高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【314】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
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【随筆】安倍政権のプロパガンダの恐怖

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随筆「父と靴磨きの思い出

2017/09/29

父の事や家族の事は非常に書きにくいけど、少し印象的でしたしやはり父の事を書いておかないと思います。

現在も入院してて、行くと話すけどテレビを観るわけでもないし、好きだったラジオも聴きません。

いつまで生きるか調べたら、あちこち悪い部分が出てて決して治って行くような物では無くて、徐々に衰えて行くのでしょう。


十一月には家に戻って、家からデイケアとかで看病するしかないと思います。


病院は長くは居られないし、そういう病気を持った人を入れる施設にはとても金銭的に難しいです。


父は七十代半ばですから当たり前と言えば当たり前ですが、一つ非常に思うのはこの国は老人大国になろうとしてるのにその政策をしてるか?
です。


一生懸命働いて年金も納めて来て、最後は病院は数ヶ月ですよ。


軍備の増強や要らない政治家を減らせ、と思いますね。


極端に言えば、貧乏人は歳を取ったら死ねですよ。


介護に疲れてって事件が非常に多いし、老人の孤独死も多いです。


父の事で出来るだけの事はします。

何故かは、兄がキチガイですから母と、まともに結婚した妹がいますからね。


まあ、その辺りのことは余り書くと嫌になるし、自分自身絶望的にもなるから書きません。

母は、このところ父の物をどんどん整理してます。

帰った時の為です。


父の物はもうほとんど無いかと思ってたら、母がきちんと置いてたの意外に多くて驚いてます。


セーターとか靴とかです。


セーターなんかは当時は高かっただろうなですが、明らかに時代遅れになってます。

そういう中に革靴が有りました。


母は、もしかしたら僕のかと聞いたので、見たけど違うから父のだと答えたら棄てる準備してるようです。

見ると本皮でそれほどすり減って無いから、会社倒産後に違う会社の役員してた時に母が買ったのでしょう。


父は服とかに全く無頓着でして、母がほとんど買い与えてましたからね。


サイズがワンサイズ小さいので、僕では履けないなです。


それを見て思い出したんですよね。

僕が福岡に就職した時に、出張が有るとなるべく会おうとしてました。

大体関東に行くから小倉で乗り換える方が楽ですが、福岡まで来てましたね。


駅であって肉とか食べさせて貰って、それで別れるって感じでした。


福岡には、わりに頻繁に来てましたね。

その後の京都も一二度来てるけど、覚えてるが京都には烏丸ってありますよね。


からすまですが、それを電話口で今とりまるって所に居る、と言ってたのを思い出しました。


この話しは京都の頃でなくて、福岡に居た頃です。


大体駅で会って、地下のレストラン街でステーキを食べるってパターンでした。


当時はまだ、十九才とかですから肉が食べたいんですよね。

兄もそうだったようですが、兄はそれを肉とか食べたくなかったのにと言いますよ。


僕は、食べて簡単に近況話して別れてました。


小遣いを貰ったとかないですね。


しかし、ある時何かの用事で福岡に泊まるらしくて、ホテルを取ってて歩いてました。


そしたらまだ、福岡の裏側の方には靴磨きの人が居たんですよ。

三十年近く前ですが、福岡の発展ぶりは凄まじいですよ。


僕は、年に一度は仕方なく行くけど、え!?ってくらい変わってます。


それが広島とかだと、それほどないですからね。


九州で最も発展してるし、変わってきてます。


しかし、当時は駅の構内で煙草吸いながら歩いても良かったし、大分の田舎者から見たら都会でしたが、何処かまだ牧歌でしたね。


それで駅の裏から出ると靴磨きですが、たまに見かけたんですよね。


僕が、父に靴磨きってどんな感じなの?って聞いたんですよ。

そしたら珍しく父が、そこにいる人にやって貰うの見るかと言いました。


そういう目立つ事の嫌いな人でしたし、茶目っ気の全くない人でしたからね。


そして、白髪の老人の靴磨きの人にすいませんと頼んで、台に靴を乗せて磨いて貰いました。


特に威張った感じでは無くて、息子に出世した自分自身を見せたかったのかなと今では思います。


父は、途中で父の母が亡くなって、僕にとってのおじいさんから散々お金を無心されてて、結婚する時には作業着とバック一つと下駄だけ持ってたと母が言います。


僕にとってのおじいさんは、かつてはトンネルでならしてその地区で一番最初にテレビを入れた人らしいけど、妻を失ってからは相当長男の父に頼ったようです。


だから父はそうはなるまいと、若い頃とにかく働いて頭角を表したんですね。

そして、三十代の後半で会社を興してます。


僕が福岡で会ってた頃は、これからどんどん登るぞって時でしたね。


時代も、八十年代バブルが始まろうとしてましたからね。


靴磨きが終わるときちんとお金を払って、何処か照れ臭そうにしてましたね。


僕も、靴磨きってこうなんだと興味津々で見てましたね。


ホテルまで送ると、財布から一万円抜いてくれました。


珍しい事で驚いてるとお母さんに、靴磨きの話しするなよと言われました。

言うとばつが悪いんでしょうね。


そのための口止め料でしたね。


僕は珍しいなと思いながら、分かったと言って貰いました。


そして別れようとすると、お前もいつかああいう風に靴を磨いて貰うようになれと言いました。


そのあとで、だけど人前で威張ったりするなよ、を付け加えたのが父らしいです。

父は、あれだけ嫌がってた自分自身の父親に、歳を取ってから非常に似るようになります。


母に隠れて、自分自身の借金を僕に頼めないかとかです。


しかし、父は自分自身の贅沢は歳をとって一切捨てましたね。


唯一の楽しみが、月に一二度行く一円パチンコでした。


それと甥っ子でしたね。

こないだ何かの宿題で、甥っ子が祖父母の事を書けと言われたらしくて、短かったからか父の病気の事と母の料理の事を書いたらしいです。


甥っ子の父親側のことは何も書かなかったらしくてまあ、そりゃ一番可愛がって来たんだから仕方ないなです。


それを、父に話すと泣いてね。


行くと。またその話し聞きたがるんですよね。

そして、また話すと泣くんですよね。


つい最近行った時もまたその話しですが、ついでに靴磨きの事を聞いたんですよ。

思い出したからね。そしたら覚えてましたね。


その代わり、随分僕の記憶と違うのが泊まるとかで無くて、駅裏に何かを食べに行ったんだと言うんですが、駅裏に父と行った記憶がないんですよ。


どちらが正しいかは分かりませんが、多分僕でしょうね。


父が小遣いくれてって話しは覚えて無くて、靴磨きはあれが俺も一回切りだったと言ってたのが何故か印象的でした。

ボケてるような時も有れば、きちんと話せる時も有ります。


僕も父のようにはなるまいと思いながらも、確実に兄弟で父の血を強く受け継いでる事も自覚してます。


当時はあれだけ仔細に見た靴磨きの光景も、どうやって磨いたか等思い出せないです。


どんどん歳は取っていくけど、父が靴磨きはあれが行った切りだったが、何かしら心に刺さりますね。

 
息子の前だから、珍しく敢えてやって見せたパフォーマンスなんでしょうね。


残念ながら僕は結婚もしてないし子供も居ないから、父親の気持ちって本当は分かりませんが、男の気持ちなら何となく分かるような気がしますね。


それと母も必死ですが、母は父の生き方を全面否定します。


兄は問題外ですが、意外にも父に近い妹も最近では否定的です。


僕は、父の生き方を全面否定出来ないんですよね。


父の生き方は、ある意味成り上がる為には非常にグレーゾーンな部分の多い人でした。


父を称して、母方の父は政治家と言いました。


母方の父は、やはりトンネル掘りでしたが職人でしたね。


そういう政治家的な父を支えた人でしたが、


生き方は白黒はっきりしないと嫌だと言うタイプでした。


僕は、グレーな部分が当然ないと会社なんて出来ないと思ってますからね。


何でも仕事してて、白黒って難しいですよ。

線引きはしますしM責任に感じでは僕はきちんとします。


僕が父になれなかった、或いはなりたくなかったかは難しいけど、グレーゾーンを余り作れなかったかもと思います。


何度か会社を興す話しに誘われながら、グレーゾーンに踏み込めなかったのかなと今では思います。


父を憎む部分も有りながら庇うのは、僕しかいないだろうって部分も有りますね。

だからこうしたちょっとした事でも、書き留めておこうと思うんでしょうね。

とりとめなくなってすいません。

おわり

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次回は随筆「ファイターで有りたい」

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