《再開》 高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【374】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化〜その他いろいろ作品化できればなんでも・・・なんて途方もない夢を観ています

高山近影

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📖無名居士のたわごと

再開します
1年以上休止していました
何をするのも面倒になったからです
少し前からもう一つのマガジンを
ボチボチ再開したこともあり
何とかそれを続けられそうな気がして
それならこちらの方も再開してみようかという気持ちになりました
74にもなりますので
体力が衰えるにつれ
やはり気力も衰えてきます
それだけでなく無力感を覚えます
こんなことしてても何にもならないと
この1年は動画ばかり観ていました
だからブログは文章は書かずに
一日のツイートのまとめと
観た動画のまとめを投稿するだけ
再開したマガジンは
熊野学舎主宰者のさとちゃんのブログの
全記事にコメントするのを目的にして
一週間分のコメントをまとめたもの
書くことに少しずつ慣れた気がします
このマガジンを始めた時の夢と思いを
今一度考えてみました
なんの変化も成果も無いだろうが
夢をまだ諦めていないなら
まだ忘れていないなら
書き続けるしかないなあと
いよいよ書けなくなったら
手が動かなくなったら
ネットをしなくなったら
夢を忘れてしまったら
その時が最後
終わりになる
それまでは続けてみよう
ボチボチでいいから
再開してみよう

初心を忘れないために
FC2ブログ
無名魂」から
初投稿記事
📖とにかくも
2013/02/01 無名居士の日記など

とにかくも
書いているということ
作品をのこしているということ
書くものがあるということ
書くのを楽しめているということ

それが
どんなに素晴らしいことか
ただ
足りないのがあるとすれば
書いても金になっていないということかな

金になっていれば
流行作家ってことだし
作家として認められたいなら
それなりのものを書いて
賞を取ることだろう

金にならなくても
賞を取らなくても
書いてさえいれば
いいというのなら
いまを幸せに思えるだろうし

思えないなら
思えるようにチャレンジしないと
それこそ必死になって
恥も外聞もかなぐり捨てて
作家になる覚悟を決めなければ

覚悟を決めたとしても
才能を認められる作品が
書ける保証はないし
それでも自分を信じて
書き続けることが出来るか

才能とは
あるいは天才とは
地道に努力し続けられるかどうか
自分を信じられるかどうか
書くことが好きかどうか

書き続けていれば
誰かがどこかで見ている
才能は才能ある人によって
見出され導かれ
有名になる

有名になりたいのか
無名でもいいのか
結果を求めるのか
結果がでなくてもいいのか
有名でも無名な人も多い

無名でも
まったく無名な人はいない
無名で死んだとしても
死んだ後有名になる人もいる
報われなくても報われている

何を求め求めなくても
求めたものを得ても得なくても
生まれてよかった生きてよかった
そう言える日のために
そう悟って死ぬために生きている

悩み苦しみ恨み悔やみ泣き笑い
あるいは何事もなく過ぎる日常
そのすべてを
あるがままに受け入れ
こころのままに

きのう
ブログをひとつ
準備しました
そこに書いた初めての「日記」

 やめるかもしれないから
 いそがない
 ゆっくりと
 考え考え
 準備中

一つ提案
こちらのブログへは
書きおろしの作品を
取り上げたい
ケイタイ小説からの転載はやめる

新作の数ページを読んで
使用するかどうか決めたい

それではまた
ごきげんよう

📖高山の作品から

「濡れる穴の中3 モグラ達」

トンネル屋は穴を掘るし外回りも一般人は、ほとんど入りません。

正確に言えば入れません。

出来上がっても下請けが何処だったかはトンネルに貼られません。

元請けが何処だったかは、きちんと貼られてますね。

道路トンネルはね。

って言うことは、一般人にはほとんど、トンネル屋が穴の中でどんな事をしてるかは、分かりません。

そして、作業員は掘った後に高速道路とかは別ですが、地方のトンネルを滅多に通らないんですよ。

あちこち行くし、地元を掘るって滅多に無いんです。

自分自身、相当な数に関わってますが、数本しか通った事が無いです。

僕らは記録にほとんど残らないまま、幾らトンネルを掘っても無名の人で終わります。

元請けはきちんと記録されますが、下請けは一般の人には分かりませんからね。

『濡れる女子事務員』シリーズのえり子ちゃんから、皆の自分が掘ったトンネルを通らないんですか?言われたが、お前は地元でやってるからこのトンネルが貫通したら嬉しい事だよと答えましたね。

耳は悪いけど優秀な吉田等は、掘った所を完成してまともに一本も通ってないらしいです。

そういう中で、今回の雨での災害です。

元請けから何人かお金は幾らかでも払うから、街の為に出てくれないかと言われました。

坑夫は請け負いになってて、今は特に一日数万円稼ぐんですよ。

それでも話したら、出たいと言うのが多かったです。

特に、腕の良いのがですね。

そこで町の為に、最初は僕とえり子ちゃんを入れて七人ほど出しました。

一ヶ所、一番土砂が溜まってて危ない所を中心にやってると大きな岩が出てきたので、僕ともう一人で連携して重機で取り除きました。

僕らにとっては、とても難しい事ではなかったです。

重機のプロですから、自慢にもなりませんね。

そこで、トンネル屋でない建設業社が正式に入ってきたんですが、まあゆっくりやるんですよ。

それと、社長自ら来てる地元の小さい会社です。

災害を機会に儲けようって分かるんですが、僕らのスピーディーなやり方は出来ないんですよ。

下手ですね。

僕らは、どういう場所でも重機を大抵置けますし、死ぬのを怖がらない度胸が有りますからね。

社長が五十台の後半で、お腹が出てていかにも田舎業者です。

社長自ら溶接とかしてたけど、下手で思わず笑いましたね。

その人が僕に文句を言ってきたけど、災害が起きてる時に儲けたいのは分かるけど、先ずは二次災害を止めろよと言い返しまた。

結局、周りの協力で僕の知ってる外の建設会社が代わりましたよ。

ほとんど儲けは無いと言うか赤字ですが、地元の業者なら困ったら当然だと言ってました。

これが、本来の姿ですね。

勿論、儲けたいのは分かるけど、こういう時に取りすぎては評判落ちますよ。

地元ですから特にね。

火事場泥棒かですよね。

そういう風に地元で貢献すれば後々仕事も来ますが、火事場泥棒のようなのやると後々損をしますよ。

最終的に、損して得を取る事になるんですよね。

それと、地元の人が数十人来てて僕らに拍手まで出ました。

驚いたし照れたけど、無理矢理皆に手を挙げさせてそれから一礼させました。

やはり、ダイナマイトの音やダンプが通ったりするから地元には迷惑もかけますからね。

えり子ちゃんにも最後の整地をその時させましたが、隣町なので凄いなあと見られてましたよ。

まあ、とにかくうちの連中で腕の良いのは行きたがりますね。

これは、一つは普段は一体どんな風に掘ってて、生活はどうなってるのか?九州でも知らない人が多いです。

それでも九州なら、トンネル屋だと言うと建設関係は凄いと言いますが、関東辺りでは知らないんですよね。

二十代三十代で関東や東京でもやりましたが、飲み屋に行くとトンネル屋と言っても知りませんね。

沖縄もです。沖縄の元請けは、そういう意味でも素人が多かったですよ。

九州や北海道に何故多いかは、一つは炭鉱でしょう。

それと、他に仕事が無いからってのも九州有りますね。

坑夫達が、何故得をしないのに行きたがるか?です。

それは、大きな要因として普段は人に認められたいんですよね。

見えない所でやってるからね。

どれだけ危険でハードかです。

技術も要るかですね。

だからお金も高いんですよ。

少し話しがずれますが、今は危険とか難しい仕事でもお金が取りにくくなってます。

例えばコンビニ店員ですが、簡単なようで内容聞くと楽では無いのに、あの時給ですよ。

職業に差別は無いと言いながらも、日本人全体に階級社会が出来つつ有るのではと危惧しますね。

スクールカーストと言うのがあるけど、僕らの時はそういう言葉は無かったし、そこまで酷く無かった。

職業の階級化は政治的解決でしょうが、無理でしょうね。

スクールカーストは、密な人とのリアルな付き合いが減ってしまったって事なのかもですね。

難しいですね。

話しは逸れたけど、僕らの世界もどんどん金額が落ちてサラリーマン化してる。

話しを戻すと、僕の作業員がお金を無視してでもボランティアに出るのは、見て欲しいって有りますね。

勿論、災害に対して真面目に復興させたいと言う気持ちも有りますよ。

普段はモグラのようにやってても、トンネル屋は凄いんだよと見て欲しいって分かります。

年に八百万位稼いでも、仕事が終われば会社が変わるせいか、銀行の車か住宅のローンが通らなかった人が居ます。

会社が変わるからとの理由ですが、良い仕事を求めて変わるの当たり前なのに、世間一般の目はそうなんですよね。

そういう中で外で人に見られて、やはりトンネル屋は凄いと認められたいって分かります。

えり子ちゃんに言うと、何とも悲しいですねと言ってたし、えり子のお父さんは、昔はそうでは無かったけど、どんどん色々な締め付けがきつくて、漁師の世界も似てるかもなと言いますね。


トンネルってのは、特殊技術の凄い世界だと一般の人にもリアルに分かって欲しいですね。

それにしても、僕が業界に入った頃の自由さが減ってるのは残念ですね。

昔は、一段落ついたら昼過ぎに帰ったりしてたけど、今は最低でも五時までいてくれといわれますからね。

サラリーマンじゃないんだからね。

悪い風習も少なくなったけど、良い風習まで無くなるのはおかしいよね。

時代が厳しくなってますね。

全て時代が悪いのでは無くて、変えようとしない僕らも悪いです。

若い女の子のえり子ちゃんを入れて、それは、信じられない位鍛えてるのもその為です。

それに付いてきてる彼女は、大した物ですよ。

モグラ達もたまには、自己承認欲求が出ますよ。

普段はヤンチャな連中ですが、僕は彼らをいとおしく思うし、誇りに思ってます。


おわり

📖「ガーターベルトの女」を
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