短文バトル第5回目「遅刻」

高校生の頃、遅刻の常習犯だった。留年がないシステムをいいことに、怠惰を極めていた。

それでも、ギリギリならば間に合わせようとはしていた。 
ある朝、自転車で急いでいると、目の前でトラックのドアが開いた。間一髪避けたが、転倒。ケガはなかったが、運転手が心配した。やりとりに時間を使い、遅刻。

学校に着くと担任から詰問され。事情を伝えた。
「自転車は大丈夫だったのか?」
は?おれじゃねーの?

高校での態度は改善されなかった。一生分の遅刻をしたので、今はしない。

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