コーヒーと推しカフェ

いつもはポケカの話ばかりしていますが、他にも無限の趣味があります。ロードレース、音楽、コーヒー、お洋服、西洋美術にキャンプ・・・・・・。枚挙にいとまがありませんけれども今回はそんなうちのコーヒー、中でも僕の大好きなカフェの話です。ちなみに明日は音楽のアドカレに参加します。何よりアドカレも好きだし好きなことについて語るのが大好きなんだよな僕は。他記事は以下リンクからどうぞ。

さて、僕の推しカフェはやはりというかなんというか、大阪は箕面にあるGOLD CASTLE COFFEEをおいて他にありません。味は当然として、世界観、中でも異世界感にすごく惹かれています。

味はど真ん中のスペシャルティコーヒー屋さんです。上質な豆を上質な焙煎とドリップでいただける、飾り気のない銘店です。中でもご自慢の豆、シダマヘレフは国内ではここだけでしかいただけない豆のようで、行くたびに大量に買い込んでいます。クリーンな酸と柑橘のフレーバー、そしてコーヒーのあまみ、深みがいいバランスでまとまっています。それ以外にもインフューズドやマンデリン等の深煎りはもちろん、中国等珍しい国の豆も揃っていて、品揃えも毎回の楽しみのひとつになっています。

コーヒーも素晴らしいのですが、このカフェを僕のMy Favoriteたらしめているのは味だけではありません。その雰囲気が素晴らしいのです。シャッターが左右から視界を覆い、閉塞感すらあるアーケードに突如として現れる異空間がその特別さを際立たせてくれます。入り口を見つけるのも困難な商店街はおそらく、戦後の闇市由来なのだろうと勝手に邪推してしまう薄暗さです。ですがいざカフェに入ると無垢の木を基調にDIYされた古民家風のお洒落で華やかな内装が目を惹きます。コーヒー好きなら垂涎のStandart等もおさえられたカフェの中はその立地も相まって落ち着いており、文化資本や教養の感じられる空間になっています。高級住宅街箕面で昼間からお茶をしているママ友たちは人生上がっていますし、あるいは近所にある阪大生の憩いの場になっていたり、都会の喧騒から本当にちょうどいい距離感と落ち着きがあります。これが好きなのはあまりに僕のルーツの話になってしまうので濁しますが、こういう場所に中高、あるいはもっと昔から恵まれていたなあと思い返すと同時に、それを自分で見つけられた嬉しさにも浸れます。

そういう異世界感を引き立たせる商店街を僕はさながら千と千尋の神隠しのトンネルに重ねたりもするのですが、何もただシャッターが並んでいるわけではありません。そこにも文化を感じさせてくれる店店が並んでいます。たとえばカフェとアンティークのお皿趣味が高じてそれらを扱っている店が隣にあったり、あるいはとあるお爺さんの趣味が転じて私設図書館ができて、さらにそれに賛同する人が貸し本を大量にそこに託してそれらの棚ひとつひとつに思いを馳せることができたり。

この前は箕面の滝を見たり山に登ったりのついでにカフェに寄りましたが、あのカフェは本当にいいカフェです。コーヒー好きなら旅行の目的地にしても損しない満足度があると思いますので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。もしそうでなくとも、ネットショップもありますから豆だけでも買って試しに飲んでもらえれば嬉しいです。


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