高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【438】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化・・・
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

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📖 高山のエッセイ〜「村上春樹 新作雑感」

村上春樹についてです。

超人気作家ですから書きにくいですけどね。

人気作家だから読まないって人は、勘違いしないで読んで欲しいです。

それと、このブログでのエッセイはほとんど調べず書いてます。

調べても仕方ないってあるし、勢いを止めたくないってあります。

しかし、こういうのはとても難しいなあとつくづく最近思ってますよ。


僕の中では影響受けた作家で、筒井康隆さん村上春樹さんですね。

他にも海外の作家や、日本の古い作家も居ますけどね。

思春期に受けた影響は、日本人作家ではこの二人ですね。

後は海外のSFとか冒険小説です。


村上春樹さんが新作を出すと言うから、Amazonで買いました。

今の僕には二冊で四千円はしんどいですが、村上さんの小説は買います。

エッセイなら文庫まで待ちますけどね。

まだ新作は読んでないんですが、ゆっくり読みますよ。


最初の出会いは、高校生の頃に『羊をめぐる冒険』を読んで、新しい人が出てきたなあでした。


そこから遡って、デビュー作と二作目を読んでる。


小説は、多分全て読んでます。


当時は八十年代で、景気も良くてナウい作家だなと思いましたよ。ナウい、死語ですね。

当時、装丁も佐々木マキさんに村上春樹自身が頼んだようです。

エッセイや短編は、最近亡くなられた安西水丸さんでしたね。

安西さんの絵は特に好きでしたね。


そういう作家は居なかったし解説も無かったのは、本人が文壇のしがらみに巻き込まれたくないとの事でした。


当時は非常に珍しいタイプでしたよ。

新人作家でそこまで我を通すって、大変だったでしょうね。


初期の作品は、カートヴォネガット等の影響を受けてますね。

しかし、あるインタビューで好きなSFはと聞かれて、ロバート・シルヴァーバーグの『夜の翼』を挙げて驚きました。


『夜の翼』は僕も好きでして、あー!なるほどと良く考えたら思いましたね。


『羊をめぐる冒険』から、長編が非常に良くなります。

ちなみに短編も上手い人ですよ。

短編はリリカルで、独特の雰囲気が有りますね。

そのあとに読んだのが『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』です。


これにやられましたね。

ここで確実に、僕は村上春樹に捉えられました。


今でも一番はと聞かれたら、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』なのかも知れません。


その後に、『ノルウェイの森』で爆発的に売れたのには驚きましたよ。


人気作家でしたが、あそこまで売れるとはでした。

一種の社会現象になりましたね。


村上春樹のお陰で、『ガープの世界』のジョン・アーヴィングも読みました。


『ガープの世界』も、『ホテル・ニューハンプシャー』も良かったけど、村上春樹翻訳の『熊を放つ』は、個人的にとても好きですね。

村上春樹にもジョンアービィングの影響はあるでしょうね。


長編作家に変わったのも、多少それが有ると思います。


その後も村上春樹の小説なら、とにかく買いましたし読みました。


個人的に絶頂期は、『ねじまき鳥クロニクル』では、と思います。


だけど、新作が出ればきちんと読むし、ある一定のレベルは保ちつつ良作を出してると思います。


エッセイ読むと、いかに時間をかけてるかを書いてますが、多分そうなのだと思います。

そして、それが出来る環境を自分自身で切り開いてますね。

海外への進出等は、自分自身で動いてますね。


毎年、ノーベル文学賞の候補と言われてるけど、果たして候補として本当に挙がってるのかは分かりません。


僕の時代は村上春樹ファンと言ってて、ハルキスト等とは言ってなくて、ハルキストって言葉はいまいち馴染めない。


しかし、この人が日本の文学界やエンターテイメント界に与えた影響は強いですね。


村上春樹チルドレン的な人や、反村上春樹的な人が出てますね。


高橋源一郎は、初期の村上春樹を読んで衝撃を受けたと言ってますね。


個人的な意見ですし、本人は否定してるようですが、伊坂幸太郎も影響受けてるように思えます。


村上春樹はずっと読んでると、文体真似しやすいし影響受けやすいです。


しかし、長編等は読者を引きずり回してねじ伏せる力が有りますね。

これを真似出来る人は居ないでしょうね。


反発する人の単純な意見の一つがキザだとか、そんなの日本人はしないよとかです。

表層的部分ですね。

今回の新作に南京虐殺を書いてる所があるようで、Amazonレビュー荒れてますね。


ネトウヨが怒ってます。


小説なんだから、全体をきちんと読んでの評価をして欲しい。


それと村上春樹を批判すれば注目される、的な所も有るでしょうね。


一部のサブカル作家が批判してますね。

だけど、村上春樹が翻訳して知った人や、村上春樹がエッセイで強く推して再評価されてる人が居ます。

これは良いことですよ。


ドストエフスキーを村上春樹がエッセイで強く推してて、それでドストエフスキーに行った人多いと思います。


そしてかつては、モラトリアム作家とか自閉症作家などと言われてたのが、『アンダーグラウンド』では地下鉄サリン事件を扱ってます。


これは出た時に驚きましたね。

社会との距離を置いてた人が、社会に近づいたとね。


良いノンフィクションですから読んで下さい。

村上春樹は、かつて『ノルウェイの森』が売れるまでは、十万部台しか売れてなかったです。


それでも多いけどね。


一気に売れてからのインタビューかエッセイで、読者との間の親密感を無くした気がすると書いてて、そうだろうなです。


村上春樹ってブランドだけが、独り歩きし始めたんですね。


本人の書いてない関連本の多いのも驚きますね。

僕に言わせたら、死体に群がるハゲ鷹のように見えます。


全くそういう本は買いませんね。


しかし、村上春樹、柴田元幸の翻訳復刊は嬉しいです。


新潮社で文庫でやってますね。

かつては手に入ってた物を二人が訳したり、そのままの訳者で復刊してます。


これは村上春樹がやらなかったら売れないから、企画が通らなかったでしょう。


面白い物や、あー!これは昔読んだけど今は読めなくなってたなってのが、手に入るって嬉しいですよ。


村上春樹の人気のお陰ですね。


近年になって、海外での賞などで動く村上春樹を見られるようになりましたが、昔のファンは著者近影でしか村上春樹を見られなかったです。


売れた時に、顔が悪いからガッカリ来たとか有りましたよ。

売れ過ぎたせいで妙な攻撃が多い人ですが、時に政治的発言もしてるけど全うな事を全うに言ってます。

直ぐレッテル貼りたがる人は、左翼とか売国奴等と言うけどね。


売国奴って、ネトウヨがやたら使うけど、僕に言わせたらそんなに日本が好きなら、もう少し頭を働かせてはです。


僕は、嫌いな作家もきちんと読んで決めますよ。


それとこれは良く言うけど、読書の習慣のない人、或いは読み込めない人は批判すべきでないです。


読み込めないは、僕もかもですが、読書の習慣が小さな頃から有れば大抵の物は読めます。

読書は、エンターテイメントでも文学でも思わぬ刺激をくれます。


これは音楽もですし、映画もです。


創作する人は、やはりそういう物と接するべきですね。


或いはリアルな体験をすべきです。


僕はケータイ小説サイトで書いてるけど、一人だけですね。

読書の習慣がないのに上手いのを書く人はね。


多分元々の素質と、ケータイ小説は沢山読んでるって有ると思います。

それとリアルな体験をしてるからでしようね。


元々本を読む習慣のない人が、村上春樹をいきなり読んでも分かりませんよ。

ミステリーのように始まってミステリーでは無いとか、当たり前ですからね。


昔、『ねじまき鳥クロニクル』を知り合いに貸したら、謎は謎のままでおかれてる事に不満を言ってて、ミステリーではないんだからと言ったのを思い出します。


とにかくきちんと読んでから評価して下さい。

僕が、前にケータイ小説サイトで村上春樹を書いたら、『海辺のカフカ』も好きですと感想書かれて再読したら、自分自身が低評価してたなと気付きました。


やはり、読んでる人の意見はなるほどって有りますよ。


それぞれの世代の村上春樹が当然あって良いですし、それが一番良いと思います。

僕は僕の世代の話しをここに書いてるけど、あくまで私的な意見で押し付けはないですよ。

今回の新作が、初めての村上春樹になる人が居ても良いからね。

僕から考えたら、それが幸せな読書になったら良いなと思いますし、羨ましくも有りますよ。


だって、今回の新作で村上春樹にはまったら、まだまだ村上春樹を沢山体験出来るのですからね。

因みに、村上龍も同世代作家として比べられるけど、方向がまるで違います。


村上龍も僕は好きですけどね。

二人はかつては対談集を出してますね。

非常に面白かった記憶が有りますよ。


ノーベル文学賞取ろうと取るまいと、僕は村上春樹ファンは辞めないし、常に新作で刺激を与え続けてくれて感謝してます。


では新作ゆっくり読みますよ。


かつての勢いはないと言いながらも、やはり特別な作家で至福の時間をくれます。

現役の作家では数少ない人ですね。


思春期に村上春樹に出会えたのは、村上春樹流に言うと小確幸ですね。


今回もあちこち話しは飛びましたが、批判を受けても好きな物は好きだって事です。

新作『騎士団長殺し』の写真を貼っておきます。


皆さんも村上春樹の世界を味わって欲しいですね。

おわり

📖無名居士のたわ言・・・音楽でひと遊び〜トロイメライ

一番好きな曲は?
と聞かれたら
こう答えようと決めている曲がある
いつ頃・・・なぜその曲を好きになったか
それはよく覚えていない

いつの頃からか
いいなあ・・・と思うようになった
題名の意味を知ったのも
好きになった理由の一つかもしれない
曲を好きになったら作曲家も一番好きになった

トロイメライの関連動で目に留まった動画が
偶然にもシューマン夫婦の伝記映画だった
Song of Love(愛の調べ)1947年製作
http://www.weblio.jp/content/song+of+love

2013/11/20(水) 午後 2:17

📖 高山の作品から〜新シリーズ 「濡れる穴の中1~序章」

「濡れる穴の中」シリーズの序章ですね。

男性は好きですよね。濡れる穴はね。

そちらの濡れる穴も書くかも知れないけど、トンネルの話しですね。

僕は今年で五十才になったけど、約二十七年間トンネルの仕事に関わってます。

トンネルと言っても色々ですが、区分けすると山岳トンネルですね。

道路のトンネルから農業用水路の為のトンネルまで幅は広いけど、山岳トンネルです。

二つの工法が有ります。

在来工法、或いは矢板工法と呼ばれてるのと、ナトム工法です。

これが、山岳トンネルの二大工法です。

矢板工法は、昔ながらのトンネルを掘ったら板で囲って行きます。

支保工と言う鉄の枠を入れますがね。

アーチ型の鉄の枠です。

まあ、矢板工法はトンネルの基本ですが、少なくなってます。

しかし、この単純なような在来工法である矢板工法を覚えておくと、山がどういう風に動くのかが非常に分かるし、基本ですね。

これをやってる方がナトム工法でも役に立つし、何かしら起こった時に対処できます。

相手は自然ですからね。

今は、ナトム工法が主になってますけどね。

その辺りは細かく説明するのは大変です。

それに、ナトム工法でも発破、つまりダイナマイトを使わない事も多々ありますね。

このところは、少しずつダイナマイトを使わない方向に行ってるように思われますね。

何故かは、危険だからと言うより近隣住民に迷惑が掛かるからではないのかと言われてます。

ダイナマイト使うと、どうしても振動が有りますからね。

しかし、やってる方の僕らとしてはダイナマイト使いたいって有りますよ。

ダイナマイト使わないとなると、モグラのお化けのような機械で掘るんですが、一気に行けるのはダイナマイト使った方が良いからですね。

それに、請け負いで掘削班は仕事してます。

たまに山が悪くて、どうしても請け負いにならない事が有りますが、基本は請け負いです。

この単価が、掘削班なら一人請け負いにならなくても一日二万二千円です。

Googleでトンネルの仕事を調べたらかなり低い金額が出てますが、あれは間に会社が入るからでしょうね。

つまり、僕の会社と直接契約してる作業員なら、掘削班はそれだけ貰えるって事です。

間にピンはねする会社が入ると、一気に落ちますがね。

前にそういう人達と仕事をした事が有りますよ。

三十代の初めでしたね。

それは、コンクリート班でしたが、ここもどのくらいやったら請け負いになるとか有ります。

なかなか、コンクリート班はコンクリートがきちんと乾いてしまうまで待たないといけないから難しいんですが、コンクリート班にコンクリートを打設する前の、シートを張る班が付いてきますからね。

シート班だけ別会社って事もありますけどね。

様々なやり方をしますから、一概には言えないんですよね。

しかし、この時はコンクリート班でも手取りで五十万円は軽く超えてました。

請け負いになったからです。

その中に、違う会社から来た人が数人居ました。

間に会社が入るってパターンです。

少しだけ聞いて驚いたんですが、一日一万円二千円とかでしたね。

間に会社が入るから、ピンはねされてるですよ。

何故こうもお金に拘るかは、Google検索したりヤフー知恵袋読むと一日一万円とか書いてて、そりゃお前知らないからだよとなりました。

そんなに低い訳がないですよ。

トンネルの作業員でプロを長くやってるなら、求人等で行きませんよ。

求人等で行くのは、何かしら後ろめたい事が有るのか腕が無いかでしょう。

では、トンネルの作業員はどうやって集まるか?です。

作業員なら横の繋がりが有るんですよ。

例えば、今は高山さんの所が空いてるかもとか、どこそこが始めるらしいけど、どうなの?とか、作業員同士で連絡してます。

そして、僕のような管理者の所に電話が有るんですね。

今、どうですかね?って感じでね。

そして、僕のような作業員経験者なら大量の名簿を持ってます。

違う会社に行ってても、良い作業員とはマメに連絡してますね。

そして、空いたら呼ぶんですよ。

求人等で来るとか無いですし、求人とか出してしまうと大体そこの会社の間に何か入ってるか或いは、そこの会社がヤバくて作業員が集まらないから求人出すんですよね。

父の潰れた会社の最後が、それでしたね。

ハローワークに求人出して面接しましたよ。

しかし、良い時なら自然に集まるんですよね。

作業員の横の繋がりは、侮れないですよ。

彼らは、フリーランスですから仕事が無くなれば失業保険を取るけど、それでも無ければ転職するしか無いからね。

逞しいですし、情報通ですよ。

今、高山さんの所が来月にはなんメートルのトンネルを取るらしいとか、知ってますからね。

情報が何処かから漏れるんですが、こちらもわざと漏らしてます。

それと、うちのやり方はどうかとか、今は儲けているかとかね。

そういうの良く知ってます。

自分自身がフリーの時が、色々な情報で動いてましたからね。

作業員はフリーランスですから、良い所、良い所を食って歩きたいんですよね。

しかし、良い所にしか来ないとかなると、またこれも評判悪くなるから世話になった所や義理のある所には、キツイ現場でも行くんですよね。

僕もやはりそうでしたね。

それと僕は、当時はおじさんが現役でしたから、おじさんが所長するとなるとどうしても呼ばれましたね。

おじさんから見たら、僕は便利ですよ。

掘削班も出来るしコンクリート班も出来るし、事務もある程度出来るからですね。

その代わり、掘削班から外れても特別手当てが付きましたね。

何でもやるからです。

それと、うちは常務が病気してからというもの数年で、完全に僕が現場を仕切ってますし、営業もしてます。

そうなると、僕の事が苦手とか嫌いな連中は来ませんし、呼びませんね。

僕自身の評判は、この数年で一気に伸びたと言うのと、仕事には厳しい人、ですね。

もう一つは、独裁的であるってのも有りますよ。

そりゃ仕方ないんですがね。

本社が役に立たなくて常務が病気してては、独裁的にならざるをえないです。

良いところは、高山さんは作業員になるべく多目にお金を出すと言われてます。

これは、他の下請けよりうちは、作業員になるべく還元するようにしてます。

自分自身が作業員でしたからね。

独裁的でも、腕の良い自信のある連中は来たがります。

何故かは、勢いが良いところでやる方が楽しいし、お金にもなるからです。

作業員ってのはその辺り敏感です。

それに、何かしら起こると僕が言うのは、お前たち何しに来てるの!?ですよ。

汚れるし危ないし宿舎住まいだし、決して良い環境ではないのに何しに来てるの!?です。

それは、お金を稼ぐ為だろうです。

お金を稼ぐには、どうするか工夫しろです。

請け負いになってるって事は、やればやるだけお金になるんですからね。

それがないと、家族と離れて遠くまで行きませんよ。

それと、一生懸命やってる人間はなるべく上にです。

「濡れる女子事務員」シリーズのAちゃんことえり子ちゃん(仮名)もそうです。

彼女も一生懸命やってたから、社員になったんですよ。

耳の悪いYこと吉田(仮名)もそうですし、そういう人は僕の現場は多いですよ。

自分自身が、作業員でしたから良い作業員なら大事にします。

それと、実力があるのにYこと吉田のように、耳が悪いから弾かれたりするのはおかしいでしょうです。

力が有るならどんどん仕事を与えるべきです。

年齢も関係ないですが、僕はなるべく若いのを班長にしたがるとも言われます。

これも、自分自身が三十代から班長、所長と経験したからです。

三十代が、本来の全盛期だと思ってます。

そりゃ厳しいですよ。だけど、古い人達に言わせたら随分大人しくなったと言われますけどね。

海千山千の作業員といかに渡り合うかと、未だに暴力沙汰の多い世界ですが、それは、まあ仕方ないなあです。

今回は、トンネルの説明と作業員の説明をしようと思いましたが、上手く行ってないね。

だけど、建設業でも屈指のお金を取れる世界です。

徹底的にプロになれと思ってますね。

このシリーズは、トンネルにまつわる色々な事を書いて行きます。

Google等には載ってないリアルな世界ですが、プライバシーの問題などでぼかす所はぼかします。

それでも、リアルなトンネルの世界が読めます。

これは、現役でこの世界に居ないと書けないですからね。

下請けから見た、リアルなトンネルの世界です。

時には、汚い部分も出るでしょうね。

それにしても、Googleやヤフー知恵袋ってどうなっての?と思いますね。

ヤフー知恵袋は、え!?でしたよ。

回答者に、お前が行ったのかと怒りさえ覚えましたね。

不定期になるでしょうが、リアルな世界を書きますね。


おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「新・ガーターベルトの女 10~鈍感、敏感」

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「ガーターベルトの女」のシリーズのMと話してて、思い出したんですが、またも昔の話しですね。

Mと本格的に付き合い始めた時に彼女が、二十四才で僕が、二十六才でした。

本格的に男女として付き合ったのは、一年も無いですね。

その後、友人としてまた色々遊びには行きますが、あくまでも友人でした。

Mには、付き合った当初からまだ別れて居ない彼氏がいました。

Mは、別れてるつもりでも相手は別れてないと言う関係でしたね。

僕は、若かったですしMにある程度振り回されながらも、それを特に問い詰めたりしませんでしたね。

多分、それを問い詰めてMから嫌われるのが怖かったのと、他にも女の子は沢山居ると言う傲慢さからそういう風になったと思いますね。

今では良い友人ですが、その頃の気持ちは相当熱かったですが、Mの小悪魔的な部分には多少困惑もしてましたね。

夜中に、いきなり電話が鳴って家の前に来てるけどドライブ行こうとか、当時ポケットベルを持っていてMから仕事中に連絡が入るから、急いで現場から公衆電話で掛けると出ないとか多かったです。

僕は血液型での性格って信じないんですが、付き合った中に極端にB型が少ないんです。

Mは、B型の典型のような所が有りましたよ。

気まぐれな猫のような所ですね。

それでも、妙な所で気が合うしとにかく美しかったです。

僕も二十代は、綺麗な女としか付き合いませんでした。

自分自身のコンプレックスからか、綺麗な女を俺でも付き合えると言うのを証明したかったんでしょうね。

みっともないかも知れないですが、今でも自分自身を動かしてるのはコンプレックスなのかもです。

決してイケメンでは無くて、何かに凄く秀でてる訳でも無いと言うコンプレックスですね。

それに、当時は街の飲み屋街を週に数度は飲みに出て、綺麗な女の子の所に行くと帰りに必ずキスをして帰ってました。

今思えば噴飯物ですが、若さの勢いですね。

女達が僕を嫌がらなかったのは、一つは父の会社の息子でツケをしててもきちんとお金を払うって有ったと思います。

もう一つは、自分自身しつこく無かったってのも有りますね。

Mと付き合い始めてるのは、周りの飲み屋の女の子知ってましたからね。

Mは、それについて当時は全く何も言わなかったです。

僕も浮気をしてると言う感覚は無くて、遊んでるって感覚でしたね。

実際に、Mと本格的に付き合い始めるとキスはしても、身体の関係は全く無かったですからね。

Mの男関係の匂いは前からしましたが、それに踏み込むと何もかも駄目になるのが怖かったですが、実際は一時的に僕と重なったのは一人だけらしいです。

重なったと言ってもMは、別れてるつもりで男がそれを納得してなかったと言うだけらしいですけどね。

Mには、男を惹き付ける物が有ったから色々な噂が有りましたが、今のMに言わせると自分自身は、男に関して誠実な方だったと言います。

それに、Mは他の飲み屋の女の子と違って媚びを売って商売してなかったから、周りの女の子達からの反感から色々な噂を立てられたのもあるようです。

有ること無いこと、色々言われたようです。

実際、ある飲み屋の女の子が僕に、Mとは付き合わない方が良いと言って来た事もあったから、飲み屋街の女の子達からは嫌われてたんでしょうね。

まあ、異色のタイプでしたし綺麗でしたから、飲み屋街の女の子と反りが合わなかったのも仕方ないと思います。

今では、ほとんど覚えてないんですが、当時のMの元カレと言うのと会ってます。

Mは、店が終わるとほとんど飲まないから、バーのような所で良くジュースを飲んでから車で帰ってました。

Mは、基本は飲まないですしお酒に弱かったですから、多少飲んだ時の酔いざましって有ったと思いますね。

かれこれ、二十数年前は飲酒運転に対してそれほど厳しく無くて、飲み屋の女の子達は、飲んだまま帰ったりしてましたね。

Mは、飲酒で一度捕まりそうになって警官が開けろと言うのを断り続けて難を逃れたらしく、それから、気をつけるようになってましたね。

そこに、呼ばれてMは、ジュースを飲んで僕は軽くカクテルか何かを飲んでました。

多分、そのあと二人でホテルでも行こうとしてたと思います。

そこに、元カレが少し酔って数人と現れました。

Mと僕の近くに来ると、へえ今はこういうタイプと付き合ってるんだと言ったらしいです。

俺と別れたと思うなよとも言ったようですが、元カレはスマートなタイプで喧嘩腰って感じでは無かったです。

Mに、今聞くとあんたが元カレは怖かったからあんな態度になったと言いますけどね。

元カレは、なかなかのイケメンで年齢は僕とほぼ変わらないですが、身長も高くてスラックスにポロシャツを着てましたね。

それは、覚えてますね。

僕はジーンズにTシャツです。

それと、当時はラルフローレンのポロシャツが非常に流行ってて、それを襟を立てて着るのが多くて、僕はそれが非常にダサいと思ってポロシャツを避けましたよ。

元カレも、やはり赤のポロシャツの襟を立ててました。

それを見た瞬間、イケ好かないダサい奴と思ったのも覚えてますが、他はほとんど覚えてないんですよね。

Mが言うには、僕は煙草を吸いながら全く相手にしなかったらしいです。

元カレは、そういう僕に対して腹を立ててたけど、僕が怒ると怖いと言うのは街で一時有名だったようです。

ヤクザの友達が居ましたが、それが、バックに付いてるとか有ること無いこと言われてたらしいですよ。

しかし、僕らが先に帰ろうとすると元カレが、逃げるのかとMに言ったらしいです。

それに対して僕は、ポロシャツの襟を立ててるようなダサいのと同じ空気を吸いたくないと笑いながら答えたようです。

その後、Mとホテルに行きましたが、Mは同じようにポロシャツの襟を立ててるのが嫌だったようで、その事について笑いましたね。

その後、Mと別れてからもまた友達関係が続いてる時に、買い物に出掛けたデパートで彼とバッタリ会いました。

彼は、ラルフローレンの所から出て来ました。

ポロシャツで有名なブランドで、僕もMも嫌いなブランドでした。

当時の僕は、薄いサングラスを大抵掛けてジーンズにTシシャツでしたね。

その日は、二人でスニーカーを見に行ってました。

元カレが、僕が離れてる間にまだあのチンピラと付き合ってるのかと聞いたらしいです。

実際は、既に男女の関係は終わってたのにMは、あんたのようなダサいのと比べたら余程良いからと答えたらしいです。

そしたらカッとなったようで、お前なあと怒って来たようです。

この先、全く覚えてないんですが、それに気付いた僕はMの所に行くとポロシャツの襟首掴んで、トイレに行こうやと言ったらしいです。

Mが覚えてるから本当なんでしょうし、当時の僕ならやりかねないなです。

元カレは、それに完全にビビったようで謝って来て、その場は収まったようです。

Mは、数年前に偶然元カレと出会ったらしいですが、すっかり太ってて頭も薄くなってるのに、やはりポロシャツの襟を立ててたらしいです。

結婚して離婚したらしいですが、ポロシャツの襟だけは変わらないんだからと笑ってましたね。

僕は、何故そんなのと付き合ったのかと聞くと、押しが強かったのとあんなにダサくて面白くない人とは思わなかったらしいです。

そういう点であんたは面白さは抜群だったけど、あちこちの女の子に手を出しすぎてたと言われました。

僕は、あれは手を出しては無いよと言うと、それも知ってたけどいい気分じゃなかったし、友達関係が戻っても一切手を出して来なかったあんたには、当時はイライラしたと言われました。

あんたのお父さんの会社が潰れた時も、一週間程泊めたのに全く手を出さないのは、自分自身に女の魅力を感じて無いなと思ったとも言われましたね。

しかし、あれは手を出さないのは前提で泊まったし、あの頃は参ってたと言うとそれも分かるけど、一週間泊まってて手を出さないってどうなの?だったよと笑いますね。

だから今、良い関係に有るかのかも知れないんだけど、あんたは女の子に対して、当時も今も鈍感よねと笑いますね。

僕は冗談でMに、お前の身体は敏感だったよなと言うと笑いましたね。

実際に敏感でしたけどね。

年齢は、重ねたとはいえ節制してるからか今でも充分魅力的な笑いかたで笑ってましたね。

まあ、ポロシャツの襟は立てないようにと、笑いながら付け加えて来ました。

目尻に良い感じの皺が出てますが、こりゃ今でもモテるだろうなと思いながら見てましたよ。

おわり

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