高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【414】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化・・・
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

画像1

📖 無名居士のたわごと〜狸穴の起工式を終え工事が始まったが…

高山の電話での話
狸穴…小さな農業用トンネルの業界用語のようです
その工事が始まったのはいいんですが
山の取っ掛かりから問題発生とか…
岩が固くて準備していた道具では弾き返されてしまうと言うのです
そんな事はままあることで発破を掛ければ難無く彫り進められるのだが
この小さい工事では許可が出ていない
となると設計変更の手続きをするか他の方法を考えなくてはならない
時間が掛かれば予算オーバーになる
契約段階で山の今の状態が分かっていればそれなりの計算もしただろうが
役所の事前のボーリング調査では分からなかったと言うから仕方がない
力のある坑夫を投入しての試行錯誤が続きそうだ
せっかく若いA子が初めて取った契約だから無事順調に終えてほしいが
神は試練を与えるのが好きなようで
A子ちゃんにとっては悩ましい事だろう
しかし現場では皆で彼女を励まし明るく頑張ろうという雰囲気になっているとか
彼女を支えようとの思いやり…昔風の表現では同志愛とでも言おうか

先日…震度5強の地震があった
工事に影響は無かったか
それとコロナの感染拡大も心配だ
諸々乗り越えて欲しい

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会 7」

Yのシリーズ続いてるけど、トンネルって特殊な仕事とやはり耳のハンディあってもやれるってのを描きたいですね。

それと、決して皆が仲良しでは無い世界でも、男同士の結束って凄いんだよと言うのを伝えたいです。

実は、トンネル関係の仕事は男がほとんどだから男らしいと勘違いされますが、そうでは無いです。

競争ですし、一種の嫉妬とか派閥とか直ぐに出来ます。

女性の世界より醜い面も多々あります。

それでも、男らしい男がまだ残ってるってって言うのと、独特の人間が居るって事を今回のシリーズは描きたいです。

Yと初めての現場での話しです。

二人とも若かったです。Yが三十代に入ったばかりくらいで、僕が三十二歳くらいでしょうね。

Yは、何時の間にか僕の部屋が一人部屋になったから来て、相部屋にしました。

●●ちゃんなら気が楽ってのが理由です。

確かそれまで従兄弟と一緒の部屋だったから、従兄弟との反りが合わなくなったのも有ったのかも知れないです。

Yは、プライベートな事は余り言いたがらなかったけど、それでも彼が苦労してるのは色々聞きました。

僕らはタイプ違ったのに何故か気が合って、Yも他の人には話さない事を話してくれましたね。

それと当時、たまに近くのレンタルビデオ店に行くんですが、Yは僕が行こうと言うとタイトルとか見ても悩むから、僕にバイクが出てる映画を借りて来てと言いました。

ハーレーに乗ってて、バイクには非常に愛着あったからバイクが出てるのを観たいんですね。

映画を観たいと言うより、外国人がどういう風にバイクにカッコ良く乗るかを観たかったんですよ。

ボディービルのように身体を鍛えたのも、バイクは好きだけど速いバイクが好きなのにハーレーにしたのも、ターミネーターの影響からですからね。

しかし、借りて来ると内容を良く観てなくてバイクシーンばかり観てるから、ところでどっちが悪役なの?とか、どういうストーリーだったのととか、とんちんかんな事を僕に良く聞いてましたよ。

それでも、お互い気楽でしたね。

トンネルの掘削の仕事も一段落した時に、元請けの若い生意気な職員を罠に掛けようと、当時の掘削の班の班長が言い出しました。

この職員は、図面通りに行かないと気に入らないし、それを言い過ぎるので嫌われてました。

班長はイタズラ心で、あいつを少し懲らしめてやろうでした。

僕が二十代の頃は、気に入らない元請けの職員は現場が終わったら、皆に本当にリンチに近いような目にあったのも有りました。

しかし、この頃はもうそこまでしないって感じでしたね。

気に入られてないと分かってる職員は、現場が終わって飲み会になるとその場を逃げたことさえ昔はあったんですけどね。

まあ、その時はイタズラです。

しかし、けっこうハードなイタズラでしたね。

たまたまコンクリートミキサー車に、幾らかコンクリートが余ってたんですね。

それを知った班長が、トンネルの外に機械で穴を掘り始めました。

そして、周りに要らないブルーシート持って来いと言いました。

穴を掘ってそこにブルーシートを掛けて、その上に土を上手く乗せて落とし穴作ろうとしたんです。

そこに、その嫌われてる元請けの若い職員を呼んで落とそうでした。

その日は、かなり暇で僕ら見てましたね。

トンネルは、機械の故障や仕事の一段落で凄く暇な時が時々有ります。

そしたらYともう一人、コンクリート班の四十代半ばの人がコンクリートを練りに行きました。

僕は、イタズラにそれを使わ無くて、誰かに何かでコンクリートが必要だと言われたんだろうなと見てました。

しかし、Yと四十代半ばの人が戻ると、その落とし穴用のコンクリートを5リューベ練って来ました。

僕は、イタズラで余ったコンクリートを使うのは良いけどわざわざ練って来たのに驚きました。

あくまでもイタズラだから、5リューベ練るって事はそれだけのお金も直ぐには掛からなくても発生しますからね。

班長の命令だと思ってたから、班長もやり過ぎじゃないのかなあです。

穴を掘り終えたら、班長は元請けの若い職員を呼びに行ったから居なかったですけどね。

穴の中には、残ったコンクリートと5リューベのコンクリートを流し込んで、急いでブルーシートで隠して上から土を被せました。

僕も手伝ったけど、かなりの量のコンクリートになってしまって、こりゃ大丈夫かな?でした。

大丈夫かな?は、若い職員が大丈夫かなより、ここまでの事をしてしまって良いのかな?です。

その頃居た会社は、無駄を極端に嫌ってましたからね。

班長が、若い元請けの職員を上手く連れて来て自分自身は脇に避けて、元請けの職員が穴に落ちるように上手く誘導しました。

僕達は、無駄とかより成功するかに興味が移りましたね。

見事に、若い元請けの職員は穴に落ちましたよ。

そしたら班長が、コンクリートの量が余りに多いのに気付いて、誰がこんなに持って来いと言ったんだと、けっこう怒り始めました。

そこに、うちのおじさんである下請けの所長がたまたま来て、こりゃ要らないコンクリかよと言いました。

おじさんはイタズラはどうでも良くて、要らないコンクリを使ったなら良いけどです。

そしたら、誰も何も言わないんですよ。

元請けの若い職員はコンクリートでどろどろでしたが、それより要らないコンクリを使ったのかの方が重要になりました。

誰も何も言わないから、おじさんも班長も段々と怒って来て、お前達要らないコンクリ使ったのかと皆に再度聞きました。

その時、Yが前に出てきて、コンクリートが多い方が面白いって思って、勝手にコンクリートを練りましたと言って来ました。

僕は、一瞬馬鹿をやりやがってと思ったけど、Yが自分自身の判断でそんなのするかな?と思いました。

Yは、そういう点きちんとしてたから、誰かに言われたのではです。

班長がYの頭を軽くはたいて、要らないのを使えよでその場は収まりました。

おじさんも班長も、Yの独断でこういう馬鹿をするわけがない、と判断したんだと思います。

だから班長が、その場を収める為に軽くYをはたいたんだと思います。

所長のおじさんも、気を付けろよだけでその場を去りました。

元請けの若い職員は、コンクリートでどろどろで急いで宿舎に戻ったけど、その場の雰囲気はそんな事はもうどうでも良いになってて、シラケましたね。

元請けの若い職員にしてみたら災難ですし、その後は大人しくなりましたし、元請けからも何も言われなかったです。

元請けも、その若い職員が嫌われてるって分かってたから、その程度では言わなかったんでしょうね。

もしかしたら、おじさんである所長が、その辺り元請けを抑えたのかも知れないですけどね。

その日に、Yと数人で部屋でお酒を飲んでると班長が来て、僕を呼びました。

班長は、お酒が飲めない体質でしたが、皆と飲む場所に居て楽しく話すのは得意でしたね。

この班長は、現場に最初から居て最後まで居ました。

うちのおじさんや僕達のグループは、後から合流してるんですね。

そういうのも有るのか、実質的現場のリーダーはこの班長でしたね。

うちのおじさんの所長は、大きな事が起こらない限りはそれほど周りに、ガミガミ言わなかったです。

僕は言われましたけどね。

おじさんの所長は、肝心な所だけをきちんとして言ってましたけどね。

細かい人間関係の調整等、この班長がやってました。

この班長は、子供の頃から僕は知ってて、評判は分かれる人でした。

前に書いたけど、人のフィリピン人の奥さんを寝取った人ですが、この現場ではリーダーシップを発揮してたし、僕に対してはとても良くしてくれましたね。

この現場では非常に良かったけど、ケータイ電話も数年に一度は番号を変えるような人で、僕のおじさんに言わせたらアイツはあの現場では良かったけど、人間としては良くないぞでした。

僕はとても良くして貰ったから、何とも言えないんですけどね。

班長は、当時四十代後半になろうとしてたくらいです。

その人が僕を呼ぶから、宿舎の廊下で二人で話すと班長が言うには、コンクリートを勝手に練ったのはコンクリート班のYと一緒に練りに行った、四十代半ばの人だと言うんですね。

その人が勘違いして、Yに命令してYを連れてって二人でやったようです。

Yは、コンクリート班のその人が言うから、誰かの命令だろうと勘違いしたようです。

僕はあー!なるほどでした。

このコンクリート班の四十代半ばの人には、ほとほと困ってましたからね。

勘違いが多すぎるんですよ。

本人悪気は無いんですが、トンネル作業には向かない人でした。

その後、しばらくして辞めて地元に戻って木を倒してて、そのまま木の下敷きになって亡くなったようですけどね。

トンネルのように、ハードである種の勘がないと無理な世界では向かない人でした。

亡くなった人を悪く言いたく無いけど、この人には本当に参りましたからね。

しかし、今回の新しいコンクリートを勝手に練ったのは、Yだけが罪を被ったんですよ。

班長は、その人をかなりきつく問いただしたようで、明日には皆に謝らせるからとの事でした。

僕は、それを聞いてまあ、そうですよねと、Yが一人で勘違いするわけないですからねと言いました。

次の日の朝礼の時に、犯人の四十代半ばの人が皆の前でなかなか謝らないから、班長が苛立って自分自身で昨日の件を説明しましたよ。

犯人の四十代半ばの人は、下を向いてましたね。

犯人の人は自分自身で言う度胸とこのまま、無かった事にしたかったのかもです。

Yも同じように下を向いてました。

まあ、これで終わりって事で僕は良かったなでしたから、Yにも良かったじゃないと言ったら、別に自分も勘違いしたんだし一人が犯人になれば良かった、とYは言いました。

当時の僕は、そりゃお前違うよと言いました。

しかし、今思えば事が大きくなってしまい、自分自身だけが責められならそれでも良いって、いかにもYらしいんですね。

自己犠牲と言うと大袈裟ですが、Yは耳のハンディでそれまで色々な目にあってたと思います。

事を余り荒だてないと、自分自身が多少の損をするのは特に気にしないって感じでしょうね。

そこに庇った自分は偉いとか無くて、事を荒だててしまいたくないってあったと思いますね。

これが、耳のハンディがなければ、そういう風にならずに居たのかも知れないですけどね。

そこは、正直、当事者しか分かりませんよ。

僕に対して、●●ちゃんは何か起こってそれが自分自身のミスで無いなら、若い頃は激しく戦ったみたいにYは言います。

それがあったから、今の僕があるのではとも言いますね。

確かに僕はそうでした。

Yは違う方向を選んだんだと、今は思います。

どっちが良かったとかでなくてそれは、個人個人の心にしか分からないのかも知れないです。

Yは、そうして自分自身を守って来たのかも知れないです。
  
だけど、僕が今思うのはそれは、とても苦難のある道で、ある種の強さがないと出来ないなあです。

人には、多分それぞれの身の守り方があるのかもですね。

今のYもそれは変わらないですが、今、彼が皆に認められて良い仕事を出来てる事に、僕は素直に良かったと思います。

Yの道は、困難な道だったろうからですね。

当時は、何でお前はそこで言わないんだでした。

しかし、今は多少は彼の気持ち分かりますよ。

多少ですけどね。

そういう中で、僕が彼にどれだけの助けをこれから出してやれるかだと思います。

Yに無い部分を僕には有りますからね。

勿論Yもいかに仕事で僕に報いてくれるかです。

そういう関係に、外側から見えなくてもなりつつ有りますね。

この話しも何となく覚えてたのは、Yが少しだけ話したので思い出しましたよ。

歳を重ねると、やっと少し見えるものも有るんだと最近思いますよ。

それは、誰にでも見えるかと言うと分からないです。

良く観察する事と、肩書きとか見た目に左右されない事が大事なのかなと思います。

まあ、僕も出来てないけど肝心なのは、今は、Yが良い環境で仕事出来てるって事ですね。

おわり

📖 マガジン発行の初心を忘れない為に 〜マガジン第36号から・・・2019.5.27~高山の親友の亡くなったヤクザAについて

昨日例によってメールでエッセイが送られてきました
同時に高山から電話もかかってきて
電話で話しながら簡単な編集作業をしてすぐアップすることが出来ました

新ガーターベルトの女8~サブロー
2019/05/26 【 高山 書庫 】 随筆

「新」となっているのは
前回しりー図から25年の後に高山がMと再会したことから
その後の話を少しずつエッセイにして書いているものですが
どうしても過去の思い出などが多くなります
今回も事情があって自殺したヤクザA・・・高山の親友の命日の話
Aに仕事を世話してもらった男が居ました
それまで何をしても上手くいかなかった男・・・そんな人間いますよね
運が悪いというか本人にも問題はあるのでしょうが
それでもAは旧知の彼を見捨てることなく仕事を世話したのですが
その運の悪かった男が今ではその会社の役員になっているとか
それだけに亡くなったAに恩義を感じているんですね
命日には決まってお墓参りを欠かさないというのです
Mもまた高山を墓参りに誘うのですが高山の腰は重いのです
行くなら一人で・・・高山は侵入の死を見つめることはまだつらいのです
ヤクザの世界で素人には分からにしのぎせめぎがあったのでしょう
あの意志の強いAga自殺するのはよほどのことがあったのでしょう
Aは死ぬ前にt加山の現場に会いに来ています
そのことを高山はエッセイに書いていますがそのときは
まさか彼が自殺するとか思いもよらなかったでしょう
Aも高山に会いに来たとはいえ何も話さず帰ったようです
高山にすればその悔いが残っているのかもしれません
Aの自殺を止められなかったという思い
気が付いたとしてもAを止めることはできなかったでしょうが
そんな世界に生きているものの命は案外軽い者なんでしょう
そもそもヤクザの道に入った時からその死は決まっていたのでしょう
ヤクザのAは当時高山の恋人だったMに心をよせていたはずですが
高山との友情関係を壊さないためにはMへの思いを
心の奥底にい秘めておかなければならない
Aはその道を選びました それが出来る男でした
高山とMとヤクザのAのトライアングルの関係は
Aの強い自制心によってそのバランスが取れていました
Aは高山との関係を絶対に切れないという思いがありました
それはAと高山はタイマンを張って
それこそ死を賭けたに等しいケンカをしたのです
高山が高校生の時でした
その時のことはエッセイに書かれています


エッセイ「ガーターベルトの女」への興味につながればと願っています

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい〜「ガーターベルトの女」

もうね、読まれるかとか読まれないかと、なるべく気にしなくて書きますよ。


坂口杏理を扱いましたが、坂口杏理を通しての現在のAVの状況ですね。

今回は、若い頃に世話にもなり振り回された、或る非常に美人で可愛い女性の話しです。


二十代は、特に自分自身の劣等感から美人と付き合いたくてね。


自分自身、モテるとか言うタイプでは無かったからね。


劣等感有りましたよ。


京都にいる頃は、ビデオ店の店長代理がイケメンでね。


良く二人で引っ掛けたけど、店長代理がイケメンの上に関西人独特の口が上手くて、そのおこぼれ貰ってました。


店の前にテレクラが出来て、優先的に電話を回してくれてね。

初期のテレクラは、電話を取れるかが勝負でね。

受話器を外して、音を指で抑えておくんですよ。


プル!っとなったら指を離して電話を取るんですが、僕達前のビデオ店でしたからそんなのしなくて良くて、優先的に電話を回してくれました。


何度もそうして、あちこちに待たせて置いて車で回るんですよ。

品定めしながらね。


二人組でくるように、で、美人を僕になるべく回してくれましたよ。

それを辞めるきっかけは、ある時起きたら暗いから二十歳位だと思ってたのが、メイクも取れててこりゃ明らかに中学生では、でした。


それで問いただしたら中学生でね。

僕は若い子好きですが、ロリコン趣味はないんですよね。

それがショックで辞めました。


二十代初めで父の会社に入って、あちこち行きました。


海外も行ったし、色々な女性と知り合いました。


二十代半ば位から、地元での仕事が圧倒的に増えて来ます。

県内での仕事ですね。

これが、はっきり失敗の元だったけど、僕達はとにかく現場ですよ。


そして仕事して、地元の飲み屋に繰り出してましたね。


体力もあったし会社の知名度が上がると、僕達社員の飲み方は綺麗と評判になりましたね。


多分そういうのが二年程続きました。


会社の名前を出すと、つけが効くようになりましたね。


給料日にはほとんどが飲み代で飛んでる、とか有りましたよ。


週に三日は行ってましたね。

それも少なくとも二三軒は回ってました。

僕の街は小さいけど、人口に対しての飲み屋の多さはけっこう当時は有名でした。

何故かは土木と漁師が多いからです。

かつては漁師が魚を沢山捕ってて潤ってたけど、僕が二十代の頃は土木勢が多かったです。

使い方も土木勢は豪快でしたから、何処でも歓迎されました。


そういう時に、その女の子と出会いました。


大抵飲み屋の女の子って分かるから、店に戻ろうとしてた美人なその子に声を掛けました。


お酒も入ってるから、恥ずかしいとか無かったです。


しかし、女の子は、探せたら来てとあしらいましたよ。


おー!こんな生意気なのが居るのかです。

しかし、美人で生意気って良いよね。

それから噂をあちこちで聞いたら、店が分かりました。

二つ年下のイケメンの社員と、良く二人で飲んでたから行きました。

そしたら、そのイケメンの社員の高校の同級生でした。


その女の子は、そこの高校の一番頭の良いと言われてた商業高科にいました。


僕の二つ下の社員は普通科でした。


飲み屋に出るのは、ほとんど僕の高校なんですよね。

つまり頭の悪い所です。

それか中卒とかです。

珍しいなあです。


二つ下の社員はイケメンで背も高くて、当時から学校では有名だったらしいですが、働き者でざっくばらんなタイプでしたから気が合いましたね。


お互い店に行ったら、Mって女の子ですが、おー!になりました。


お互い知ってるけど、それほど話した事はなかったらしいです。


高校当時からその女の子も美人で有名だったようです。


店は義理のおばさんに頼まれて出てて、一人です。

古いスナックですよ。

本人は飲めなくて、少しだけ付き合う程度でした。


僕は、それから飲み屋街に出たら必ず寄るようになりました。


しかし、完全に好きになってて素面で行けないんですよ。

大抵何処かで飲んでから、かなり酔って行くようになりましたね。

そして好きの裏返しで、女の子にはかなりきつく当たりました。

まるで、小学生が好きな女の子を苛めるようにです。

ある時、凄い飲んでてやはりきつく当たってたら、女の子から私の事好きでしょうと急に言われて、思わずそりゃ好きだよと言いましたね。


参ったなです。

それからも、やはり一軒は何処か軽く飲んでから行ってましたね。

お互い映画好きで盛り上がってました。

しかし、もう街の映画館には良いのは来なくなってて、映画を観るなら一時間半ほど車で県の中心に行かなくてはいけなくなりました。


何かの映画を観たいと話してたら、私で良かったら映画くらい付き合うよと言われました。


今でもはっきり台詞覚えてるのは、帰って嬉しくて電話帳にメモしましたからね。


本当に好きでしたよ。


面白いし、機転は効くし綺麗だし、です。


思いきって、一度外で会わないと言いましたね。

もう会社の社員は、僕がその子に夢中なの知ってました。

僕はポケベル持ってたけど、Mはケータイ持ってたのを面倒になって解約したらしいです。

僕が二十五か六です。Mが二つ年下でした。

家の番号を教えて貰った時は、やった!!でした。


そういう時代ですね。

飲み屋の女の子が、ケータイやポケベル無い時は家の番号を教えてくれたけど、なかなか簡単ではなかったですよ。


それを教える=ある程度接近出来たです。


夕方から待ち合わせて車でドライブしましたが、好きだったからもう緊張してね。

ダッシュボードにウィスキー入れてて飲んだんですよ。

Mは、私も緊張すると言って一口飲みましたね。


人気のない公園に車を停めてキスをして、ペッティングまではしました。


その子とドライブ行くって会社の社員は知ってたから、次の日は質問攻めですよ。


しかし、Mには完全に別れてない彼氏が居ました。

こうなれば別れて貰って付き合おう、です。

Mは直ぐには結論出せなかったけど、別れましたね。


映画にも二人で何度も行くようになったし、セックスもしました。

Mは美人でお洒落でしたから、大きな街まで出て映画の後に買い物しました。


僕がプレゼントする事もあったけど、Mはお金目当てとかではなかったです。


店には行くけど、他のお客が来たら帰ってました。

終わったら、大抵何処かで待ち合わせしてました。


噂が広がるのは早くて、Mの気質は飲み屋街ではワガママで生意気って噂でした。


確かに、B型で気まぐれな所が有りました。

他の若い女の子の店に行くと、Mは辞めておけば、です。

結局、客として僕がMにハマると、他の店ではそれほどお金を使わなくなるからですね。

Mに、ある時どうして俺と付き合うのかと聞くと、最初の印象が面白いのと腕が太かったからと言われました。

思わず、それか!?です。


性格が会えば良かったらしいですね。

しかし、Mとの付き合いも数ヶ月で終わりました。


それでもお店には行ってたし、友情のようなのは有りましたよ。


Mは、僕と別れて県の北の方に行きました。

多分、男関係のトラブルでもあったのでは、と言われてましたね。

利用する男はかなり徹底的に利用してたし、病院のかなり偉い先生には車まで貢いで貰ってましたからね。

その先生は店で良く会ってたんですが、祖母が病気が悪化した時に執刀医になってて、病院で会った時は気まずかったです。


僕は他の女の子と付き合うようになりますが、何か有ればMの所に行ってましたよ。


セックスとか抜きでね。


県の北には当時は地方競馬があって、それを見に行くのにMを誘ってました。

Mに競馬を教えて、何度か大きい中央のレースで僕の言う通りに買わせて勝ってましたからね。

当時は東京の友人か、仕事の知り合いに馬券を頼んでました。


昔のようなむちゃくちゃな買い方は辞めてましたが、競馬は好きでしたよ。


地方競馬もMと楽しみましたね。

買い物に行ったり食事したりもしました。


僕は高校の時に一度ピアスを針で開けてたけど、Mにピアッサーで開けて貰いました。


Mもその頃はケータイ持ってましたね。


そうしてたら会社が倒産します。


僕は一時的に逃げてて、Mに何気なく会社倒産したと言いました。

そしたらMが、うちに一時的なら泊まれば良いじゃんです。


一週間や二週間なら問題ないよ、です。


Mはクールな所が有ったから、え!?良いのか、です。


Mは、お互いそういう仲でしょと言って、来れば良いでした。

僕は色々疲れてたし、とにかく何処でゆっくりしたかったのでMの家まで行きました。

Mは小柄でしたが、胸も大きくスタイル良かったです。

会ったら少し痩せたなと思いましたが、Mは僕が極端に痩せてる上に、逃げるために坊主にしてるのに驚いてましたね。


とにかく、何か食べるものとかは最低限しか出せないけど、ゆっくりして良いから、でした。

何度か独り暮らしのMの所には行ってたけど泊まった事はなかったから、暗黙の了解でこれだけしてくれるんだからセックスはしないようにしよう、と決めてました。


Mの生活もかつてのような華やかさは無くて、普通に暮らしてその街の飲み屋に出てました。


相変わらずお洒落でしたし、綺麗でしたけどね。

昼間には、僕はその街の図書館に行ったり、競馬が有れば一人で少しだけ賭けに行ってました。 
 

なるべくMのプライベートに首を突っ込みたくなかったし、二人で部屋に居るのは悪いと思ったからね。


食事もラーメン屋とかでなるべく済ませました。


朝になると、必ずつんくと浜崎あゆみのデュエット曲をコンポにセットしてて、それがかかりました。


朝は軽く作ってくれたりしました。


つんくと浜崎あゆみのデュエットを聴くと今でもMを思い出しますし、Mを撮るためにポラロイド買ったんですよ。


下着姿とかヌードとかです。


Mは自信があったから、気分が乗れば撮らせてくれました。

綺麗な身体でしたし、本人も自覚してましたね。


それがこないだ沢山出て来ました。

それに、Mは下着も凄く気を使ってて、当時は珍しかったガーターベルトをしてました。


背はそれほど高くなかっけどグラマーでしたから、当時は外国製しか合わないと言ってた。

僕はそれが好きで、Mに下着をくれと言います。

そしたらそのままくれたらよいのに、ブラからパンティ、ガーターベルトまで凄く綺麗に洗ってくれました。

家を取られる時に、それをハサミで切って捨てましたが、その時に凄く悲しくなったのを覚えてますね。


家を取られるのを、それで実感したような感じでしたよ。

Mとは、僕が会社の倒産とか色々有りすぎて、途中から連絡取れなくなりました。


僕のケータイが変わったからか、Mのケータイが変わったからか分かりません。

一度だけ泊まってる時に、Mはベッドで僕はソファーでしたが、こっちで寝れば良いじゃんと言われました。


Mはセックスに誘ったのだと思いますが、僕はここでルールは破れないと、こっちで良いよと断りました。

Mはその後結婚して、子供出来たと誰かに聞きました。

Mもすっかりおばさんになっただろうけど、多分綺麗さは保ってるのではと思います。

Mとのポラロイドが出てきても、イヤらしい気分より懐かしいな、です。

それと、一時期Mに会いたかったです。

今でも会いたいですね。一言だけ、あの時助けてくれてありがとうと言いたいですね。


クールで綺麗な女の子でしたが、何処か冷たさが有ると勘違いしてたMが、助けてくれたのには今でも感謝してるし、Facebookで探したけど名字が変わってたら分からなかったです。


いつか何処かで会えたら良いなです。


それと、僕は血液型とかでの性格は信じないけど、B型で付き合ったのはMだけです。

それとMと別れてしばらくして、Mの偶然学校が一緒でとかのようなのと付き合ったけど、Mの話しになったら良くあんな変わってる女の子と付き合ったね、と凄く言われました。


Mとも友情続いてたから、実は知ってる女の子?と言うと、あの子はっきりしないし頭が悪いよと言われましたね。


どちらかと言えば、Mの言うのが正解でしたね。

いつか、お互いすっかり歳を取っても会いたい人ですね。

ありがとう、と一言本人に言えたら良いんですよ。

おわり

ガーターベルトの女

「無名魂」FC2ブログ
https://mumeikon.blog.fc2.com/
管理人 無名居士
ichiro73@softbank.ne.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?