高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【350】


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無名魂~高山のブログ
【 随筆 】小泉今日子の生き方

高山の作品から

随筆「濡れる女子事務員 6

2018/02/17
濡れる女子事務員シリーズは、一応終わったんですが、どうしても書いておきたい話しが起きまして書きます。

まあ、若い女性が男の中で仕事をするのは、相当難しいなあと思わせます。

こういうのが何度も有ると、Aちゃん本人が参らないかなと心配ですが、大丈夫でしょう。

それと、男が恋愛が絡むと何でもやるんだなと嫌になりましたね。

僕も恋愛が絡むと色々あったけど、こういうのは無いですね。

何と言うか、遊んで来てない連中の嫉妬は気持ち悪いですよ。

ある程度女の子と遊んで来てる男は、ここが引き時とかこれ以上は入って行かないとか有りますからね。

実は、またもや大々的に格闘技大会をやります。

今度は、うちの坑夫をAちゃんの居る現場に集めて、焼き肉大会兼飲み会兼格闘技大会です。

うちの坑夫で、八十人程居ますから他の現場から一つの現場に集まってやるとか考えられないのですが、JVの所長が積極的に呼んで良いとなって、大きな事になりましたね。

普通は、元請けが違えば無理なんですが、JVの所長のお陰ですね。

この所長は、書けない事もあるから余り扱ってないけど、相当良くして貰ってますし今後、Aちゃんの成長に僕と共にこの人が大きな役割を果たしてくれると思います。

大体元請け所長と言えば、僕の立場でも見下されます。

坑夫は更にですよ。

自分自身、フリーの坑夫時代に何度も元請けとは衝突してるけど、大きな所の所長とは衝突が有りません。

何故かは、わざわざ一坑夫ごときに大きな所の所長が出てこないからです。

その点でもこの人は、異色ですし、今後もある程度組んでAちゃんの成長を助けます。

格闘技大会をまたもやる理由の一つは、うちの常務が見たがってるからです。

常務は、五十代で倒れてからは身体が調子が悪くてそれほど現場に来れないけど、昔は激しかったですし、格闘技大会が好きですね。

常務も今は、六十代の後半になって何とか僕の為に、Aちゃんのサポートしてから引退したいと言ってます。

身体の調子から引退が何時になるか分からないような状況ですから、自分自身の跡を継いだ僕の為にいかに早くバックアップ体制を作るか必死ですね。

常務と僕との二人三脚で来てるから、自分自身が引退したら僕が孤立するのを何とかしたいんですよ。

僕と常務は、色々有りながらも常務が営業等を教えてくれたり、最終的責任を取ると言う体制で無かったらここまで来れてないですね。

常務は、最初は僕をあくまでも現場を管理する人間として会社に雇ったけど、途中から営業を教えるようになりました。

一時は、常務のやり方に不満もあって何度もぶつかりましたが、僕が何とか結果を出すようになってから徐々に認められて今では、全面的に僕を信頼してくれてます。

常務と僕とでは、やり方に違いは有るけど、二人とも坑夫だったと言うことと情熱が強かったから上手く行ったのだと思うし常務が、途中から大人の対応をしてくれた事に感謝してますよ。

まあ、常務との事は置いても何時引退するか分からない常務の為にも、常務の大好きな格闘技大会を大々的にやろうと思いました。

僕も出るのは最初は嫌でしたが、今まで何度もやって来て負けてないですから出ます。

それに常務は、僕がまだ、どのくらいやれるか観たいでしょうからね。

僕には、勝てと言ってるし全力を出して負けるなら許すと言ってますよ。

格闘技大会は、元々僕が坑夫とふざけてやり始めたけど、好きな人はとても多いです。

他の現場の坑夫が集まってってのは、新年会や忘年会でも難しいです。

幸い何処の現場も順調なので、一日休んでも大丈夫です。

皆、それぞれの現場に散らばってるけど、前は一緒にやってたのも相当多くて会えるのを楽しみにしてます。

格闘技大会は、あくまでも余興です。

皆が、集まるのに意義が有りますね。集まって焼き肉食べて飲んで色々話したいと思います。

それと、Aちゃんの居る現場が非常に良いと噂を聞いてるから、Aちゃんに会いたいって人も多いです。

これは、変な意味では無くてこういう上手く行ってる現場には、誰かキーになる人物が居るんですよ。

その一人がAちゃんなのかもと、皆思ってきてます。

だから縁起を担ぐ坑夫は、Aちゃんに会ってあやかりたいんですよ。

評判の良いAちゃんと、幸運を呼んだAちゃんにね。

月に手取りで百万円を越えるのは、いくら腕が良くても今の時代は難しいから、少しでも幸運を呼んだAちゃんに会いたいんですね。

格闘技大会の日取りは、まだ、決まらないけど近々決まるでしょうが、こうなると色々また起こりますね。

Aちゃんと僕が、仕事の事で立ち話ししてました。

何時もの調子です。僕は、お前はアホかとか言いながら話しますね。

ほとんど名前を呼びませんね。

お前です。これを嫌がる人も居ますが、歳が離れてて育ててる時は、僕は愛情込めて誰でもお前ですね。

アホかと言われながらも、Aちゃんも反論して来ますから大したものです。

周りから見たら何時もの光景ですよ。

うちの連中は、僕がAちゃんを育ててるの知ってるしAちゃんが僕には、向かって来るのを見てて漫才とか言ってますよ。

しかし、何時もの光景と思わない人も居るようです。

それに、僕が格闘技大会で優勝を重ねてるのも気に入らないようですね。

ここで、格闘技大会何度もやってて何故小柄で格闘技経験のほとんど無い僕が、勝てて来たかを言うと勝負強さと喧嘩をやって来たからだと思いますね。

それと、一種の勘のようなのが有るんですよ。

これは、やってると思うんですが、ここで踏み込まない方が良いとかです。

それは、多分今でも続けてる剣道のお陰だと思います。

まあ、そうしてAちゃんと話してたら、何時も仲良くて良いですねえと言ってきたのが居ます。

見ると元請けの若い人で、ほとんど僕とは話した事が無い人でした。

言葉に明らかな刺が有りましたね。

僕は、若いとはいえ元請けの職員ですからお疲れ様ですと言って、仲良くないですよと答えました。

元請けは、常時居るのは事務員入れて八人程ですが、時々来る人も居ます。

この若い人は、時々来る人でしたが、それでもけっこう打ち合わせに行くと居る人でしたね。

JVは、三社で組んでますが、所長、副所長の方では無い人です。

地元の会社の人ですね。

地元から必ずと言って良いくらい一社を入れるんですが、そこの職員でした。

けっこう居るのに交流が無いのは、相手が交流したがらないのと何時も事務所に居るからでしょうね。

身長は、一メートル七十五センチ程ですね。年齢は多分三十代の初めでしょう。

しかし、多少肥満が有るように見えますね。

続けて高山さん、又勝てると思ってるんですか?と聞いて来たから、彼は確か出ないはずだけどと思いながらも、こいつ俺に何かしら有るなと感づいて、出るけどそれが、何かと?聞きながら彼の前に出ました。

彼は、僕が前に来たので多少驚いたようですが、高山さんがいつまでも勝てるのは、作業員が遠慮してるからでしょうと言ってきました。

僕は、思わず笑いましたね。

坑夫は、真剣に僕を倒したいって知ってるし、僕が今の立場になる前から格闘技大会は行われてるから、僕に遠慮等有るわけ無いんですよ。

僕は、彼に逆だよと笑いながら続けました。

うちの連中は、そんなので遠慮しないし、逆に僕を叩きのめしたいと思ってるよと言いました。

すると彼は、高山さんなら僕でも勝てそうだけどなあ、脚も不自由だしと言って来ました。

僕は、こいつ喧嘩売ってるなと思いながらも笑いながら、それなら出たら良いじゃんと言い返しました。

口だけで言うのは、俺達の世界では、アゴハチと言われて嫌われるよとも言いましたね。

しかし、彼は、作業員ってこないだの格闘技見てたら馬鹿ですよ。あんなのに引っ掛かって負けるなんて考えられない、と言い出しました。

僕は、俺の悪口は言えば良いけど、坑夫の悪口は辞めておいた方が良いよと言い返しました。

高山さんもうちのJVの所長も、坑夫坑夫ですねと苦笑いして、何なら今やりますか?と言って来ました。

それは、やっぱり可愛い女の子の前だと嫌かなとも更に言って来ました。

舐めてるなと思いながらも、出るなら相手してやるけど、もう少し身体を絞って出ないと俺に当たる前に負けるよと言いながら、Aちゃんにあっちで作業するかと言いながら去ろうとしました。

しかし、彼は、やっぱり可愛い女の子の前だと偉い高山さんも緊張するのかな、とからかうように言って来ました。

それに、五十前の男が若い女の子にのぼせてるのは、みっともないですねとまで言いました。

その辺り位から、周りに休憩に入った坑夫達が数人様子を見てるのに気付きました。

するとAちゃんが、何が言いたいのか分からないけど、みっともないですよと言い返したから僕が止めました。

すると彼は、おー!やっぱり自分自身の上司を庇うのかあ、と笑いました。

どうも、そういう粘着質なタイプのようでいい加減腹が立って来たけど、Aちゃんに行くぞと言いましたね。

しかし、この可愛い女の子もエキジビションか何かで出るらしいじゃないですか。それなら二人でお得意の寝技の練習ですかと、良いなあ偉くなると役得だなと言ってきました。

見てた一人の坑夫が、あんた元請けだからって言って良い事と悪い事があるぞ、と大きな声を出しました。

Aちゃんが、それを見ながらもしかしたらこれは、私の問題かもですねと言い出しました。

前にドライブに誘われたのを断ったから焼きもちですか、とはっきりした声で言い返しましたね。

僕らは、彼がAちゃんをドライブに誘ってたとかそこで初めて知りましたよ。

彼は、顔を赤らめて、あんた位の学歴の人間は、おっさんとかが似合いだよと怒ったように言い返しました。

Aちゃんが、みっともないないなあと大きな声でからかうように言うと、彼は怒ってエキジビションでやるなら俺と今やれよ、と言い出しました。

僕は、それは無理だと言いながらAちゃんを引っ張って行こうとしたら、やりますかとAちゃんが言い出しました。

これには、参りましたね。

Aちゃんは、小学生の時から極真空手を高校までやってたようです。

確かに蹴りは、なかなかですが、男が相手ではいくら何でも難しいです。

しかし、Aちゃんの気持ちは収まらないようでしたね。

珍しく怒ってましたね。

彼は、上着を脱いでやろうと言い出しました。

僕は、そこで何時もと違って本当に何でもありでやれよと、彼とAちゃんに言いました。

彼は、どういう意味か分からないようでしたが、僕が説明しました。

喧嘩と同じだよ。武器を使うのもありだし目を突くのもありでなら、Aちゃんやるよと言いましたね。

まあ、男が武器を使わないだろうし、とにかく何でもありで良いじゃない、女の子だからなあ。それと、もしもAちゃんが、負けたら俺がお前を叩きのめしてやるよと続けました。

負けないだろうけどな、とも付け加えました。

Aちゃんに耳元で、あれで行けと小さい声で伝えました。

彼は、何でも良いですよやりましょうと興奮してましたね。

Aちゃんも、それならと言ってお互いが、対峙しました。

最初は、Aちゃんが彼にローキックを何度も入れながら、捕まらないようにと彼のパンチが入らないように動いてました。

坑夫達は、とりあえず見ながらも、Aちゃんのローキックがバシバシ入るのに驚いてましたね。

彼は、焦り気味に何度も掴もうとするけど、出来ないんです。

僕はAちゃんに、行け!!と合図しました。

Aちゃんは、ローキックから相手に近付いて金的を思い切り蹴りあげました。

若い彼は、完全に金的に入ってしまって、うずくまって動かなくなりましたね。

前から女の子が最終的に使うとしたら、お前の場合は金的への蹴りだと言ってましたからね。

格闘技大会では、反則ですが護身術としては、それを使えと言ってたから分かってたようです。

坑夫達は、見てて、おー!!と叫びましたね。

僕も練習してたとはいえ見事に実戦で決めたのと、途中捕まらないように良く動いたなと感心しましたね。

僕が、彼に何でもありとはこういう事だよと言って、文句が有るなら俺の所に誰でも連れて来い、と伝えて皆でその場を離れました。

休憩所でコーヒー飲んでたら、彼の所の上司の部長と言われてる小肥りの人が入って来て、高山君何をしたんだと言ってました。

部長は、JVの地元の会社です。

悪い人では無いけど、トンネルをほとんど知らない人ですね。

形式的には、JVのナンバー3です。

所長が、居て副所長がいて部長ですね。

しかし、所長や副所長とは格が違う感じです。

田舎の元請けで、仕方なく入れられてるって感じですね。

僕は、事の経緯を説明して、それでも文句が有るなら今日は作業中止にすると言いました。

坑夫を馬鹿にして、僕を馬鹿にして、Aちゃんを馬鹿にして許されるなら作業中止しますと言いました。

部長は、分かったけどあそこまでやらなくてもと言いましたね。

部長も困ってるようでしたが、こっちも譲りませんよ。

そしたら元請けの所長が走って入ってくると部長に、彼をとりあえず病院に連れて行けと言いながらこっちが、悪いから皆にきちんと謝ってから行け、と強い口調で部長に言いましたよ。

部長は、困ったようにしながらも、皆さんすいませんと謝ると出ていきました。

元請けの所長は、本当に悪かったと言うと、作業続けてくれないかと頼んで来ました。

僕は、皆に作業続けようと伝えると、皆も納得したようでしたね。

元請けの所長は、部長も彼も悪い人間じゃないんだけど、精神的な田舎者だから勘弁してあげて欲しいと、僕とAちゃんに言いました。

まあ、恋愛感情が入ってたとはいえ度が過ぎてますねと僕は、答えました。

そうしてたらうちの所長が、トンネル内から戻って来ました。

機械屋と電気関係の修理をしてたんです。

坑夫に聞いたけど、何だか凄かったらしいなあと言いながらまあ、女の子だから色々有るだろうけど、気にしないで頑張ろうとAちゃんを励ましました。

Aちゃんは、そうですねと言いながら、そう言えば元請けの所長さんにも、四国にうどんを食べにドライブに行こうと誘われてたなあ、と言い出しました。

僕もうちの所長も、え!?ですよ。笑いましたね。

元請けの所長は、顔を赤くしてそれは、美味しいうどんを食べさせてあげたかったんだよ、皆に言わなくても良いじゃないと必死に言ってました。

Aちゃんは、高山さんから生理の日まで全部俺に言えと言われてるし私は、高山さんの部下ですからこれからは、どんどん言いますと笑いました。

まあ、女の子ですから色々これからも有るでしょうが、僕を中心に理解してる人は理解してるで良いと思います。

元請けの所長は、イヤらしい意味で誘っては無いけど笑いましたね。

それと、男を相手にあそこまで戦ったAちゃんは凄いなです。

最近では、寝技も練習してますね。

Aちゃんに恋愛感情を持つのは当然だと思いますが、それが今回のような形にならないなら良いなです。

とにかく、主要なメンバーはAちゃんを理解してるから良いなです。

今後に期待してますよ。

僕の思わぬ成長をしそうだなと、最近は思いますね。

とんでもない速度で成長してるからと、僕の予想とは違う新しい発想をいずれ業界に入れる事が出来るだろうと思ってます。


おわり

次回は随筆「濡れる女子事務員 7

「ガーターベルトの女」~映画化のために​

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