高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【409】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化・・・
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

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📖 無名居士のたわごと〜2022年1月4日・・・参ったまいった〜バカなんだから…

いやいや…参ったマイッタまいったでござる
ついでにおさるのケツは真っ赤でござる…なんてジジイギャグも入れなきゃやってられないほどのチョンボをやらかしました
今これはwi-fiがオンになったばかりで書き始めました
そのせいではないと思うのですが
スマホ画面が急に明るくなった気がします
さてwi-fiがオンになったのは何故かと言うとプリペイドwi-fiのデーター100Gが切れてしまったから
チャージすれば使えるのですがSIMカードを入れるらしい
その方法はネットでも動画でも紹介されているので分かるのだが
カードを入れたあとの処理が管理画面にログインして設定変更
その管理画面にwi-fi使用中にログイン出来なかったのでこれは問題だと思った
ヘタにカードを購入してもログイン出来なければカードが有効にならないんじゃないか
しかしそもそもの初めにプリペイドwi-fiを利用しようと決めた時には
データーの補充チャージはネットから出来るとの情報だった
いざデーターが切れたのでチャージ方法を探すとSIMカード購入しか出てこない
そんなこんなで慌てたのが年末の事
どうしようもなく新年となりスマホケースの料金ブランの確認するとデーター無制限へのプラン変更が可能になっていた
それならと変更したが有効になるのは2月から…そりゃそうだわ
それでもとにかく来月からは無制限になると安心した
これまでは月50Gで十分だったがU-NEXTのドラマを3本数回分見続けるなんてことしだしたから
半月で50G消費しちゃった
まさかまさかの今まで経験したことの無い事態…まさに緊急事態宣言
私はコロナよりこっちの方がコワイ!
そこでソフトバンクエアーなども考えたが…面倒な手続き不要のプリペイドを選んだ結果のチャージ問題
来月からは無制限…それはいいとして
それまでのつなぎはどうする
となって再度プリペイドwi-fiの解説記事を読むとチャージ方法へのリンクがあった
しかしそれはこれまで何度も見ているYahoo!ショップのそれ…やはりSIMカード購入か?
と思ったがSIMの表記はない
ただ入金確認後に発送と書いてあるからやはりカードの郵送かと思いながらも
捨て金になってもいいやと
清水の舞台から飛び降りる思いで…申し込みしたのでした
すると最後にIMEI記入の指示が…
これはネットチャージのシステムか?と思うもまだ半信半疑
メールが数通届いて…次のようなメッセージが

購入いただいたデータパッケージを端末へ紐づけました。

・・・と
それでwi-fiが使用OKに!
ナーンダなーんだの結末
だから参ったマイッタなのです

教訓
見るまえに跳べ!

📖 マガジン発行の初心を忘れない為に 〜マガジン第31号から・・・「2019.5.22~ショベルカーに乗っていた時にNo2のA子が回転ミスでオイルパイプを破損?!

昨日というか日付変わって今日になったころ
眠気とたたかいながら1万字まで残り数百時を必死で書こうとしていた時
高山から電話があってそのことも書く材料にしてやっと達成したのだが
夜勤での出来事でトラブルが起きて作業を中止にしたということだった
女性二人が夜勤で現場に入っている
ショベルカーに乗っていた時にNo2のA子が回転ミスで
オイルパイプを破損したらしい
そのことは昨日の日記に少し書いたが 新しい女の子がかなりパニクッテ
というのも高山がかなりひどくA子をしかったという
A子はもうかなりの運転の腕前になっているのだが
昨日は新人の女の子が一緒だったこともあり少しいい格好を見せようとした
高山はそう見たようでまだ自前で修理が出来るオイルパイプの破損で
済んだからよかったものの一つ間違えば外部の機械屋に頼むことになると
そうなると経費の上でも大きな出費 そういう事故にならないために
ここで一度気を引き締めておかねばということだったのだろう
A子は高山が起こった時のことを何度も体験してるし
それを乗り越えて今があるのでひたすら自分のミスを認め謝ったという
問題は新人女性・・・高山が起こった時のことを知らない 今回が初めて
びっくりしたのも無理はない 泣くのは仕方がない泣いていいと高山は言う
泣いてもいいが他の抗夫たちはA子も含め油まみれになり
パイプをつなぐ作業をしているのに新人の女の子は作業を手伝わず
かがみこんでヒステリックに泣くばかりだったという
女の子をどう指導するかは問題が多いと思う
高山は男同様に女だからといって甘やかすことは良くないという
むしろ男以上にきびしくしなければ一つ間違えば
女のこの体を傷つける事故になるかもしれないからだ
また女が現場で働くことに批判的な元請け下請け会社の偉いさんたちが多い
もし一つ事故を起こせばそれ見たことかと非難ごうごうとなるだろう
もし昨日の件で新人が辞めるというならっ仕方ないし
それでもやる気があるなら当然それを認めるという
抗夫時代に高山とコンビを組んで切磋琢磨してきた抗夫で社員になったHがその子を家に送っていったが今日もまた来るという
新人も大泣きをしたがまだ心はくじけていなかった
考えてもみよう・・・女性がトンネル現場で重機に乗り掘削現場で働く
それがどんな困難と障害があるかを
A子の存在だけでも大したこと大事件?なのに
さらに新人の女の子がその隊列に加わろうとしている
高山にとってもこれは大きなチャレンジなのだ
彼自身もこの件でコーフンしたのだろう 夜中に最近は電話がなかったけど
子機のバッテリーが切れそうになるまで話していた

事件は現場で起きてる・・・こんなセリフがあったような
高山の現場は今まさにそういう状態
或る意味変革革命のさなかにあるといっていいだろう
初めてで困難だが問題や障害は多いだろうが
やりがいもまたそれを上回るほどあるだろう

2時を回った今日このコーナーはこれで終わりとして
日記として投稿しておこう

📖 高山の作品から〜【新シリーズ】Yとの嬉しい再会 2

「嬉しい再会 2」


前回書いたYの事をもう少し書きます。これはサイトのエッセイでは多分書いてなくて、こないだその話しをYからされて笑いました。

人間都合の悪いことは覚えてないですね。

Yと出会ったのは、僕が父の会社が倒産して他の会社に誘われて、作業員として入った頃です。

一本、地元で狭いやりにくいトンネルを少ない人数でやってから、鳥取県の大きなトンネルに行きました。

この時、家から色々持ち出したのを思い出します。

もう、家も取られる事になってましたからね。

そして行ったのが、一キロ以上ある国道のトンネルです。

作業員も多かったし、規模も久しぶりに大きいなあと思いましたね。

掘削班、コンクリート班、雑工班と居て、五十人近く居たと思います。

既に、けっこう掘ってる所におじさんが所長で行って、こちらから数人がおじさんに付いて行きました。

僕は、最初は雑工やってから掘削班に行きました。

掘削班で途中から人が足らなくて、班長しましたね。

そのあと掘削班を一つにするってなり、コンクリート班の班長もやりました。

とにかく何でもやりましたよ。

おじさんが、所長とはいえおじさんはその辺りの人事に全くタッチして無くて、工事長や周りが決めましたね。

そこはチームワーク良くて、勿論嫌な連中も居たけど年長の人達が僕の事を結構知ってて助かりました。

特に、掘削班の班長が子供の頃から知ってる人でして、何かにつけて世話になりました。

この人が、現場全体を実質的仕切ってましたね。

この人は、僕にはとても良かったし腕も非常に良かったけど、かつて父の会社で人の奥さんを寝取って逃げた人でした。

ある作業員にフィリピン人の奥さんが居て、一緒に宿舎に居たんですね。

仕方ないから、炊事とか手伝わせたらしいです。

当時は、ジャパ行きさん等と言われてフィリピン人はフィリピンパブで働いて、とにかく日本人と結婚するって有りました。

今は法律の改正で、露骨なの少なくなったようですがね。

そういうパブで働いてたフィリピン人の女性と、作業員が結婚したんです。

これは差別では無くて、当時は結婚出来ないならフィリピン人としろと言う感じでしたよ。

その奥さんを、鳥取の僕が世話になった班長は寝取って逃げたんですよね。

寝取られた方は、ずっと探して殺してやると言い続けてました。

班長は、そういう面でろくでなしでしたが、仕事は出来たし僕にはとても優しかったです。

そういう人が結構居て、三十代初めの僕もやりやすかったです。

僕と同世代の若い連中は、何であいつは顔が広いんだですね。

そこは、子供の頃からトンネルの世界を知ってた僕の得でしたね。

Yも、最初は僕に悪い印象持ってたらしいです。

何故かは挨拶したのに無視されたと、顔つきと態度が生意気そうだです。

挨拶したのに無視されたは、これは人数居たから無視するつもり無くても、たまたまでしょうね。

なるべく挨拶して回ったんですけどね。

顔つきや態度は仕方ないですね。

それで、その掘削班の班長に言ったら、あれに手を出すなよと言われたらしいです。

横の繋がり持ってるし、それに非常に気性が激しいから喧嘩になったら一度は勝っても、後からまた来るぞと言われたようです。

気性が激しいのは、父の会社時代の事を知ってる人は言ってたらしいです。

Yと何となく話すようになると風呂場だったと思うけど、僕が年齢的に二つ年上と知ります。

ほとんど同じだと思ってたようです。僕も同年代だろうなでした。

Yは従兄弟と来てて、これも二つ年下でした。

風呂に入りながら、何となくその従兄弟とYとで歳の話しから打ち解けましたね。

そして、実は周りの年上連中が僕を狙うなよと言ってると聞いて、笑いました。

まあ、でも年上連中には感謝してますよ。

Yと従兄弟は、いつか風呂ででも沈めてやろうと思ってたと言ったからです。

それを聞いて、おいおいですよ。

それとY達に認められたのは、何でも嫌がらずとにかく動いて働きました。

おじさんが所長でしたが。おじさんは僕に一番厳しかったです。

皆の前で怒鳴られとか、普通でしたね。

おじさんもここで贔屓してると見せないのと、一人前の作業員にしようとしてたと思います。

これは今思えば良かったけど、当時はおじさんが一番怖かったです。

今でも、今までで一番怖かったのはと聞かれたらおじさんですね。

出来てないとその辺の物を投げるとか普通でしたし、余り失敗するとお前はもう帰れ!!と、怒鳴られましたね。

周りは、あんなにきつく当たらなくても良いのにと同情してくれました。

これが、でも良かったです。

おじさんだけど、贔屓どころか相当厳しくされてるとなるし、本人もとにかく働き者だと言う印象が付きました。

お陰で風呂にも沈められませんでしたし、日に日に腕が上がるの分かりましたね。

父の会社がある時から、僕はとにかく作業員と良く働きましたが、無くなって完全に作業員になると、とにかく働こうでした。

それに、作業員ってのは日給制です。

そして、社員より給料は良かったです。

二倍以上でしたからね。

人を管理にするより、必死に単純に働くのは気が楽でしたよ。

Yとの仕事で、最初のうちYを手伝ってたのが有るんですが、こないだ言われて、え!?そうだったかなってのが有りました。

Yは、雑工なら何でもやってて、その中の一つにコンクリートを練る仕事が有りました。

掘削したあとに吹き付ける為の、コンクリートです。

これは、プラントがあってそこで作って、生コン車で運ぶんです。

プラントの扱いは僕も知ってたから、たまに手伝ってました。

生コン車で、Yと二人で運んだ事もあります。

ある時コンクリートを練って、二台の生コンでYと出ました。

持っていくまで少し距離があったのと、坂でしたね。

冬でその辺りは凍るんですが
まあ、大丈夫だろうでした。

しかし、その日はYが先に走ってて僕が後ろでしたが、僕の生コン車が壊れてるのにしばらくして気付きました。

古い、ああいう大型車はエアブレーキなんですね。

だから、乗ってたらとにかくエアが抜けてないかをゲージで見ます。

その日も抜けて無かったんですね。

しかし、坂に来て凍って多少滑るしでブレーキ踏んだら全く効きません。

え!?です。ゲージを見るとエア有るんですがゲージの針が壊れて固定されてました。

エアが抜けて、無いんですね。

少し長い坂だし、どうせ何処かで停めるんだからこりゃ参ったです。

前を行くYに、何度もクラクション鳴らしました。

Yはブレーキ使ってるから、どんどん差が詰まってます。

Yも、後ろを見て異変に気付きましたね。

僕に向かって、何処かにぶつけて停めろと身振りしてきました。

Yも、必死に後ろを向きながら合図して来ましたね。

僕はサイドブレーキだけを使ってたけど、スピードは上がってるし山の斜面しか無いなあです。

Yに山にぶつけると合図しました。

スピードを落とす為に、山とかガードレールにわざと当てて山にぶつける時の衝撃を少なくしようとしました。

それでも結構なスピードで、最終的に山にぶつけて停めました。

Yが来て笑ってましたが、こっちは死ぬかと思ったと言いましたよ。

それが、僕の記憶なんですが、本当は山に当てる前に、Yの生コン車にも思わず思い切りぶつけてしまってます。

Yの生コン車も、それで山に突っ込みました。

そして、そのあと僕のが横の山の斜面に突っ込んだらしいです。

二台が、山に突っ込むと言う惨事になったらしいです。

Yの方が身構えて無かった分だけ、頭をフロントガラスに打ち付けて怪我をしたらしいです。

僕の記憶では、自分一人が山に突っ込み何とか停めたでしたが、こないだYとその話ししてたら、僕が先にYの生コン車に突っ込み、Yも山に突っ込んで後から大変だったらしいです。

当時は、二人とも死ななくて良かったなあでしたし、笑われましたね。

そこは間違い無いようですが、Yを巻き込んで僕は停めたらしいです。

Yは、今ではあの時は参ったよと、笑いますけどね。

僕はそれを聞いて、そういえば額の横から血が出てなかったと聞くと、結構な流血がYはあったらしいてす。

僕の方はぶつかると構えて居たから擦り傷程度で済んだけど、Yは後ろから僕に思い切り追突された時は参ったと、笑ってました。

Yはこないだ、●●ちゃんは自分の都合の良いように覚えてるよと笑ってました。

まあ、人間の記憶ってそんな物かも知れないですね。

Yと再び会わなかったら、永遠に都合の良いように覚えてたと思うと笑えますけどね。

今、ああいう事があったらどうするって聞くと、Yはすかさず、人の事は考えなくて山に突っ込み停める、と答えて笑いましたね。

口でそう言っても、Yはしないでしょうね。

あの時もYは、僕の異変に気付くと直ぐ合図をしてきてますし、お互いで何とかしようでした。

しかし、トンネルの世界は皆がそうかと言えば違いますよ。

幾つか一緒の現場を踏んでるとかなら別でしょうが、基本はトンネルの世界なんてのは、昔で言うと風来坊みたいなのの集まりです。

アメリカの消防の人が、9・11の時に助けあったと良く出るけど、あれはきちんと繋がり有りますからね。

トンネルの世界は、そういう点で繋がりなかったら知るかよって部分が多々ありますね。


ああいう場合に見捨てると言うか、取り敢えず気づいても先に行って他の人に知らせるとかの逃げが多いんですよね。

トンネル内なら皆が見てるから少ないけど、ああいう場合なら知らないふりをする奴も居ますよ。

それとそれが、自分自身だけを守る方法でも有るんですね。

何処の馬の骨とも分からない人間に巻き込まれて、死なない為ですね。

Yはそういう点で、優し過ぎる位ですね。

だから、また同じ事があっても彼なら助けるでしょうね。

Yに、もう一度あの時見捨てて逃げるのも出来たんじゃないのと笑って聞くと、少し怒った顔をして仲間で友達を見捨て無いよ、と答えましたね。

Yらしいなと思いましたね。

おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい〜第12話「番外編①」(フィクション)

前書き
今回は、フィクションとして読んで下さい。

こういう犯罪は、僕の想像と思って下さい。

二十年以上前の話しですが、鮮烈に残ってるのに最近驚いてます。


「ガーターベルト」シリーズ、飽きてる人も居るでしょうが、僕が書きたいのと書いておくべき、で書いてます。

いずれ形を変えてサイトにアップもあり得ます。

サイトでは、『友人』や『日本刀と青春』は、Aとの話しをフィクションにしてる。


AとMをと、僕との話しを残して置きたいから書いてます。


何時だったか忘れたけど、Mの店でAと飲んでました。

大体Aが来ると端に座って、Mと僕との話しを微笑を浮かべながら聞いてました。


Aは地元のヤクザでしたから、他のお客でAに気付く人が居ると、すっとチェックして帰ってました。

Mに、ヤクザが出入りする店と思われては不味い、と思ってたんですよ。

ヤクザが飲む店は有りましたからね。


ある時、Aの舎弟の十代位の男がAを探して来たことがあったけど、その時のAは舎弟を外に出すと、怒ってましたね。

当時は、ケータイも電波が入りにくくて舎弟は来たんでしょうが、Aは自分自身の関係者をMの店に入れるの非常に嫌がってましたね。


僕と二人で飲んでたある日は客が居なくて、Mと僕とで映画の話しから様々な楽しい話しをしてました。


Mが、トークを回す感じで時々Aさんも何か話してよと言うと、ブランデーのロックを飲みながら俺は聞いてたら楽しいで、ほとんど自ら話さなかったです。


しかし、十代の時の話しになって、僕は酔ってたんでしょうね。


こいつは高校に入ってないのに時々学ランで来て周りを脅してたと言うと、Aは日本刀持ち出す剣道部のキャプテンに言われたくないと笑いました。


学校同士の抗争で、僕が日本刀持ち出して二人で突っ込んだ話しをしました。

Mは面白がってカウンターから出ると、僕らの間に座りました。

Mは暴力は嫌いでしたが、その頃の話しを面白可笑しく僕が話したから、Mの高校ではあり得ないらしくて笑って聞いてました。

Mは、珍しくブランデーの水割りを自分用に作ると、お客が来たらもう終わりましたって言うから、と看板だけ消しましたね。

どっちが強かったのと聞くからそりゃAだよと言うと、Aはこいつは外国に仕事で行って人を刺してるからなあ、と笑いました。


実際正当防衛で刺してたけどそれは、お前別だよと言い返しました。


腕相撲はどっちと聞くから、Aはこいつの腕力に勝てるの居ねえよ、と笑いました。

実際は、腕相撲やっても左は僕が強かったけど、右は負けてましたね。

左が強いのは剣道やってた人間の強さですが、喧嘩では圧倒的にAだったと思いますよ。

Mが、ふと僕の耳の所を匂ってシーブリーズ使ってるよねと言って、耳の後ろを匂うと清潔にしてるかとかオッサン臭いか分かるんだよ、と言い出しました。

突然話しを変えるのもMの特徴でしたが、不快では無くて上手くそこから話しを広げました。


シーブリーズは、夏には大抵つけてました。

今でもつけますが、Mが勧めたからです。


耳の後ろを匂うとって、今で言うと加齢臭ってやつですが、Aの耳の後ろを匂ってマッチの匂いがする、と言い出しました。

Aは少し笑って、良く分かったなあと言うと火薬だよ、と小さい声で言いました。

僕もAを匂うと、火薬の匂いが僅かにしました。


僕の仕事でダイナマイト使うけど、こういう火薬の臭いは黒色火薬の匂いです。


昔のダイナマイトですが、僕は一二度しか使ってないです。


しかし、ピンと来たのがタイとかベトナムで撃った古いリボルバー拳銃の臭いです。

Aは、珍しくMちゃん古い拳銃と古いダイナマイトを今日試したんだよ。と言いました。

Mは、驚きながらも興味津々です。


新しいのは、こういう臭いはしないんだよと言いました。


そして、明日の夕方でも撃ちに行くかと僕らに言いました。

ダイナマイトは専門家がここに居るけど、もう大丈夫だからと言うと微笑みました。


僕は、Aが酔って言ってるので無いのが分かったから面白いけど、撃つところ有るのかと聞くとAは頷きました。


Mは、私にも撃たせてくれるの、です。


Aは、どうせ試さないといけないんだよと言うと、安全を守るならMちゃんも良いよと言いました。

組内で試せと言われてたようですが、細かい事は言わなかったですね。


僕に向かって、こいつは撃ち殺して何処かに埋めて、Mちゃんと俺が付き合うってどうかな、と笑いました。


次の日の夕方に、車で僕の所に来ました。きっちり時間通りでしたね。

高級外車に乗ってました。

Mも待ち合わせの所に居ました。

乗ると時間に通りだねと言うと、この人と違うねと僕の腹を軽く叩きました。


それから、走ってどんどん田舎の道に入って行きました。


最終的に、元々何かの坑道跡が残る空き地に行きました。


周りは川と山だけです。


狭い道を通ってそこまで来ましたが、運転も慣れてましたね。


車から降りたら、Mちゃん耳をふさいでと言うと、腰から拳銃出して山に向かって連発で撃ちました。


僕は、音といきなりでしたから驚いたら、Aは大笑いでしたね。


これはOKと言うと、後ろのトランク開けて五丁の拳銃を出しました。

Mには自動式の渡すと、安全装置の外しかたから構えまで手取り足取り教えて、空き缶を置いて撃ってといいましたが、僕には、お前は分かるよなでした。


Mは、何度か目に空き缶を撃ち抜けるようになってはしゃいでました。

僕は、古いタイプを山に向かって撃ちました。

Mも僕もこんな所で拳銃か、と思うと楽しかったです。

Aがじゃんけんをいきなり僕にしてきたので思わずすると負けました。

Aは、空き缶のビールのロング缶を出すとそこに立ってと僕に言って、負けたからなとロング缶を頭の上に乗せました。


Aは離れて拳銃を構えたから、お前なあふざけるなよと僕は怒りましたが、Mが大丈夫失敗しないよ、と真面目に言いました。

Aは、失敗しても頭が飛ぶんだし、そうなったら埋めてMちゃんと帰るよと笑いました。


僕は抗議しようとすると、Aが動くなと大きい声を出したので立ってました。

音がすると頭の上に衝撃が来ました。


Aが自信があったのでしょうが、流石にビビったので僕はもうひとつ銃を出すと、Aの足元に何発か撃ちましたね。


Mは後ろで、二人で美女の取り合いしてるみたいと笑いました。


結局、全て撃っておかしなものが無いのを確認すると、Aは車に仕舞いました。

最後に後部座席から袋に入った日本刀を出して来ました。

鞘はご立派な木で出来てて、抜くと明らかに高い物だと分かりましたね。


お前まだ木とか切れるかと聞くから、多分と答えたらかなり太い木を指して、あれを切ってみろよと言いました。

切れ味は保証するし失敗しても、気にするなと言うから数年ぶりに日本刀を構えて、何度か息を整えて切るとすぱりと太い木が切れましたね。

腕より日本刀が良かったんでしょうね。

MもAも、おー!と叫びました。

帰りに僕は、暴発の恐れとかあったのかと聞くと、お前と俺のにはあったよと答えたから、ふざけやがってと言いましが楽しかったですね。


帰りにMがちょっと停めてと言うと、小さいお店に入るとソフトクリームを三つ買ってきました。

その辺りは乳牛で有名で、美味しいソフトクリームでも有名でした。

僕に向かってMは貴方甘いの好きだしソフトクリーム好きだよねと言ってAさんも食べてよここの美味しいからと言いました。


Aは、路肩に車を停めるとソフトクリームを食べながら、そういえばお前は甘いの好きだったなあ、と笑いました。

僕は、好きだよ悪いかと答えたらMが、さっきまで拳銃撃ってたのがソフトクリーム食べてるって良いね、とクスクス笑いました。


Aもそれは言えるね、とクスクス笑いました。

食べ終わると、Aは美味しかったなあと言うと車を発車させましたが、しばらく行くと思い切りUターンしました。


不味いなあ俺はこういうタイプで無いのに、お前とMちゃんと居ると不味いなあと言いながらさっきの店に戻ると、もう一つ食べたくない?と聞いて来ました。

Mも僕も、普段は無口でクールな男がソフトクリームにはまったのに笑いながら、食べたいと答えました。


結局、三人で二つのソフトクリームを食べて帰りましたね。


それからしばらくしてMから連絡があって、Aさん来るから飲みに来なよと言ってきたので、また二人で飲んでました。


何時もの感じです。


クールに隅に座ると、延々飲みながらMと僕の話しを聞いてましたね。

Mが話しの途中で、Aさんあそこよりまだ美味しいソフトクリーム有るからまた行こうよと突然言うと、Aは飲んでたのを吹き出しそうになってむせました。


Aが、ソフトクリーム食べて映画見に行こうよと言って、今度は拳銃無しねと笑いました。

出来たら時代劇か西部劇が良いけど、最近無いから何でも良いよね、と笑いました。

Aは何とか煙草に火をつけながら、Mちゃんには負けるなと僕に向かって微笑みましたね。

負けると言いながら嬉しそうでしたね。


今思えばAはMが好きだったと思うけど、それ以上に三人の関係を大事にしてましたね。

日本刀をわざわざ持ってきたのも、Mの前で僕の良いところを見せたかっんだと今では思いますよ。

Mと同じで、自分自身好きな人間には優しかったんですよね。


それが一般的な形で現れなくても、今では分かりますね。


その後、僕がMと別れたと知ると勿体ないし俺にとってもショックだ、と言いましたね。

Mと友達関係が戻ったと聞くとそりゃ良かったけど、俺はあの店は行かないよと言いましたね。


かつての三人の関係は壊れたからと、行くと自分自身が口説きそうだったのだろうと今では分かるけど、当時の僕は三人の中では最も子供でしたね。

そういう機微が分かってなかったです。

Aは僕より数倍モテました。実際、綺麗な女性を連れてるのを何度か見たけど、四十代になって会った時は、女より男の方が信用できる。ただし一部だけだけどな、と言ったのを思い出しましたね。


Aは数年前に死んだけど、ソフトクリームを美味しそうに食べてる顔を思い出すのと、Mの店のすみで微笑みながら強い酒を飲んでたのを思い出しますね。

彼は今でも僕にとっては変わらない親友ですね。

生きてる、死んでるは僕には関係ないですが、時に非常に悲しくはなりますよ。

おわり

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