的なテーマで様々な人を集められるJBUGの懐の深さを実感しました。

うまくいったときといかなかったときのBacklogの使い方 永島 克彦

広島情報シンフォニーの永島さんのセッションです。
Backlogというツールを使用して、プロジェクトがうまくいった時とうまくいかなかった時、何が違ったのかと事細かにお話しいただきました。

上手くいった際に重要だったことは、「お客さんにもBacklogに参加してもらい、問い合わせ内容についてもあえてお客さんに記載してもらう」いかに企業とお客さんとの垣根を取っ払うかという内容が印象的でした。同じプロジェクトを見て状況を共有し、お客さんにもシステム導入を自分事と意識してもらうことの重要さを学びました。

Backlogのマイルストーンやガントチャート、親子課題の使いかたも面白かった!!「マイルストーンはフェーズで分けない!!結局フェーズの終わりで強制的にたたんでしまう」というのはあるあるでした。また、ガントチャートや親子課題は使わないという意見は、このあと論争を巻き起こすことに。。。親子課題は扱いが難しいですね。わかります。

BackLogを使ったゆるめのプロジェクト管理 井上 拓也

ドリームアーツの井上さんのセッションです。スーパードライを片手に登場です。広島&東京&中国の大連での多拠点の開発プロジェクトをBacklogをつかってうまくやり切ったというお話でした。

ガントチャートバリバリ使ってます!!早速永島さんとのツールの使いかたが違ってびっくり。「ガントチャートで日々の努力を可視化し、日々の朝会でとにかく褒める。」というのがマネージャの立場としての井上さんの立場を物語っていました。ガントチャートのいいところは、皆の頑張りや苦労が1画面で共有できるところだなと。

印象的だったのが、全体の完了日はずらさないが日々の課題はある程度担当者が自由に動かしてよいというものでした。ガチガチに管理するのではなく自主性に任せるところが、ゆるめのプロジェクト管理の所以でしょうか。しかし、プロジェクト完了後にとったアンケートの結果が多拠点プロジェクトの難しさを見事に解消したことを物語ってます。

プロジェクト管理とタスク管理ツールの位置づけ 三戸 鉄也

「プロジェクト管理とタスク管理は全く異なるものです」びっくりする発言からwardishの三戸さんのセッションは開始しました。まあ、スーパードライは持ってますよね。

上の図が示すように、プロジェクトとタスクの管理はその特性から使用するツールまで明らかに異なります。でも言われるまで何となく同じものととらえてました。印象に残ったのは、「ガントチャートはお客さんとのコミュニケーションツールである、印刷できることが最低条件」「課題をまずはフロントの人間が受け入れ、エンジニアに流すかを判別する。フロントで対応可能な課題はエンジニアには流さない。」問い合わせ発生からの一連の流れは痺れました。

LT!!

LTは品川さん。石橋さん。安藤さんに登壇いただきました。各5分でしたが(時間オーバーした人もいたけど"(-""-)")白熱した時間でした。石橋さんの下記発言にはビビりましたが。(補足するとプロジェクトは段取りが最も重要で全てって内容でしたよ)。出典も素敵 [麻雀放浪記 阿佐田哲也]

タスクの「終わり」は見えてますか? 阿部 信介

JBUG岡山代表の阿部さん、満を持しての登場です。プロジェクトを開始するその前の段。タスクの完了とは?見積をちゃんとしてる?と根幹に迫る話しでした。

まあ、呼んでよかった!!阿部さんの話最高でした。中でも印象に残ったのは「プロジェクトにおいて不確実を下げることこそが真に重要である。不確実性が除去出来たら工数の算出なんてすぐ」「不確実性を下げるために、皆で見積もりする」といった内容でした。人月の神話を代表として、まだまだ残念ながらIT企業は人月商売しているところが多いと感じてます。そこに入り込む内容で参加者皆引き込まれました。

見積においてバッファを持たせるという言葉をよく使いますが、阿部さんの話を聞いていると、これってよくわからないから損しないように厚めに金額を見積もっているだけなんじゃないかって、ふと考えなおすきっかけになりました。見積に対して皆で意識を合わせるために、プランニングポーカーを用いるってのもよい学びとなりました。

ディスカッション~クロージング

先に述べたとおり、各登壇者の話を受けて皆が思ったことを会話することに重きを置きました。てなわけでこっからが本番!!事前に書いてもらった話したいことや質問をもとに2つに班分けしてディスカッションの開始です。

Backlogをどうつかったらいい?とか、デザイナーとコーダーの橋渡しになるのか?等の比較的ライトな話をする班と、マネジメントとは?コストの管理について!なんてコアな話をする班にわけました。僕はBacklogデモをして画面を見方や使いかたなんかをお伝えしました。コアな話の班は深ッ!!って内容を熱く議論してましたね。

ディスカッションを通して改めて感じたことですが、プロジェクト管理ってマネージャだけが頑張るものじゃないって。いろんな立場の人が様々な悩みを持ってて、でも自身の目標のために力を合わせて進めるもんだなってディスカッションを通して再認識しました。この、話し合いの場を設けることができて、非常にこの会の意義があったと思ってます。

しかし、盛り上がりすぎて終わりだよーって言っても誰も話をやめないことはちょっと困りました。

そんなこんなで、お決まりの集合写真。

そして打ち上げ。三戸さんに鍋作ってもらいました。

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そんなこんなで、非常に実りのある会でした。開催した身として幸せに思います。

最後に反省点

これは次回への戒めとして書きます。

1. 昼間っから酒を出してよかったのか?楽しかったけど、大事な話聞きそびれてない?って危惧。

2. ツイートが少なかった。これは問題なのかわかりません。携帯に文字を打ち込むより、登壇者の話を食い入るように聞く方がよいのではとも思います。でも、「ツイートからあなたが感じたことや、メモに残そうと思ったことをtwitter上で共有したいからですよ」ってことを十分に伝えられなかったことは反省。ゴールデンサークルじゃないですが、何故を伝えないとなと。

3. ブログレポーターを確保できなかったこと。まあこうやって発信することで、やってみようかなーって人が増えたら幸いです。

こんなところですかね。僕のコミュニティに対する考えは下記リンクに書いてますので読んでやってください。今後ともJBUG広島をよろしくお願いいたします。

以上('ω')


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