高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【218】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

12.7~高山とトンネル工事現場の近況:大過なく

関東へのボランティア組が交代のために帰ってきたとか まだ現地に二人残している 一応責任者のEも今回は家の用があるとかで戻ってきた それまでは一度も戻らず現地で頑張ってきた まだ年内いっぱい続くだろうということ その戦力を書いても他の現場は順調 湧水事故のあった現場を除いて
その事故を女がいつからじゃないかという元請の若い職員がいるというので高山が談判に行った 抗夫たちもその話を聞いていて元請への不信を募らせている 今度何かあったらその不満が爆発するかもしれないと注意したという 間だそういう人間がいるということしかも若い職員に それが現実らしい 田舎地元元請の体質はかなり遅れている 大手元請は高山らの教訓を生かして女性採用へと改革を進めているというのに それと今回の湧水事故の対応にしても彼らは現場を知らないという とにかっ工事を早くすすめたいということしか頭にない 今回役所の担当者が話の分かる人で 高山とよく気が合っているので 今後の工事の件も事前に二人で意見調整をしていこうということになったようだ その人の意見で現場を押さえるために高山も知らない工法を使うそうだ 試験的に結果が良ければそれに越したことはない
水もまだ出ているらしいし完全に止まることは期待できない そもそも事前の調査をしっかりしていれば 古今トンネルを掘るということが無理だったのではないかということ 今更工事をやめるわけにはいかないからよく相談して進めることになる 工事変更に伴う出費については採算が合うように配慮する 高山も儲けはなくてもトントンで行ければいいと会長の許可も取っている それで問題があるなら契約に基づいて裁判をしてでも争う構え 最悪の事態にはならないだろう 役所に話しのわかる人がいてよかったという こういうことは珍しいと 日々A子ちゃんら女性陣は勉強になっていることだろう 年末まで残り少ない あっという間に来てしまう 湧水事故はあったもの その後いくつかのトラブルはあったものの大きな時期には至っていないのが何より これからもそう願いたい そしていいお正月を彼らが迎えられますように

高山の作品から
随筆 1~「霧吹きとエロ本

2016/09/05
何時の頃かは、はっきりしない。

僕が二十代の前半だった事は間違いない。

九十年代の始めのだった。

その頃現場で知り合った西成の作業員に西成に遊びに来いと言われて行っていた。

その人は四十代前半か三十代後半だったと思う。

現場で同じ仕事を何日間か二人でやった時に気が合ったのだ。


小柄で前歯の欠けた人だった。

建設現場での働きは決して誉められた物では無かったが、僕もまだ始めたばかりで似たような物だったのだと今では思う。

西成に遊びに来ないかは多分その頃に最初言われたのだろう。

その後現場が終わってたまたま何日間の休みが出来た。

その前から何度か電話でその人とは話していてその休みを利用して西成に遊びに行く事にした。


今考えたら若い僕が何故西成なのか?と思うがその人が当時は西成を刺激的で面白い場所のように話したからだろう。

当時の西成あいりん地区は日雇い労働者の街だった。


ここで僕は数泊して日雇いの仕事も数度したと思うが、お金が目当てでは無くて好奇心からだった。


この事に関しては他の所で昔書いたように思うから省くがこの近くで面白い体験をしたのを思い出した。


その仲良くなった西成の人は日雇いに出る事は余り無くて裏ビデオや裏本を扱っていた。


きちんとしたアパートを借りていてそこに大量の裏本が置いてあった。


それは一時的に預かってるだけだと言った。

部屋にビデオデッキが幾つもあって裏ビデオをコピーしていた。


そのビデオにタイトルシールを貼ってそのまま売ると言っていた。


過度な装飾をしないぶんだけ安く捌くとも言っていた。


それでも五本で一万八千円とかだったと思うからけっこうな値段だった。

僕がビデオ店で働いてた頃こういうのを扱っていたが一体幾らで仕入れていたのか知らなかった。

完全な裏ビデオだった。

少し見たが有名AV女優の裏ビデオでは無くて無名に近い女優のものだった。


それをコピーしてシールを貼るまでが仕事だそうだった。


それだけで当時は食べていけない事は無かったようだが無類のギャンブル好きのようであちこちに借金あるようだった。

本人いわく半年間このビデオや裏本の仕事をして半年間はなるべく長い建設現場に行くと言ってた。


それもなるべくタコ部屋のような建設現場で働くと言ってた。


下界に出れない事によってギャンブル欲を出さなくて良いからだそうだ。


確かに僕達が知り合った建設現場は富山県の立山に上がり砂防ダムを作る仕事で二週間に一度しか山を降りれないという当時としても珍しい物だったからなるほどと思えた。


僕がその人の部屋に居る時に電話が掛かってきた。

その人は今から裏本の撮影が有るから見に行くかと聞いてきた。


僕はもちろん行くと答えた。


裏本の撮影など素人の僕が見られる事は滅多にないだろうしスケベこころも勿論動いた。


その人と行動しているとヤクザ崩れや一体何の仕事をしてるのだろうと言うような人に何人も会っていたからそういう場所に行くのも特に怖いとか無かった。


電車に乗って大阪市内まで出たと思う。

その辺りの記憶は薄いが撮影が行われているというのが寂れた旅館だったのを覚えている。


旅館に行くと広い和室に何人もの男や女がいた。


男は確か僕達を入れて十人は居たように思う。


女は今回の女優が一人とメイクを担当してるらしい四十代位の小柄な人がいた。


秋だったが暑い日で部屋の中に人が多くて更に暑さを感じた。


浴衣のような物をだらしなく来てメンソール煙草をふかしていたいたのが女優だった。


茶髪のソバージュで年齢は僕より確実に上に見えた。


何処かの風俗か水商売の女のように見えた。


多分二十代後半から三十代だろう。


顔は悪くなかったが全体にだらしない女の雰囲気とその場の空気が嫌で仕方ないという感じを出していた。

カメラマンらしき人がりょうこちゃん脱ごうかと言うとノロノロと浴衣を脱いだ。


女は脱いだがお世辞にもスタイルが良いとは言えなかった。


色は白いが胸は小さく小太りだった。

カメラマンが男優らしき男に声をかけるとこれも三十代半ばだろうか顔は普通だが身体に締まりのない男が股間をしごきなが女にまたがるとバックからゆっくり挿入した。


腰を全然動かさずに深く男のものが刺さったのをカメラマンが撮り始めた。


それが終わると男優はものを抜いて突っ立っていた。


カメラマンが近くのスタッフらしき男に霧吹き霧吹きと言った。

スタッフらしき男が動いて女の身体をタオルで拭いてから霧吹きで水を掛けた。
 

そしてまた挿入シーンを撮り始めた。

そう言えば当時のエロ本等に女の汗が粒のように浮き上がってるのを何度も見ていた。      
それは本物の汗を拭いてからああして作るのかと思うと一気に白けてしまった。     


あとは同じような事の繰り返しだった。   


挿入するが本気で腰は振らずに挿入してるのだけを見せるようだった。


僕は女の名前がりょうこちゃんだったのと霧吹きを今でも思い出す。     


連れて行ってくれた人の名前も忘れてるのに。   
 
西成での事は断片的にしか思い出せない。
 
二十数年しか経っていないのに思い出せない事が多すぎる。
  

帰りをどうやって帰ったかとかまるで思い出せないが秋にしては暑かったのだけを思い出す。
  

多分十月だったのではないかと思うがそれも定かではない。

霧吹きと白けてしまった感情は今でも思い出せる。

おわり

高山の作品紹介
次回は 随筆 1「老いる。」

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