高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【312】
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随筆「『レット・イット・ブリード』雑感」
2017/09/19
またもザ・ローリングストーンズのアルバム紹介です。
ほぼ記憶だけでわざと書くように努めました。要らない情報を入れるより自分自身が感じたままを書いてる方が良いですからね。
間違いが有ればすいません。
もうこの辺り語り尽くされてる感じですが、やはりファンとしては、書きたいですよ。
特に1968年の『ベガーズ・バンケット』から、『メインストリート』の『ならず者』までが全盛期という人が多いの分かります。
分かるけど、僕はそのあとの『山羊の頭のスープ』の後も好きです。
今でも精力的ライブを続けてるストーンズには、頭が下がります。
この中で、ストーンズファンがベストスリーを挙げるとしたらまず入ってくるだろうってアルバムを敢えて挙げます。
持ってたんですが、CDやレコードを大量に処分した時に紛れて処分したと思います。
iPodに入れてたんですが、iPodを去年落として聴いてなかったです。
仕事で移動してて、一つ歳上の作業員がロック好きでたまたま持ってて車で聴きました。
その人はどちらかと言うと古いアメリカンロックで、ストーンズの熱狂的ファンではなかったけどたまたま持ってましたね。
アルバムタイトルは『レット・イット・ブリード』です。
これは、1969年のアルバムです。
『ベガーズ・バンケット』は、1968年で僕の生まれた年です。
『ベガーズ・バンケット』で原点回帰して、更にそこにカントリー風味と分かりやすさを加えたのが、『レット・イット・ブリード』かもと思います。
聴いた時は天気が良くて、長距離ドライブで非常に気分が良くなります。
『レット・イット・ブリード』の前作の『ベガーズ・バンケット』が、何処か密室的だとすると、『レット・イット・ブリード』は少し開放的です。
この時期は、ギタリストと言う意味では過渡期で、若いミック・テイラーを入れてるけど、まだブライアン・ジョーンズも居ると言う状態です。
このレコーディングの途中で抜けて、ミック・テイラーを迎えてます。
ブライアン・ジョーンズは、抜けて直ぐに自殺してると思います。
未だにブライアン・ジョーンズの自殺の原因など諸説あるし、古い人達はブライアン・ジョーンズ原理主義的人が居ますね。
ストーンズの初期のリーダーで、ブルースのコピーバンドとして引っ張ったと言うことと、あらゆる楽器が出来た等そのカリスマ性は言われますが、僕なんかの世代はストーンズを知った時に既に死んでましたからね。
思い入れがほとんどないんですよ。
このアルバムは、キース・リチャーズが非常に頑張ったアルバムだと思います。
僕はミック・ジャガーも勿論好きですが、キース・リチャズの方がどちらかと言えば好きです。
愚直なまでのバンドマンでロックン・ロール好きですね。
しかし、ストーンズはこの二人でほとんど成り立ってます。
プロデュースに入る時は、二人でグリマー・ツインズと言いますね。
ミックのソロは古くなるけど、キースのソロは古さを感じないってのも二人の違いを表してるかもです。
どちらにせよ、この頃の二人は喧嘩をしながらも完全に両輪でやってると思います。
『レット・イット・ブリード』は、捨て曲無しです。
一曲ずつ挙げたいけど、トータルで聞いて欲しいですね。
個人的に印象的な数曲を、私見で感想を書きますね。
一曲目の『ギミー・シェルター』、これは女性ヴォーカルのメリー・クリントンとのデュエットになってます。
つい最近は違う人に確かなってましたが、九十年代以降はライブではリサ・フィッシャーとミックのデュエットでお馴染みですね。
今、このアルバム聞くと暴力の匂いや戦争の匂いを感じますが、丁度ベトナム戦争の頃だからかも知れないです。
ライブでやるより、原曲の方は何処かおどろおどろしい部分を残してるように思いますね。
若いストーンズからは、一種の狂気のような物さえ感じます。
最近もこの曲やりますが、原曲の方には歌詞の内容や時代背景からか切迫感等感じて良いですよ。
ある意味、今聴かれるべき曲かも知れないです。
ストーンズの代表曲の一つですね。
二曲目の『虚しき愛』は、ロバート・ジョンソンのカバーですが、ストーンズの色になってます。
三曲目の『カントリー・ホンク』は、『ホンキー・トンク・ウーマン』の時に生まれた曲らしくて、カントリーナンバーでこれはこれでとても良いです。
四曲目の『リブ・ウィズ・ミー』は、曲としてわりと単調ながらベースの厚みや色々なものが混じって、アップテンポでとても良いですね。
個人的に、これはヘッドフォン着けて大きな音で聴くと盛り上がります。
ライブでも良くやりますからね。
五曲目が『レット・イット・ブリード』です。
ブルージーなナンバーで、準メンバーもう一人のストーンズと言われたイアン・スチァート、ピアノが際立って良いです。
これもライブの定番ですし、その時々によってスピード等変わってるけど良い曲です。
ここまで非常にバランス取れてて、一気に聴けます。
七十年代の半ばの『山羊の頭のスープ』や、『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』と違って、曲によってのバラツキが全くないですね。
ああいうバランスの悪いアルバムも、個人的には好きですけどね。
六曲目、昔で言うとレコードのB面です。
これが『ミッドナイト・ランブラー』です。
これもライブで非常に歌われますね。
いつかの日本公演では、この曲を聞くために来てると甲本ヒロトが言ってたらしいですね。
良い曲です。ここではミック・ジャガーのブルースハープが全体を引き締め、引っ張ってますね。
ミックジャガーのブルースハープは、年々上手くなってるように思います。
ライブでは、何処に隠してたのかと言う感じで出して来ますね。
ミックのブルースハープは、もっと評価されて良いと思いますね。
レコードで言うB面に、この曲を持ってきた事でほぼこのアルバムの成功は感じられます。
七曲目が『ユー・ガット・ザ・シルヴァー』です。
キースが歌う、しんみりした良い曲です。
この曲に関してはここでも良いけど、今たまにライブでやるのを聴いてるとキースらしい下手ですが、味わいのあるのを聴けます。
歳を重ねる事によって味わいが出てますよ。
元の曲も若さがあって良いんですけどね。
話し逸れますが、キース・リチャーズのソロのライブを幾つかDVDやビデオで観てますが、やはりライブになると、ボーカルとりながら歌うって慣れてないんでしょうね。
ミックと比べてはいけないけど、それでもライブはキースは苦しいですね。
ミック・ジャガーのライブパフォーマンスぶりが凄い過ぎるんですけどね。
八曲目が『モンキー・マン」です。
ジャンキーを歌った曲で、近年たまにライブでやりますね。
ブルース・ロックで盛り上がりますが、これをかつてジャンキーだったミックとキースが作ってるのは面白いですね。
ラストの九曲目が『無情の世界』です。
最初綺麗な合唱団から始まる、ストーンズの名曲の一つですね。
雄大な出だしから、最後は徐々にハードになっていきます。
最後をこれで終わらされては、文句のつけようが有りませんね。
これもライブでやりますね。
このアルバム、ほとんど今でもライブで使われてる事からも分かりますが、名曲揃いです。
殺伐と狂気と若さと開放。
混沌と矛盾した物を含みながらも、全体のトータルバランスは崩れてないって凄いね。
何だかんだ言って、一応全曲紹介したのはそれだけ魅力的なアルバムだと言う事です。
因みに、ビートルズの『レット・イット・ビー』はこのあとで、昔はビートルズが『レット・イット・ビー』出したから、これを出したと勘違いしてました。
僕が、ビートルズよりも断然ストーンズ推すのは、凄みと狂気とライブバンドって事でしょうかね。
ビートルズも好きですけどね。
常に、ビートルズと比べられて劣ってると言われてたストーンズが、『ベガーズ・バンケット』と、『レット・イット・ブリード』で抜いたとかで無くて、違う意味で並んだ時期かも知れないです。
ビートルズはビートルズで、違う意味の凄みがあるとは勿論思いますけどね。
ビートルズには二人の天才が居たんですが、ジョンの方がやはり未だに評価されるのはポールが可哀想だなとも思います。
とにかく、ストーンズの若さと狂気と開放感を感じて欲しいですね。
六十年代の名作の一つで、ロックの名盤の一つです。
何より今聴くと、2000年以降のロックン・ロール回帰にも繋がる、古さを感じさせないアルバムです。
おわり
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