高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【457】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化・・・
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

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📖 高山のエッセイ〜「シン・ゴジラ 雑感」

『シン・ゴジラ』を観ました。

これは去年から話題になってたから、新作でTSUTAYAで一週間で借りました。

一週間で借りると高いけど、二泊三日では仕事で観られなくて返す事も多いから滅多にしませんが、一週間で借りましたね。


そのくらい、どんな映画だろうと期待してました。

これは、世代によってうけるかうけないか分かれますね。


ゴジラ=娯楽と言う世代の四十代後半の僕には、非常に違和感が有りましたね。


しかし、新しいゴジラ像を作ったのと、あれを公開した東宝は偉いのかもです。


ラジオか何かで特技監督と監督をした樋口さんが、東宝があれを受け入れたのは冒険だったと言ってました。


総監督がヱヴァンゲリヲンで有名な庵野さんですね。


ヱヴァンゲリヲン的な部分が随所に出てますね。

僕は、ヱヴァンゲリヲンは嫌いではないです。

熱狂的なファンでは無いけど、テレビシリーズも映画も一応観てます。


テロップの入れ方とかネットとの関係とかや、その他ヱヴァンゲリヲン的ですね。

樋口監督がインタビューで答えてたのを少し聞いたんですが、本当にゴジラが来て恋愛とか友情とか入れられないだろう、です。


大抵ああいう映画でも男女の恋愛とか男の友情とか入るけど、ほとんどそれを排してます。

まあ、そりゃそうなんですけどね。

それとヒットのもう一つの理由は、映画の情報をなるべく公開前に出さない事ですね。

『シン・ゴジラ』は一回しか試写会してなかったらしいです。


普通は、テレビでも良くやってるけど抽選で何名に試写会にご招待とやりますが、この映画は公開まで謎が謎を呼ぶっていう上手い手法使ってますね。

そして、ゴジラを初期に戻して始めてのゴジラ上陸を描いてます。  

そこは、良いし最初にえ!?これがゴジラなのってを出して来ます。


着ぐるみのようなゴジラです。


あれには驚きますね。

その後にどんどん変わってくるですけどね。

斬新ですよ。

結論から先に言えば、なんだかんだ言ってもこれは政治的映画ですね。


いかに日本の政治が縦割りで無能かも描いてます。


何かある度に会議会議で、総理に決定権はないんです。


そうしてたら、こういう想定外の事が起きたら何もかも遅れるんですね。

総理になる人、或いは総理になる人の側に優秀な人をきちんと置かないと不味いな、です。


明らかに福島の事故を意識して描いてますよ。


地震と福島原発の事故の時の対応の遅れを、ゴジラに置き換えてますね。


そして、米国との関係も描いてますね。


映画ですから、この辺り最終的に総理の代行が日本は日本の道を行くと決めるけど、実際は米国に押しきられるでしょうね。


それと映画だから、たまたま良い政治家が居て何とかゴジラを倒すけど、実際は無理でしょうね。


福島の時にそれは実証されてて、今もそれが続いてると思います。


悲劇的国になりつつありますね。

この映画がヒットして賞も取って、評価も高いのはどうも納得行かないです。

八十億円を超える興行収入は異例ですね。


まだまだDVDとか売れるから上がりますね。


政治的映画、或いは群像劇として見たら悪くないし、特撮も日本映画のレベルでは相当高いです。

しかし、群像劇とするなら映画の枠内では収まってないなと感じますね。

二時間弱では、収められてないですね。


当然日本の政治家の無能ぶりも描かれます。大袈裟に描かれてるようで実際はもっと酷いのでは、と個人的に思います。


これが、良いとか悪いは別にして、アメリカ映画では大統領は優秀で決定権は持ってると描かれますけどね。


日本を描いた斬新さも良いんですが、僕にはもやもやが晴れませんね。


これは世代間ギャップでしょうね。


ゴジラに、リアリティーを今の人は求めたのかも知れないけど、僕らの世代は、ゴジラにリアリティーより娯楽性を求めます。


それと、これを見てて憂鬱になりましたね。

今の日本の政治家に、自分自身の政治生命或いは命を賭けてもって人はいませんよ。


全ての責任は自分自身が取る、って覚悟の人は居ませんね。


それと判断する能力が総理にしても総理の側近にしても、居ないでしょう。

想定外と言う言葉が何度か使われるけど、想定外の事が今後も起きない保証などないんですよね。


大きな地震が、首都か大都市を襲ったらどうなんでしょうね。


最近はやたらシミュレーションしてるけど、その通りになるとは思えないですよ。

そうなったらまたもや政治家は、想定外とか言うんでしょうか?


今の議員を三分の一減らして、優秀で良い人材をおくべきでしょう。


自分自身の保身しか考えてないような人は、どんどん辞めて欲しい。


ある種の信念をきちんと持って活動してる政治家を選ぶべきです。


美しい国とか言って、福島の事は無かったようにしたい人とかは、早く今のスキャンダルで降りて欲しいですね。


アベ君の目指す美しい国は、戦争前の国でしょう。

中国や韓国にしたことは反省しない国でしょう。


日本人の美徳として、僕はある種の謙虚さが有ると思います。


中国や韓国が言ってきても、今までは謙虚で大人の対応してたのに今はどんどん右寄りになって、中国が来るぞー!!朝鮮が来るぞ~!!と煽ってるように見えます。

昔の絵本で羊飼いの少年が、狼が来たぞ~!!って嘘ばかり言ってたら、本当に来た時には遅かったって感じです。


広島、長崎、そして、福島での事から何も学ぼうとしないようにしてると思います。


僕の子供時代は、戦争体験者や被爆者がまだ沢山いて教えてくれました。

僕は何度か書いてますが、幼少期に広島に住んでたし広島とは縁が深く、被爆者とも仕事をしてます。

それは、リアルで見たり接するとどれだけ悲惨かですよ。


人間ってのは何十年かすると、戦争したくなるように出来てるのでしょうかね。

もしも、ゴジラが本当に来たらアベ君には、是非とも零戦に乗って最初に突っ込んで欲しいです。

ついでに、特攻隊を美化するネトウヨの方々にも是非ともです。


特攻隊行為を美化しなくて、特攻行為をしなくてはいけなかった若者を悼むべきなのにね。


まあ、アベ君に指揮を取られては、日本はゴジラにやられますよ。


副総理の飯塚のチンピラも一緒にお願いします。


『シン・ゴジラ』を見てたら、そういう酷い事を考えてしまいます。

これはブログですから書けますが、今の政権に任せて良いのか、です。

かといって代わりの政権は無いなら、自民党から今は隠れてても反アベ的な人が出てきて良いのではと思います。

『シン・ゴジラ』は、そういう風に考えさせてしまうって事はある意味良いのかも。です。

僕が求めるゴジラとは違うけど、若い人は違う見方をしてるのかもとも思います。


この先苦労するのは僕の世代より、更に若い人ですからね。


今の時代にああいう映画が支持されたのも、若い人の柔らかい頭だからかもですね。


一部に『シン・ゴジラ』からナショナリズムを感じたと言うのが出てたけど、僕はそうは思わなかったです。

波紋を広げたと言う意味では、成功した映画なのかも知れないです。

一部に、熱くなり不適切な発言が有りますが、たまには腹の中を見せても良いでしょう。

僕はアベ君のやり方は大嫌いだし、現政権のやり方には非常に危機感と怒りを覚えてますが、左翼ではありません。

左翼的と言われても別に気にもなりませんけどね。

『シン・ゴジラ』は、僕に予定外のこういう事を書かせたというだけのインパクトはあります。


観て、様々な感想が出て良いのではないでしょうかね。

もう一つ言いますと、四十代後半の映画好きな土方の一つの意見であって、若い人が熱狂するのを否定してる訳では全くないですからね。


おわり

📖無名居士のたわ言・・・音楽でひとあそび〜ケ・セラ・セラ (Whatever Will Be, Will Be)

希望
希望・・・やはりあの歌が聴こえてくる

岸洋子 希望

新年だからって
きのうの続きじゃん・・・ってへそ曲がりなもんで
ことさら抱負とか考える方じゃないけど
むしろ社会や政治は
なにやら後ろ向き

希望を持つのがむずかしい時代
無年金生活・・・働けなくなったらおしまい
なんとかなるさ・・・って
お気楽人間なんだけど

だから・・・先のことは思いわずらうことなかれ
って誰かさんの言葉をことあるごとに思い出す
昔流行った・・・ケセラセラ
この歌を聴いて元気をだそう…か

Que sera sera ケ・セラ・セラ - ドリス・デイ

以下のURLは古いためにリンク切れです

Romina Power in ''Que serà,serà''(1971) 

Pink Martini - Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)
Mary Hopkin "Que Sera Sera (Whatever Will Be, Wil
'Que Sera Sera' -Sly & the Family Stone
En Vogue - Que Sera, Sera (Whatever Will Be Will Be)
http://youtu.be/yNQbFXXzYjs
この曲はタイトルは同じでも別の曲
黒人女性のグループ・・・何となく気になり
他の動画を観る
Dont Let Go Live En Vogue
http://youtu.be/MpOfquZYtY8

En Vogue(アン・ヴォーグ)・・・ウィキペディアによると
アメリカ合衆国のR&B、ソウルの女性ヴォーカル・グループ。
1989年にカリフォルニア州オークランドにて結成。
En Vogue (LIVE) '93 Soul Train Music Award Show
http://youtu.be/RUd4vNcXjVc

ちょっと寄り道したけど
もういいかという気もするけど・・・もう一度
Que Sera, Sera (Whatever Will Be Will Be)に戻ろうか
Marusha - Que Sera, Sera (Whatever Will Be Will Be)
http://youtu.be/qNaGd2dMooA

↑これもちょっと異色で気になるなあ
MARUSHA - Live At Mayday Poland 2004.
http://youtu.be/A9R5wqX2giY
テクノミュージックのDJやってる感じだし
知らない世界だけに興味もあるんだけど・・・

なぜかまだ終われない・・・ある種の強迫観念からか
Que Sera, Sera (Whatever Will Be Will Be)の検索を
飽きずに続けるのでした・・・異常かな?
Corinne Bailey Rae singing "Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Will Be)
http://youtu.be/QYVInjblHR4

いやあ・・・Corinne Bailey Raeもまた興味湧くなあ・・・キリがない
(1979年2月26日 - )は、イギリスのシンガーソングライター
2007年と2011年には日本公演もやってる
Corinne Bailey Rae(コリーヌ・ベイリー・レイ)
http://youtu.be/r9FrCk2QEDo
意味は分からないが・・・ラストの感動は何だろう
Corinne Bailey Rae - Breathless
http://youtu.be/x83lI_Cbu8E
あかん・・・彼女にハマってしまう

他の曲はゆっくり聴くことにして
ケセラセラを続けよう・・・まだやるの?ってか
まだやるのだ・・・それでいいのだ
まだ午後3時・・・正月休みでたっぷり時間あるやんけ
ああ・・・ガラが悪くなってきた・・・これが自分なのだ

で・・・もう一度 Corinne Bailey Rae - Que Sera, Sera
http://youtu.be/OM_A8x2yrPo
Nurse Betty-Whatever Will Be, Will Be(Que Sera, Sera) by Pink Martini
http://youtu.be/wHjZ84nPBUs
Max Greger - Que Sera Sera (Whatever will be, will be)
http://youtu.be/m2pHK23LVio
Que Sera Sera (Whatever Will Be, Will Be) Simona Molinari
http://youtu.be/8j1cobePKDk

Simona Molinari ・・・シモーナ・モリナーリ(イタリア)にも要注目
Simona Molinari "Georgia on My Mind"
http://youtu.be/iMFWc5X2dVI
Simona Molinari - Canto anche se sono stonata 2013 a RadioItaliaLive
http://youtu.be/3lkuTRPGH-8
SIMONA MOLINARI - EGOCENTRICA
http://youtu.be/lsZ_kX3acFQ
若い時の浅野ゆう子に似てるかな

FREDDIE MERCURY RARE LIVE Que sera, sera
http://youtu.be/Zr_508Xicvo
FREDDIE MERCURYの他の歌を久しぶりに聴いてみたいが・・・先を急ごうか
そう云えば・・・日本の歌手が登場してないなあ
日本ではこの人でしょうね

ケ・セラ・セラ(ペギー葉山)1996
http://youtu.be/OvLzMU5RIjw
ケ・セラセラ 雪村いずみ.
http://youtu.be/ZHveCNyg9bE
玉置浩二 ケセラセラ(Que sera sera/ケ・セラ・セラ)
http://youtu.be/Wcq89ycHIZQ

もう終ろう・・・と思った時目にしたのが
越路吹雪-ケ・サラ  CHE SARA
http://youtu.be/3xLqH3uAkVM
概要に歌詞が書いてあった
 平和で 美しい国 信じあえる 人ばかり 
 だけど明日は どうなることやら 誰も わかりはしないさ
 ケサラ ケサラ ケサラ 
 私たちの人生は 階段を手さぐりで 歩くようなもの
 エサラ サラ ケル ケサラ

ケ・サラ CHE SARA・・・
こちらは1971年に発表されたイタリアンポップス
ケ・セラ・セラ Que sera, sera はスペイン語
でも意味は同じ・・・だがケ・サラの日本語歌詞は
原詩の意味から離れて「自由と平和」ソングに

そういえばさっき観た金曜国会前抗議活動の動画で歌ってた
20131227 金曜国会前抗議活動 ♪ケセラセラ♪@ファミリーエリア
http://youtu.be/dijp9gVDoXc
金曜国会前抗議活動とは・・・
2012年春から始まった原発再稼働反対を訴えている市民の活動
ということで・・・二遊びも三遊びもしてしまった音楽でひと遊び終了

📖 高山の作品から〜「濡れる穴の中 20〜驚き」

つい最近、正直凄く驚いた事が有りました。

色々こういう仕事をしてると有りますが、前例が無いので戸惑いましたね。

僕は、トンネル工事の業界に三十年近く居て、こういうのは初めてでしたね。

最初、事務所で仕事をしてたら、前から居る三十代半ばの作業員が来ました。

夜勤なので普段着で、少し話しが有るんですがと言って来ました。

真剣な顔でしたから、何だろうなと思いましたね。

その作業員は、そこの現場で掘削班に入ってました。

凄く才能が有ると言うタイプでは無いですが、コツコツ仕事をするタイプで、無口ですが皆からも好かれてましたね。

僕も、こういうタイプの作業員は好きですね。

何かと口は達者だけど、身体は動かさないとか居ますし、相手を蹴落としてでも上に上がりたいってのが多い中で、貴重ですからね。

会社が買うのも、こういうタイプなんですよね。

文句も言わずに、きちんと仕事はするってタイプですね。

事務所には他にも人が居たので、ちょっと外で良いですかと彼が言って来ました。

聞かれたく無い話しなのだろうと、外に出ました。

彼が自販機で缶コーヒーを二人分買うと、僕に渡して来ました。

僕は、礼を言って煙草に火をつけて、コーヒーを飲みながら彼の話しを待ちましたが、なかなか話し出さずに居ましたね。

僕も煙草を一本吸い終えたので、どうした?何か言いにくい事でも、ここだけの話しにするから言えよと言いました。

彼は、このところの高山さんは女性を自分自身の右腕にしたり、耳の悪い作業員でも実力が有るなら使おうって姿勢じゃないですか、と言いました。

確かにそうですね。そういう流れになってます。

しかし、何が言いたいのか分からないです。

また、しばらく沈黙が続いて彼が、つまり偏見とか差別が無い人だと思って話しますと言いました。

僕は、偏見とか差別が無いようにはしてますが、とにかく彼に話させる為に先を促しました。

彼は、俺はゲイなんですよ、といきなり言いました。

僕はえ!?ですよ。

彼とは十年近い付き合いで、ずっとうちに居たわけではないですが、色々プライベートも知ってましたからね。

離婚歴が有りましたから、ゲイと言われてもです。

彼は、女性も嫌いでは無いんですよ。

変な話し、セックスしようと思えば出来るんですが、離婚の原因も実はゲイだと言うのが一つの要因でした、と言いましたね。

LGBTの問題は、頭で分かってても実際にこうして起こると、自分自身理解するのに少しかかりましたし、戸惑いが有りましたね。

多分、誰でもそうではないんですかね。

それと、トンネルの世界では、たちの悪いのが居るんですよね。

自分自身は、一度若い頃に部屋で寝てたら上にのしかかられて、カチンと来て外に投げ飛ばした事が有りましたね。

周りに聞くと、酔うとそういう性癖が出るらしく、皆気をつけてたようです。

三十代のフリーでやってる頃も、他の人間の部屋でそういう騒ぎが有りました。

こういう素性の分からない人間が出入りする所ですから、昔は犯罪者が隠れてたとかも多かったようです。

しかし、今回の彼は酒を全く飲まないし、趣味は将棋で何人かと部屋で良くやってました。

若いのに珍しいなでした。

それに、今回の告白は、彼にとっては真剣な物でしたからね。

彼が、言わなくて良かった思うんですが、今度新しく来た作業員が、実は僕のパートナーなんですよと言いました。

今は、新しい現場が始まるのに合わせて人間も入れ換えてますから、誰がそのパートナーなのか分からないので聞きました。

名前を聞いて、そうなんだと思いましたね。

新しく来た、二十代後半の作業員です。

まだ、彼とは違う現場ですし、宿舎も違うのにほっとしました。

まだ、トンネル歴が数年で雑工として雇いましたが、前に一度だけ来た時は、非常に働き者でしたから期待してました。

細身ですが、筋肉質の男前ですね。

この三十代の彼も、なかなかの男前です。

彼は続けて、高山さん、俺のパートナーとは宿舎と現場はこのあとも別にして欲しいです、と言って来ました。

なんだかんだと周りの目が有りますから、面倒は起こしませんからとも言いましたね。

なるほど、きちんとその辺り考えてくれてるなら、ゲイだろうと別に問題ないなです。

そこは、差別で無くて区別なんですよね。

宿舎や現場が一緒だと、やはり集団生活ですから不味いんですよ。

極端に言えば、宿舎に恋人と住んでると言うのは、集団生活となると、やはり不味いんですね。

僕は、それをきちんと伝えました。

彼は、分かりますと答えて、あとは高山さんに任せますと言うと頭を下げて帰りました。

車に乗るとウィンドウを下げて、もう一度頭を下げると去って行きました。

僕は、なかなか、これからは難しい時代だなとも思いましたね。

皆が彼のようなタイプなら良いですが、そうは行かないかもですからね。

ゲイが悪いのでは全く無くて、集団生活をしてると言う事ですね。

そこは、規律を守って貰わないといけないですからね。

さっき言ったように、宿舎に彼女が出来たからと言って部屋に少し入れる人間は居ても、泊まらせるのは駄目なんですよ。

夫婦で一時的に来て泊まったとかは有りますが、それは例外で、遠くから来て僻地で仕事してたから泊まるしか無かったからです。

要は、風紀の問題なんですよね。

そういうのを許してたら女の事で揉めるとか、他の人間が恋人を寝取ったとか昔は有りましたからね。

作業員の奥さんを炊事で雇ってたら、他の人間が寝取って逃げたとか、昔は有りましたからね。

まあ、彼の場合は問題ないなと思って事務所に戻って、えり子ちゃんと業者に会いに行かないといけなかったので、行くぞと言いました。

えり子ちゃんは、何時ものように車を運転しながら仕事の話しをしてましたが、どうも僕の反応がおかしいのに気付いたようで、さっきの人と何か有りましたか?と聞いて来ました。

僕は、少し悩んでえり子ちゃんは僕の右腕ですし、話して大丈夫だろうと思って、彼の話しと僕の考えを話しました。

えり子ちゃんは、しばらく考えてるようで高山さんの考えで良いと思いますが、何と言うか難しいですね。

単純に好きな人同士が、同じ宿舎に泊まれてそれが、男女で有ろうと男同士で有ろうと許される世界なら良いんですけどね。

と言いました。

僕もそりゃそうだけど、そんなに現実は甘くないと言うと、えり子ちゃんは笑いながら確かにそうですね、と言いました。

そして、二人が上手く行くようならそれが一番ですねとも言いましたね。

この世界に長く居て、こういう問題は昔から有りましたが、彼のように真摯にきちんと伝えてくれて、それなりの振る舞いをしてくれたら問題ないんだけどな、と思いましたね。

ゲイ差別では全く無くて、彼のように日頃から仕事も一生懸命やってて、真摯なら随分違いますね。

やはり、普段の仕事ぶりがいい加減だと、話しを受ける側も多少違って来るのは仕方ないですよ。

今回は、良い例として考えて彼らをそっと応援しましょうよとえり子ちゃんが言うので、そうだなと答えましたね。

確かに良い例だし、また、多分困った事が起これば、彼の方から相談に来るだろうと思いました。

その時は力になってやらないとな、とも思いましたね。

多分彼は、相当勇気を出して僕に言って来たのでしょうから、それには応えてやらないといけないですね。

特に、こういう男の世界で告白したのは勇気と、新しく入って来た彼のパートナーの為でしょうし、なかなか出来ない事ですからね。

この世界に居ると色々有りますし、暴力沙汰とかも多いですが、今回は久しぶりに驚きましたし、色々考えさせられますね。


おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「新・ガーターベルトの女1」

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「ガーターベルトの女」シリーズと言うのをこのブログで書きましたが、あのMと再会しました。

「ガーターベルトの女」シリーズは読んでない方に簡単に説明すると、九十年代の半ばに出会った男と女の、或いは、そこに男の友人が絡んで行く実話です。

自分自身の恋愛物語です。

そのMと言う、当時二十代半ばの女の子がガーターベルトを好んで穿いてた事から、「ガーターベルトの女」と名前を付けました。

Mも現在は、四十八才になり自分自身も二つ年上の、五十才になりました。

ひょんな事から久しぶりに再会して、今でも交流が有ります。

彼女は、若い頃美しく聡明で、何処かしら小悪魔的な所が有りました。

それは、今でも変わってないです。

久しぶりに会って思ったのは、少しだけふっくらしたかな位で、相変わらず人の目を惹き付ける美しさとオーラが有りましたよ。

Mは、結婚してかなり早い段階で離婚したようです。

子供は居なくて、今は事務機器メーカーの営業兼事務をやってるようです。

かつて、知り合ったのは地方の小さいスナックでしたが本人が宣伝する気がなく、知る人ぞ知る美女と言われてました。

本人は、飲み屋関係の仕事を嫌がってましたが、最後に違う場所で会った時も飲み屋に出てましたね。

高卒ですが、進学校の頭の良いと言われる所を出てましたね。

本人は、自分自身の美貌を売るのに飲み屋が適してると思ってたようですし、当時は何処かしら生き方として投げやりな部分が有りました。

何度か、それを僕にも言いましたね。

貴方は、この先の夢が有るだろうけど自分には、そういうのが描けないと。

そこが、彼女の弱点でも有りましたが、刹那的に生きてるのはある意味美しかったです。

今が、楽しければ良いと言う生き方は若さの特権ですし、彼女にはそれが似合いましたよ。

こないだ、車で二時間程ドライブする機会があって、久しぶりに二人きりになりました。

彼女はパンツスーツで、僕は作業着を着てたら言われました。

Mは、昔に比べて太ったと言うか、肩の辺りの筋肉が大きくなってない?

僕は、色々な人から久しぶりに会うと、太ったとか痩せたとか言われますが、肩の辺りの筋肉が大きくなってるとか、具体的に言われたのは初めてかも知れないです。

確かに、言われたら昔の買ったジャンパー等は、今着ると肩の辺りが張るんです。

多分、長年の肉体労働からそうなったのだと思います。

僕はMに、君も一時期少し痩せすぎじゃないかなと思ったけど、良い意味で少しふっくらしたなあと言い返しました。

Mは、笑いながらそれは太ったと言いたいのかあと返すと、僕のお腹を軽く二度三度と叩いて来ました。

Mには、こういうユーモアと言うかおどける癖が有りましたが、変わってないですね。

ちらっと、顔を見ると目尻に昔は無かった皺が刻まれてますが、それも綺麗な顔を邪魔すると言うより良い年の取り方をしてるなと思いました。

比較的交通量の少ない広い道を走ってたので、僕が片手で運転していると、Mは作業着の腕の部分を捲り始めました。

そして、あー!昔はもっと太かったのに、だいぶ細くなったねと言いながら手をじっと見てました。

そして、手の甲を触りながら火傷の跡とか多いね。だけど、それもまた良いねと言いました。

どうしても僕は、建設業なので手に傷は多いんですが、それも良いねと言われると照れくさかったです。

その後でMは、そのくらい細くなるともう私を投げられないよねと笑った。

僕は、Mを投げたと言う記憶が無いのと、幾ら昔に比べたら腕が細くなっていてもM位なら投げられる自信があったので戸惑いながらも、投げられるよとだけ答えた。

Mは、クスクス笑いながら覚えてないんじゃないの、と言うとまた僕の腹に軽いパンチを入れて来る。

僕は、正直に投げたのは覚えてないしあの頃は、色々有りすぎたからなあと答えた。

Mは、あの頃の話しで店に嫌な若い男達が来て、貴方が怒って追い返したのよ。

それでも一人が戻って来て、私も飲めないお酒を珍しく飲んでて、貴方をけしかたんだと思うと言った。

Mがそこまで話した事で、僕も何となく思い出した。

それなら、投げたんじゃなくて持ち上げて、肩の上に乗せたんだよと僕は言った

Mは、笑いながらそうだったかなと言うと少し考えて、そうだったような気もすると答えた。

その嫌なお客が、しつこく喧嘩を売ってくるような事を言うから外に出ろってなったんだけど、身長が一メートル八十五位あったから君が、それなら私が俺の肩に乗って戦うとか、訳分からない事を言い出したんだよと話した。

Mも笑いながら、そうそう相手が大きかったから合体しよう、となったんだよね。

僕も笑いながら、馬鹿馬鹿しいけど、上に乗れば身長で勝てるとか言い出したんだよ。完全に相手を舐めてたし、君はふざけてたよ。


Mは、そういう事が多かったからねと笑うと、結果的にどうなったんだろうと聞いてきた。

僕は、結果的に君が肩に乗って相手にかかってこいとか言ったけど、相手が本当に来たから肩の上から飛んで蹴ろうとしたんだけど、酔ってて全然違う方に落ちたんだよ。
それで仕方ないから、相手を俺が一人で殴り倒したかして追い返したんだよ、と教えた。

Mは、そうそう上手く行かなくて落ちたんだよね。それにしても馬鹿だよね。

僕は、スカート履いてて、夜でもけっこう見えたぞと笑うと、そうだっただったかなあとMは笑い、あれは珍しく失敗だったねと言った。

まあ、当時は無茶苦茶やっても良かった歳だし、何だか二人になるとふざけるのが好きだったよねと言うと、懐かしそうな顔をした。

Mが、その先の自販機で車を停めてと言うので自販機のある所で車を停めると、普通のコーヒーで良いよねと言うと出ていった。

Mは、オレンジジュースのような物を買っていて、僕には缶コーヒーを渡した。

車を停めると窓を少し開けて、煙草に火をつけ缶コーヒーを飲んだ。

Mは、煙草我慢してたんでしょう、私にそんなの我慢しなくて良いのにと笑う。

運転せずにMと向き合うと何だか照れくさかったが、四十八には見えないよと言って、所であの当時履いてたガーターベルト、今でも履いてるのと聞いた。

Mはそれには答えずに、四十歳くらいから仕事に生き甲斐を感じてる、遅いかも知れないけど仕事って面白いなあって時が多いんだよね、と言うとクスクス笑った。

僕は、それは良い事だし、生き生きしてるよと答えた。

確かに、かつてのMに無かった物が今はあるような気がした。

その日は、色々話しながらドライブをして、仕事関係の処理を行った。

数日経って、またMとMの部下を車に乗せて行く事があった。

Mの部下は、二十代のひょろりと背の高い男だったが、Mに憧れを持ってるのが何度か会ううちに良く分かった。

Mは、その日は少し短めのスカートに、ヒールを履いて車に乗ってきた。

車に乗ると僕の耳元で、今日はガーターベルトだよと言ってクスクス笑った。

後部座席に乗ったMの部下は聞こえてないようで、不思議な顔をしながら少し不満げに見えた。

おわり

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「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編) 1
「新・ガーターベルトの女  2 3 4 5 6 7 8 9 10
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