7月第1週/サーナイト、レジドラゴ

なんかおとくんとかちゃえんさん周りが楽しそうにやってて羨ましいのでパクります。諸般の事情で7月末はポケカ三昧の予定があり、それに向けて少しずつちゃんと練習を始めています。ツールドフランス月間なこともあって特に大会に出たりはないですが、まあそれなりに触ってはいるので所感をまとめられたらなという感じです。

環境の話と調整

研究が着々と進んだレジドラゴが環境最強との呼び声高い中で、多くの進化デッキが立ち位置を悪くしています。特にドラパルトはドラパルトの強みのほぼ全てがレジドラゴに奪われてしまっている状態です。そんな中での環境の回り方は先攻最強のレジドラゴ、それに強い早い種デッキ(ライコポン)、そしてそれに強い進化exというような構造になっているのが現状でしょう。進化デッキはこれまでリザ、サナ、ドラパ等選択肢が多くありましたが、先2ファントムダイブ+フライングエントリーに対抗する手段がほとんどのデッキで乏しくなっていました。かなりしょうもないドラゴミラーをみんなが避けようとする先がルギアであったり、ライコポンや、あるいはトドロクツキであったり、あるいはさらにそれらに有効なかがリザを入れたりというように環境は進んでいるように感じます。これまではこういったメタの循環に対してカビゴンやピジョコンが制限をかけていましたが、現在これらコントロールの立ち位置は悪く、この三竦みの関係性は新弾まで変わらないように思います。

そしてこのメタの循環は矢印に素直な動きですが、僕自身の好きな調整方針ではありません。メタを読んで今週はこれが強いだろうというのは、毎週大会に出続けている人にとっては確かに体感できるレベルで存在するのでしょうが、大型大会やシティ等特定の限られた大会を目指している人間にとってはかなり無縁なものです。私はもう所謂オフシーズンにあり、直近の公式大会はチームメイトのWCSを除けば2ヶ月も先のことです。新弾を2つも跨ぎますからこの環境での練習は、友人たちへWCSの知見を共有することと自身の経験を積むことにこそ主眼を置かれるべきです。いわば、ポケカの基礎体力にあたる部分やデッキへの根本理解を重視しています。

今週はグーを出す人が多いからパーを使うぞ、ではなく、グーにもパーにも勝てるチョキを模索することこそ、私の好きな練習です。今の僕の関心は、進化デッキでレジドラゴに勝つ方法を探ることに向けられています。

進化exデッキ

レジドラゴの主な弱点は技を打つための要求の高さと、レジドラゴを3体用意できないことです。3体目を用意できないその足回りの遅さを攻めるのが種exデッキだとすると、進化exデッキは相手の技使用に要求をかけていくべきだと考えています。たとえばクレッフィやハバタクカミのような特性ロックが思い付きますが、ワンパンされた返しのために構えているベンチのエネが少ないレジドラゴこそこのデッキの重大な弱点と考えます。進化デッキがドラゴに不利な理由は進化して有利を取るよりも先に進化元を潰されることであり、進化させてさえ仕舞えばそう分の悪い勝負にはなりません。

リザードン

リザードンの場合、カウキャアンフェア等で裏のレジを固めながらリザードンを用意できると勝負になる場合があり、逆にレジは(当然のこととはいえ)レガシースターを残したり、不用意に2体目を置かないことが重要といえます。リザードン側はサマヨールラインやキチキギス(クルーエルアロー)を利用し、盤面ロックや相手がキギスを使えない状態を維持しながら2体同時抜き等を目指すことでなんとか追いつけることがあります。

が、あまりに屁理屈すぎるのでこれはあまり現実的ではないなと感じました。まだマフォクシーを入れてオーガポンを絡めた2抜きをした方がマシに思えます。となるとエヴォを考えたいのですが、リザードンとエヴォというのはエネ手張りの不要な進化先とアンマッチで、安定性が向上するわけでもないという点で問題を抱えています。いっとき試してみましたが、現在の環境の速度では現実的とは思えません。

サーナイト

それに対してエネ総数のみならず器の数も多く、比較的エヴォが打ちやすいのがサーナイトです。先述のカウキャアンフェアルートを狙うためにも、最速エヴォの安定性を確保するためにも、エースぺはアンフェアが優先されると考えています。ドラゴやルギアのジャミング採用が増えるとまた考え直すかもしれませんが、アンフェアには唯一無二のパワーがあります。また、サナデッキの大きな特徴がサイコトリップとメモリースキップです。これらを有効活用することで相手に圧力をかけ、リソース勝負ができるようになるだけでなく、ターンを作れば作るだけ相手のボードにダメカンがたまるようになり、4枚抜き、6枚抜きが現実的になってきます。

また、クレッフィやハバタクカミといった特性ロックについても考えたくなることでしょう。レジドラゴは緑の舞やレガシースターに多く依存したデッキであり、それを止めることができればいい勝率を出せるのではないかということです。が、これは中々難しい問題です。クレッフィについては相手に先攻を取られるとスタートしないとあまり意味がなく、逆にハバカミは前でレガシースターを止めることはできるがそれ以外を止めることができない他、ハバカミ前で相手にかけられる圧力の貧弱なことが挙げられます。あるいはクレッフィの場合自分のマナフィを止め、さらにベンチも圧迫してしまうためにフトゥーが序盤に必要となる問題点も孕んでいます。これらを考えると、進化デッキの序盤を稼ぐ手段としてクレッフィを採用するというのはかなり難しいように感じます。いつか使っていたクレッフィヌメルゴンのようなものができればそれは良いのですが、いま環境に適したアタッカーがあまり思いつきません。

例のクレッフィヌメルゴンを思い返すと、リククラゲを採用していました。当時は青天井のパオを抑制することやミストの代用が主眼に置かれていましたが、今ではその有効な範囲はさらに拡大しています。レガシースターは当然として、ポケストップや夜のタンカすらも止めることができるというのは、多くのデッキに有効になり得ます。クレッフィ型のいい構築が思いつけば、それも試してみたいなと思う次第です。

結局

今週はこのデッキで大会に出て結果はこうだったとかはない内容もあやふやなものでしたが、物を何か書きたいという欲望は満たされたのはよかったです。毎週頭に今週はこんなことを考え、目指して調整をしていたよ、その進捗はこうだよと書いていくのも面白いかもしれません。もうそろそろ、本当に仕上げていかないとまずい。7月末が本当に楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?