SAV 安田記念 見解

奥野です。いつもご覧いただき誠にありがとうございます🙇

 さて、今日は、ジョージ・カンボソス・ジュニア VS デヴィン・ヘイニーの、真の世界ライト級4団体統一王者を決める一戦。と、同時にスーパーバンタム級のほうでは、スティーブン・フルトン VS ダニエル・ローマン。元王者が現王者に挑みます。井上尚弥が4階級制を目指す上で大きな壁となってくる両者の戦いは見逃せませんね。
 あー忙しい! これらの試合は今日の競馬終了後の楽しみに取っておきます。
 そして火曜日は…。
 そうです! 井上尚弥 VS ノニト・ドネア。通称ドラマ・イン・サイタマ2。まだドラマにもなってないんですけどね(笑)。それだけ注目されている世界バンタム級の統一戦で、ファイトマネーも国内最高額になる見込み。前回は井上尚弥選手の判定勝ち。今回はKO勝ちなるか…。
 安田記念を儲けて現地まで乗り込んでやる! ちなみに、リングサイド席は10万円ぐらい😅 しんど。。。

 では安田記念の見解を。

【東京11R 安田記念・G1】
馬番 馬名         SAV 基準単オッズ 基準人気 放牧先
09番 シュネルマイスター  95 3.6 ① ノーザンファーム天栄
08番 イルーシヴパンサー  78 5.1 ② 山元トレーニングセンター
13番 ソングライン     77 5.6 ③
16番 レシステンシア    70 17.9 ⑧
14番 ソウルラッシュ    68 12.8 ⑥ チャンピオンヒルズ
07番 ファインルージュ   66 10.9 ④
02番 ヴァンドギャルド   66 27.7 ⑫ 山元トレーニングセンター
15番 セリフォス      62 11.8 ⑤
04番 ダノンザキッド    62 14.3 ⑦ ノーザンファームしがらき
17番 サリオス       60 23.8 ⑪ ノーザンファームしがらき

 SAV1位はシュネルマイスター。95Pと今回も1位が100を超えず。2位以下も78以下で、60以上が10頭。
 しんど。。。

 シュネルマイスターの追い切り、見られた方はどう思いました? 当週の追い切りで舌を出してしまっていました。これは苦しいからなのか抵抗しているからなのか、見た目では判断できないところですが、気持ち良くはないですよね。
 今年のヴィクトリアマイルで、ファインルージュが態勢を整えるようとした際に、舌が抜けてしまって外に出したまま走っていました。そうなると当然指示が伝わりにくくなります。ただ、鞍上が優れていると、体のバランスだけで操縦できるし、直線はもう追うだけなので、特に気にすることはありません。実際2着に好走しました。
 しかしこのシュネルマイスターは、競走中のトラブルではなく、調教中に(故意に?)出していたというのが引っ掛かります。ただ、脚捌きや体の使い方自体は、全然悪くないです。

 SAV2位のイルーシヴパンサーは、ここを目標に入念に作り込まれてきたようです。成長途上と言うこともあって、「時間の余裕」は、さらなる成長を促すきっかけになります。しかしまだ直線で内にモタれる癖が解消されていません。その癖を利用する乗り方もあるようですが、ここはG1ですからね。
 また前走は外伸びの馬場でした。

東京新聞杯当日のレーン別3着数

 このように、トラックバイアスにも救われたこともあり、地力で勝ちきれるかとなると、G1未経験の現状、少々難しいのではないかと考えます。

 SAV3位のソングラインは見ての通り、直飛節の部類。こういうタイプは、小回りが苦手で、かつ、スローの瞬発力勝負も不利。ではどういう状況が良いのかといえば、直線が長く、かつ、勝負所で”スペース”ができるレース展開のとき。
 ヴィクトリアマイルは、逃げたレシステンシアが残ったように、流れは平均よりやや遅く、好位を追走したソダシ(1着)にとって最も競馬がしやすい流れになりました。
 逆にソングラインは、先行馬に取っては好枠でも、この馬にとっては災枠で、高い位置を取りに行かないと動きづらくなります。
 1000m追加が58秒フラット。600m通過してからの2ハロン、レースが全く動いていない。この時点で後方に位置していた馬は”諦めモード”に入る。ソングラインはそんな状況でも唯一脚を伸ばし、2着とタイム差ナシの5着まで詰めています。(3コーナー手前で躓ずく不利もあり。)
 一番強い競馬をしたのはこの馬と言ってもいいでしょう。

 では、安田記念はどういう展開になるのか…。
 ヴィクトリアマイルのようにスローになってしまうと、ソングラインが有利になる状況は生まれにくい…。

 ホウオウアマゾンが逃げるかレシステンシアが逃げるか。番手は前走不完全燃焼に終わったダイアトニック。そして好枠のロータスランド。いや、ロータスランドはデムーロ騎手に乗り替わったので後方からになるか。それに代わって54Kのセリフォスがやや掛かり気味に好位を取りに来きて、外からはレーン騎手のサリオスがプレッシャーを掛けてくる…。
 これで逃げ、番手の馬は、大分しんどい展開になるでしょう。

 3コーナーから4コーナーにかけて締まった流れになると、先行馬と後方馬にスペースが生まれます。体力のある馬はそこを利用して、スムーズに直線への道を選択することができます。あとは、予め目を付けておいた目標に向かって速度のコントロールをしながら追い出すだけ。

 ソングラインのもう一つの長所はモタれることがほとんどないこと。追って真っ直ぐ走れる。そのためトップスピードに素早く確実に持っていくことができます。
 中団から、前を行くレシステンシアやサリオスらを目標に追い掛け、残り300m地点(坂上)で3馬身圏内にいれば安泰。そこからトップスピードに入り、先行馬たちをなぎ倒して先頭でゴールする…。

 といったシーンを想像しながら、明日のG1安田記念のゲートインを心待ちにしたいと思います。

 穴はサリオス
 このところ良いところがなく、すっかり人気を落としてしまいました。
 前走の高松宮記念は、ブリンカー装着で最内枠。馬場も馬場で、この馬にとって一つもプラスになる要素がありませんでした。
 3着だった香港マイルは良い競馬でした。逃げて最後はアジア最強マイラーに交わされてしまったものの、持ち前の勝負根性を発揮してその差を最小限にとどめました。りっぱな走りだったと思います。
 21年マイルCSは、ブリンカーを装着して臨み6着に敗退。スローの流れにテンから持っていかれ気味で、鞍上もコントロールに苦労していました。そうなると力を発揮できません。
 昨年の安田記念もまた良い競馬だったとは言えません。こちらも流れが遅くて上がりの競馬。直線ではグランアレグリアに前をカットされて手綱を引かされました。それでも最後は盛り返して3着のシュネルマイスターとの差はコンマ6秒。不器用なこの馬の型にバシッとはまったレースといえばもう皐月賞しかないでしょう。レーン騎手でした。レーン騎手とは相性が良く、[1・2・1・0]の成績。馬券圏を外していません。
 今回は外枠。そしてブリンカー外し。おそらくチークピースも装着してこないでしょう。追い切りは、2週続けて騎手が騎乗。2週前に強めにやって、1週前から今週にかけて徐々に負荷をさげ、レーン騎手との信頼関係を確かめ合う形で、非常にリラックスして走れています。体もようやく絞れましたね。これは精神面で成長したため、放牧先(ノーザンファームしがらき)で負荷を掛けることができた結果ではないでしょうか。
 かのコントレイルを苦しめた逞しい走りを久々に披露していただきたいと思います。

馬券は…
ソングラインとサリオスの1点勝負!!
は、やり過ぎ?(笑)

それでは今週はこんなところで!




 

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