高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい！～エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【361】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
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【 随筆 】麻生太郎の発言への怒り

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随筆「濡れる女子事務員外伝～パパ編」

2018/04/13
「濡れる女子事務員」を終わらせる前に、やはりこの人の事を書かないとなと思って書いてます。

前にも、「濡れる女子事務員」の中で書いてるけど、同じエピソードも有れば違うエピソードも有ります。

Aちゃんのお父さんの事ですね。

パパと書きますね。最近は良く電話掛かって来て、パパだよと言うから敢えてパパにします。

年齢は、僕より十才年上ですね。

身長が一メートル八十を超えてるし、体つきも良いです。

若干お腹が出てきてるけど、同年代の人に比べたらそれほどじゃないですね。

漁師ですから日焼けしてると言うか、赤銅色の顔です。

初めて会った時は、体は大きいし赤鬼かと思いました。

奥さんを亡くして、今では広い家にAちゃんと二人で住んでます。

田舎の漁師街ですからそういう広い民家は、沢山有りますよ。

そういう中で、僕がこっちで事務所を持つのを考えてたら、自分自身の家の離れを使って欲しいと言われました。

離れは、かなり広くて机とか椅子を入れても五人程で働くのには、窮屈な感じは無いです。

様々な面で協力してくれてるし、この事務所も相当手を加えてくれてます。

娘が世話になってるを超えてますよ。

それに、相当まめで器用ですね。

本人も言うけど、僕と気が合いますね。

娘と上手く行かなくなっても仲良くやろうなと言いますし、冗談でパパと呼べと言います。

娘のAちゃんが、現場で起こった事を細かく話してるから相当な事情通ですし、現場での事以外も僕がAちゃんに話すのはパパには、全て話してるようです。

パパは、それを聞いてアドバイスしたり楽しんだりしてるようです。

自分自身が、一時期はトンネルの仕事をしたのもあってか、トンネルの世界に対して一種の尊敬の念を持ってますね。

僕が、それは余り持ちすぎですよと言っても聞きませんからね。

何度か泊まりに行ってますが、相当飲みますね。

飲んでも変な酒にならずに、漁師の世界の事とか本の事とか、映画や政治の事と幅広いです。

かつては、左派の運動家をやってたから博識です。

それでも、学歴がないからなあと良く言います。

奥さんと結婚するまでは、遊び人でもあったようで、遊びの話しも女遊びから博打まで様々な話しをしてくれます。

今の船を作った時に漁師仲間と賭けをして、船を賭けて花札したことが有るらしいです。

相手の船は古い船だったらしいですが、どうも反りが合わなかったらしくて相手が船を賭けようと言うのを受けたらしいです。

勝ったようですが、相手の船は取らずに借りにしたらしいです。

それから反りが合わなかったのが、相手が男らしさに負けたようで子分のようになったとの事です。

年齢は、相手の方が二つほど上だったけど、僕に言うのは高山君、君もトンネルって世界で勝負してて年齢とか関係あるか？と聞いて来たので、時には無いですねと言いました。

女についても若い頃遊んでたから、今の風俗とかにも興味が有るようでデリヘルって高山君、呼んだ事があるか？とか娘の前で聞きます。

今のデリヘルのシステムを教えたら、ホテルに呼んで試して見るかなあと真面目な顔をして娘の前で言うから、娘から蹴りを喰らったりしてます。

それと、僕の若い頃の競馬体験を話しました。

入れ込んで最後は、消費者金融で借りて東京に言ったという話しです。

最後の五十万円が飛んだ話しです。

これで、僕は競馬を本気でやるのを辞めたと言うと、面白そうに聞いてましたね。

本も文学から詩集短歌まで広く読むけど、時に自分自身が知らないのが出ると娘に頼んでAmazonで買ってます。

娘は、最初の頃に僕が本を読むのは気味が悪いなどとからかった事が有るけど、お父さん読むじゃんと言うと、だから気味が悪かったんですよと訳の分からない事を言います。

パパは、僕との出会いを喜んでますね。

僕も、久しぶりに腹を割って話せる人だなと思ってます。

知性が有るけどいざとなれば豪胆ですよ。

これは、Aちゃんに聞いたんですが、Aちゃんが、まだ二十歳位の頃に付き合った男が居て、それが上手く行かなくて別れようとしたらAちゃんをかなり殴ったらしいです。

顔をかなりやられたらしいです。

医者に行ってお父さんにばれないようにしてたけど、ばれたらしいです。

お父さんは、それを見て顔色を一瞬だけ変えて、その男をケータイで上手く呼び出せと言ったらしいです。

Aちゃんは嫌がったけど、お父さんの雰囲気は、嫌がるのを許さない感じだったようで、とにかく会いたいと呼び出したらしいです。

お父さんは、その男の車が来るのを待ってて車から引きずり出すと何度も顔面を殴ったらしいです。

そして、船に連れて行くとロープで縛って船に繋ぎ海に落としたようです。

船をその状態で出そうとしたのをAちゃんが、このままだったら相手が死ぬかもと思ったようで、必死に止めて何とか収まったらしいです。

僕は、それを聞いて凄まじいなと思ったけど、あー、あのお父さんならやるだろうなとも思いましたね。

しかし、僕には愛嬌のある可愛いパパなんですけどね。

ネットやなんかを嫌ってたのに、今ではLINEを覚えて良く僕に、パパだよとかLINEして来ますしスタンプも可愛いのを使って来ますよ。

それに、現場への差し入れからまあ、色々な事に世話になってます。

こないだは、前から僕がジーンズ好きなの知って、俺も新しい良いのを買おうと言うから、僕が唯一服をたまに買う店に連れっててジーンズを二本買いました。

最近は、僕はほとんど行けないし、古着で安いのしか買わないけど、好きですね。

僕は、服が好きですし人のを選ぶの好きなんですよね。

それが、ジーンズとなれば特に気合いが入りましたね。

そこの店長と、何本か選んでどうするかを一時間以上掛けて選びました。

背が高いから似合うけど、二本買うならベーシックなのと少し遊び心の有るのですね。

それに、ある程度良いのを買えば色落ちを楽しめるし、少なくとも十年は履けますからね。

僕が引っ越しでかなり処分したとは言え、旧いのは二十年以上履いてますからね。

そういう公私に渡って世話になってるけど、こないだお父さんの家に行く途中、良くその辺りで会うお婆ちゃんが話し掛けて来ました。

漁師町のお婆ちゃんって感じです。

あんたが、トンネル屋さんだねと言って、あの男と付き合うのは良いけど、二十年程前には漁師の連中の一部にヤクザと言うかチンピラが入り込んで揉めた事が有る、と話し出しました。

何かと漁師の連中を、麻雀や花札でたかってろくな連中じゃなかったとの事です。

こういうのやはり有るんですよね。

映画『夜叉』でも、ビートたけしがそういう役をやります。

麻雀や花札で誘って、最後はしゃぶですね。

僕も元々漁師町の出身ですから、そういう連中が入り込んだとか聞きましたね。

しゃぶまでは、行かなくても景気の良い漁師を、インチキ博打で破滅させるってのが有りますね。

その時パパは、その連中が十人程居たところに一人で殴り込み掛けて、相当な騒ぎになったらしいです。

警察沙汰には、ギリギリならなかったらしいけど、十人を相手に一人で短い棒だけ持ってて、いきなりその連中の居るところに乗り込んでぼこぼこにしたらしいです。

それをきっかけに、その連中に嫌気が差してた漁師も一致団結したらしいです。

お婆ちゃんが言うにはあの男は恐ろしいけど、良い男だしあんたなら気が合うよと、最後は笑って去りました。

そういう事もあってか今は、その地区の漁師だけで無くて色々な人間のリーダーですね。

まあ、その話し聞いても驚きは少なかっですが、何故僕に話してないのかなと本人に聞くと照れたように、そういうのは余り言わないの、と笑われました。

僕の前では、何時もふざけた態度をしてますね。

こないだ、Aちゃんの前から持ってきてるリュックをふと見てたら、お守りが沢山着いてるんですよね。

交通安全から家内安全、安産祈願まで十個以上着いてて、旧くなってるのも多くて驚きました。

それをAちゃんに言うと、今頃気づく高山さんに私は、驚きましたと笑われました。

お父さんが神社に行くと、とにかく買ってきて着けておけと言うらしく、増えたらしいです。

お父さんは、僕には心配してないと言いながら、Aちゃんがトンネルの世界に身を置く事を一番心配してるんだろうなと思います。

それでも、本人が必死で充実してるなら、それが一番だと思ってるんでしょうね。

特に女の子ですから、お父さんの本当の心配の気持ちは、子供の居ない僕には、いまいち分かりませんでしたが、お守りを見て、あー！心配してるんだなと実感しましたね。

Aちゃんは、今度はどこそこの神社に行くらしくて、その時は高山君のお守りも買ってくると言ってるから、高山さん何処かにきちんと着けて下さいねと笑いました。

お父さんを信頼してる娘の顔だなと思いましたね。

良い親子ですよ。

パパは、娘と上手く行かなくなっても仲良くやろうなと言いますが、僕と娘とパパですね。

娘のAちゃんが、繋いでくれた出会いだと思いますね。

お守りを見て何だか、ほのぼのしたのとAちゃんを預かる責任も感じたけど、嬉しい出会いです。

Aちゃんをトンネルの世界に入れる事で様々な嫌がらせが有りますが、こういう良い事も有りますね。

大事にして行きたい出会いですね。

おわり

次回は随筆「性欲に振り回されて五十才の記録」

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