その日、全世界で(第5章)
第5章 義母からの電話
いつも通りの長電話になりそうなので、私は夫に先に食べるねとジェスチャーで伝え、先に食べることにした。夫も話が長くなると見込んだようで、寝室に行って話をし始めた。私は夫と残りのチキンカレーを食べようと、鍋を開けた。
(ほぼない。これは、一人分もないな。亮介と勇太、大盛で食べたな。仕方ないか。じゃ、康介には食パンにカレーを載せて、その上からミニトマトとスライスチーズを載せて、チーズカレートーストにしてもらって、私は納豆ネギ卵と市販のみそ汁にしよう)