勉強会は主催側に回ると100倍面白い
初めまして。JBUG広島主催者のナカミチです。世間はクリスマスでにぎわう中、私のnoteにアクセスいただいたこと、感謝します。
この記事は Backlog Advent Calendar 2019 の12/24の担当分です。
勉強会ってすごい経験をした人が最先端のとがった話をして、それを聞いて「ためになったな~」って思う場所だと思っていませんか?少なからず私はそう思ってました。でも、JBUG広島を運営してみて勉強会への考え方が少しづつ変わってきています。
タイトルに書いたことが当記事で伝えたい内容であり、全てです。この記事を読んで「やってみようかな」って思う人が増えれば私はとても嬉しく思います。
では、2019年の実体験を通してお話しします。
1. JBUGとの出会い 私と勉強会の関係について
私は所謂SIerと呼ばれる企業でSEをしています。JBUGに登壇される皆様のように、業務改善のために多種のツールを駆使し業務の自動化やコミュニケーションの高速化、とはちょっと無縁な古き良き(?)日本のIT企業で伝統的な働き方をしておりました。
現在は25ヵ月の基幹業務の開発(要件定義→設計→開発)に携わっており、今どきはプロジェクト管理ツールというものを使うのが流行っているらしいぞと、上長の一声でBacklogでのプロジェクト管理が始まりました。
とはいえ、初めて導入するもんだから誰も使いかたをよく知らないってわけでして、知っている人に聞きに行こう!とJBUG岡山#2、JBUG広島#2に立て続けに飛び込んでみました。その時のブログが下記です。
まぁ、今の世の中こんなことしてプロジェクトを管理しているのか!!と、びっくりしましたね。みんな超すごいやんって。
と同時に、あれ?これツール選び成功したんじゃないの!?とBacklogの可能性とプロジェクト管理ツールの選択成功を感じ、ニヤリとしました。
今までは勉強会に参加しても「登壇者とレベルが違いすぎて自分には質問できることなんかできない」って思ってました。でも、業務遂行のために是が非でも知見を得て帰らないといけないので、登壇者をとっ捕まえて話を聞かせてくださいと必死に伺って、Blog書いてまとめたりして。
この時、初めて勉強会というものが自分事になった気がします。
勉強会ってのは凄い人の話を聞くだけではなく、思いをぶつけて答えてもらえるんだって30歳を過ぎて知りました。
巡り合わせのようなタイミングで、JBUGを開催してくださった、JBUG岡山の阿部さんとJBUG広島の石橋さんには感謝が尽きません。
2. 初めての主催 初めてのセッション
1つのツイートから自体は急変する。
nulab社製の遊びながらプロジェクトマネージメントが学べるボードゲーム「プロジェクトテーマパーク」です。JBUG岡山#2で遊んだ際に非常に気に入ったため、会社でやりたいと購入したのを自慢したところ。
とんとん拍子で話が進んでしまいました。でも本心は、怖い、自分にできるだろうかという気持ちでいっぱいでした。
いや、この不安な気持ちはJBUG#4を終えた今でもやはり消えていません。きっと主催側の孤独や不安はぬぐえるものではないんだと思います。
やるからには自分が楽しめる会にしようと思い、JBUG岡山#2で聞いた両備システムさんのセッションが衝撃的だったので、河内さんをゲストに呼ぶことにしました。※余談ですがBacklog World 2020でスペシャルセッションとして講演されることになりました!俺の目に狂いはなかった( ^^)
100倍面白いと申し上げた理由の1つですね。自分が聞きたいと思った人を呼び講演してもらえる(交渉力次第ですが)。これは最高です。
想像してみて下さい。仮にあなたがアイドルが好きだったとします。好きなアイドル達を所属グループ関係なく一同に集め、自分のリクエストにそって好きな歌を歌ってもらえるんです!!
まぁ、現実は大体おじさんなのですが、自分のヒーローを召喚できるんです。事前打ち合わせや懇親会なんかで、一般参加者では伺うことのできない深い話をすることができます。
なし崩し的にJBUG広島#3を開催することになり、いつの間にか代表の座を譲り受けることとなりました(戸惑いましたが、とても感謝しています)。初めて30分以上人前で話す経験もしました。
なんとか会を終えることができ、懇親会で皆がすごく楽しそうにお互いの仕事の話をしてるのを眺めた時こそ、今年1番嬉しかった瞬間でした。
別に特別な経験をしてなくても勉強会は開催できるんだって。
私は異業種からの転職組で、エンジニアたちにとても強いコンプレックスと劣等感を持っていたのですが、参加者の皆さまによって確かに救われました。
3. 勉強会は主催側に回ると100倍面白い
IT系の勉強会ってちょっと特殊で、非ITの人間や給料をもらうためだけに働いている人には敷居が高い場なんじゃないでしょうか。
一方では、小学生の放課後にみんなでマリオカートをやっていたのと本質は同じかもって感じてます。
私はJBUG広島#3,#4のテーマや構成は、この前はスト2やったから今回は桃鉄かなとか、ぷよぷよだったら隣のクラスの井上君がうまいから声かけようかな。って感じで企画しました。お菓子は何にしよう?ジュースは(現実は酒ですが)炭酸かな(ビールですが)?とかね。
自分が学びたいことが学べ、集まった方々が楽しめる場を作るのは楽しいです。色々なものを削ってでもやる価値があります。
でも、主催者は孤独で不安です。人が集まらなかったらどうしよう。うまく話せなかったら恥をかくのでは。たくさんの不安が頭から離れませんでした。勉強会を主催するにあたって最初に立ちはだかる壁です。きっと、人が安定して集まるようになったら、今度は集客に恥じぬ内容にしなきゃとか悩みは尽きないでしょう。
一人で越境するのはきっととても難しい。だから仲間を作るのがいいんじゃないでしょうか。これは私の大好きな本であるカイゼンジャーニーの主題です。幸い私には支えてくれるメンバーがいました。一人だったらきっと今こうしてアドベントカレンダーを書いません。
プレッシャーがあるのは当たり前です。大口叩いて、それを実現するために必死になって、失敗してもいいじゃないですか。やりたいと思った瞬間の情熱はもうどうやっても消すことはできない呪いのようなものだと思っています。
同じ思いをもつ同志を見つけてください。SNSでも勉強会でも。自分の興味があることを発信することが仲間集めの一番の近道だと思います。勉強会は主催側に回った方が100倍面白いです。
4. 最後に JBUGについて
私自身JBUGを仕事のよりよいやり方を探す場所にすることをモットーにしています。登壇者はいますが、登壇者から参加者にマネジメントを教えるというのではなく、皆が師であり生徒であることが望ましいと考えています。
例えばサーバレスアーキテクチャを用いてシステムを組んでいる人は日本でほんの一握りですが、仕事自体は大半の人がしていますよね。職種や業種を超えて皆なにかしらのマネジメントには携わっていて、それをよりよくしていこうってのはとても自然で誰彼なく共通の話題なんですよね。
プロジェクトマネジメントというと非常にかしこまった感じですが、日々のちょっとしたタスク管理って、買い物に行くお母さんのメモ(人参、大根とか書いたやつ)とかけ離れたものではないと思うんですよ(PMの方々、怒らないでください。。。)。
なので、JBUGの主催側に回れてとても幸運だと感じています。
JBUGを通して、システム開発を代表とする炎上という不幸な事故を少しでも減らし、皆が少しでも働きやすい知見を得ることができればいいなと。
そのためにはやはり学ぶ必要がある。学びの場がなければ作るのも一興かと。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
追記。中四国でJBUGに興味がある方がいればtwitterででも連絡ください。古郷の山口なんかでできれば楽しいかなって思ってます。
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