高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【416】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化・・・
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

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📖 無名居士のたわごと 〜ネットで掘り出せ古典邦画。1934―1933 〜(その4)

ブログで始めた事の一つがこれ
「ネットで掘り出せ古典邦画。」というタイトルの記事に出会いました
1931年からの邦画が英題 製作会社 制作年月日 監督 主な出演者などの情報と記載されていました
そしてほんの少しだけYoutubeの動画が埋め込まれていました
大変な労力をつぎ込んで作成された貴重な記事でした
出来れば動画リンクを完成させたいと思いました
ブログ主にコメント欄でその旨を書いてデーター使用の許可をお願いしました
すぐ返事がありお許しを頂きました
その日から毎日更新して昨日で4回目
やっと1935年…トーキーの時代になりました
2年ほど前に私も古い邦画に凝ってYoutubeで邦画を漁って観ていました
その時は無声映画は苦手でパスしていましたが
今回の作業ではそれも取り上げています
その頃目にした動画が今では削除されているのもありました
これからのトーキー作品も今では観られなくなった作品が少なからず出て来ると思います
一つ挙げれば私が好きな作品に『わかれ雲』があります
川崎弘子さんが旅館の地味な女中役を演じていました
それは今観る事は出来ません
他にもありました
田中絹代の『お小夜恋姿』も以前観たのですが無くなっていました
それは仕方が無いのですが出来ればネット上で何時でも観られるといいなあと思います
子供の頃…そして中学高校時代にテレビでよく目にしていた俳優さんの若い時代の活躍を知ってその後があったんだと
その答え合わせをする愉しみも有ります
佐分利信や佐野周二…上原謙の若い頃の活躍には目を見張るものがあります
知らない女優もたくさん再確認出来ました
一番の私の発見は桑野通子でした
桑野みゆきが女優の娘とは知ってはいましたが
その母親の桑野通子の素晴らしさを発見した時はドキドキしました
もちろん田中絹代は大女優だと知っていましたがさすがの活躍ぶりを確認しました
忘れていけないのは入江たか子
彼女の名は知っていましたが化け猫女優としてでした
いえいえそうでは無く男優監督をも凌ぐ大女優でした
自身の映画製作プロダクションを持ちたくさんの作品を世に出しています
それが出来るのは余程のことです
戦後病気などで思うように仕事が出来なくなって
仕方なく怪談映画の契約を結びますが仕事には全力で役作りして手を抜かなかったと言います
戦前の活躍からすればプライドを捨てなければ出来ない事です
しかし私でも知っていた様にたとえ化け猫役者映画と言われても名を残すだけの仕事をしていた証
役者として尊敬に値する存在だと言わなければなりません
印象的な作品として書いて置きたいのは
『本日休診』1952年 渋谷実監督作品
主演は柳永二郎も良かったがなんと言っても気の触れた軍人かぶれの三国連太郎がその圧倒的な存在感を与えていた
そんな彼の存在を許容する時代背景にも救われる
ちなみに原作は井伏鱒二だったか…

これから…その5の作業をする予定なのでこの辺で失礼します

映画の邦題/英題
製作年/上映時間
製作会社/監督/主演
上記のデーターは下記のサイトのご協力を頂きました
ネットで掘り出せ古典邦画。1921―1952 - 4310(昭和94年2月~

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会 9」

Yとのシリーズ続いてますが、このエッセイと今のYを書いたらとりあえず完結にするかもです。

それと、トンネルの細かいシステム、或いは特殊さをもっときちんと書くべきと思うけど難しいです。

シリーズを読んでないと分かりにくいってのも、これも仕方ないですね。

出来たら、フィクションでトンネルの世界の人間達を描きたいけど、果たしてそれが出来るかは正直分かりません。

特殊な世界になってるのは、一つは、特殊な技能を持ってないとやれないと言うことと、色々な人間が一つのトンネルの為に集まるからでしょう。

日給制で、風来坊の連中がお金を目当てに一つの宿舎に集まるって、特殊です。

昔は、月に手取りが百万円を越えるとかざらに有りました。
 
請け負いになるから、掘削班は特に掘れば掘るほど儲かるって事です。

そして、一つのトンネルが終わればそれぞれ、また違う場所に行ったりまたは、同じ会社に雇われたりそれぞれです。

作業員同士の横の繋がりは強固で今は、誰が何処で何をしてるとかの情報も良く入ります。

そういう中で職員になったとはいえ、僕も業界のある意味有名人になりましたね。

良く言う人も居れば悪く言う人も居ますが、特に気になりません。
 
今の僕は、いかに良い作業員を確保するかです。

Yもその一人です。

しかし、ここに書いてるのは良い人間達ですが、こういう世界ですから非常にズルい奴や卑怯な男も、沢山見てきましたね。

Yとは、ほとんど飲みに行ったり遊びに行ったりって、一緒に仕事をした期間が長いのに少ないです。

それは、初めて会った場所は鳥取で、僕は休みになると一人で姫路まで遊びに行ってましたからね。

普段は、必ず周りに誰か居るってのから解放されたかったんです。

そうは言っても相部屋になって何となく話してると、Yが風俗に行ったことないと言い出して、それはいけないと俺達の業界の人間なら、風俗位は行かないとってなりました。

全く行かないって人も、中には居るんですけどね。

休みに姫路に行こうとなりました。Yは風俗よりもバイク屋の方に、本来は気を取られてました。

ハーレーを置いてるバイク屋を探して、少し部品とか見たいとの事でした。

休みになると、僕は自分自身のライトバンに乗って、Yはハーレーに乗って二人で姫路に行きました。

途中から、Yがすいすいすり抜けて走るから、落ち合う場所を決めましたね。

Yのバイクのテクニックは相当な物だと、素人の僕でも分かりましたね。

姫路の分かりやすい場所で落ち合うと、かなり早く着いたようで僕に遅いよと言いました。

そこから二人でバイク屋に行きました。

ハーレーを主に扱ってるバイク屋で、Yは置いてるハーレーを嬉しそうに見て僕に色々説明してましたが、僕はバイクは昔は乗ってたけど、それよりこの後の風俗の方が気になって上の空でした。

バイク屋の中に入ると、色々小物等も置いてました。

バイクに着けるバックから、ファッション性の高いアクセサリーまで色々です。

Yは、それを見ながらやはり嬉しそうでしたが、どれも高いんですね。

僕も値段を見て、こんなにするんだと驚きましたね。

Yは、そういうのを買いたいけど今はそこまでお金が無いから、と言いながらも楽しそうに見てました。

それでも、結構な値段がするサングラスと部品を買ったと思います。

そこの店長らしき人も、Yのハーレーを見て感心してました。

年齢は五十代位でした。

Yのハーレーは883と呼ばれる最もシンプルで安い物でしたが、ファンも多い形でした。

それにYは相当改造して、速く走れるようにしてました。

工具を自分用の持ってたから、部品さえ手に入れば自分自身で色々工夫して改造してました。

僕は、トンネルの世界に入らなければ機械の類いに全く興味が無かったし、そういうのを弄るのが苦手でしたから、店長とYの会話を聞いてました。

Yは、その日はバイクから降りると補聴器を着けてたから、店長との会話も弾みましたね。

その当時はかなり長い髪をしてて、補聴器を髪で上手く隠してましたね。

補聴器を着けると、Yの話し方も分かりやすくなりました。

僕は、近くのベンチに座って煙草を吸いながら、缶コーヒーを飲んでました。

夏でしたから、Yはバイクに乗る時だけは薄い上着を着てたけど、Tシャツになってました。

Yは肩の所に、赤い何とも言い難い模様のタトゥーを入れてました。

最近何かの拍子にそれを見て、あー!タトゥー入ってたなあで、色々思い出しましたね。

しかし、本人は当時から入れてる事を失敗したと後悔してたから、Tシャツでなるべく隠してましたね。

僕は、Yにゆっくり見ろよと言って、ベンチで本を読んでましたね。

そうしていると、集団でバイクの連中が店に来ました。

四人程居たと思います。

三人はハーレーで、一人はレーサータイプのバイクでしたね。

それも色々アクセサリー着けてるし、ファッションもお金がかかってるなって感じでした。

年齢は、僕達より若かったです。

僕は本をしまうと、当時は何時も掛けてたサングラスを掛けてYの側に行きました。

何故かは、何となくその連中から不穏な感じを受けたからです。

その若い連中はYのハーレーを見ると、凄いと言うのも居れば九州から来てるのを笑う奴や、装飾品の少なさを何処か馬鹿にしたような言い方をする奴も居ました。

傍若無人な感じがしましたね。

その連中もTシャツで、タトゥーをこれ見よがしに見せてました。

太い腕をしてる奴ばかりでしたが、明らかにジムで作ったような身体でした。

Yの腕の太さには、皆負けてましたけどね。

僕がYの側に行くと、僕の方を遠慮も無く見てきましたが、僕はサングラスを掛けたまま相手をじっと目を離さず見返しました。

僕の中で、俺達の筋肉は実戦で作ってるし、トンネル屋を舐めるなよって気持ちが有りましたね。

その連中のリーダー格のような男がYの補聴器に気付いて、耳が悪いのにバイクに乗ってるんだと言うのを、大きな声で言いました。
 
その言葉には、デリカシーの欠片も無く、馬鹿にしたような響きしか無かったです。

Yは一瞬だけそっちを見ると、そうだよと笑いました。

Yにとってはそんな連中どうでも良くて、他のバイクや部分を見るのが楽しくて仕方ないようでした。

しかし、僕の方はカチンと来ました。

そんなの言うなら、耳の悪いのとレースでもしてくれば良いんだよと言いました。

お金賭けようよ。絶対こいつが勝つからとも言いましたね。

Yは僕に、あ!それいいねと無邪気に答えました。

Yは、そいつらが気に入らないからレースするので無くて、単純にレースしたかったんですよ。

僕が財布から三十万程まとめて出しました。

こいつが負けたらこれを払うから、勝ったらお前らが三十万円集めて払えと言いました。

給料貰ったばかりで、たまたま財布に三十万円入ってたんですよ。

すると向こうは、三十万を現金を見てそれは高いと言うから、それなら十万円でどうだと言い、皆で十万なんだから安いだろう挑発しました。

そしたら、それでOKだとリーダー各の男が言いました。

そこからコースは、さっきYと僕が通って来た所を通ってコンビニの端ででUターンして戻ると決めました。

僕は、Yにコースをもう一度見ておかなくて良いかと聞くと、大丈夫コンビニの端でUターンねと言いました。

Yは、非常に道を覚えるのや、何か道具が何処に有るのかを覚えるのが得意でした。

一種の超能力かよとって位に、それは驚きましたね。

現場の道具を沢山置いてる所に何処にあったかなとYに聞くと、どこそこの棚の二番目とか答えました。

耳のハンディが有るからか、目が一種のカメラのようになってるんじゃないかと言われましたね。
 
Yには目がある意味全てだから、異常にそう言う点が発達したのだと思います。

他の作業員も、道具がないとYに聞いてましたからね。

コンビニに一応ズルをさせない為に、向こうの連中から一人行きました。

それじゃ、やるかとなると相手は、レーサータイプの大型バイクでやろうとしました。

明らかにハーレーが不利ですから僕はハーレー同士じゃないのかと代えろと言いました。

そこの店長も成り行きを面白そうに見てて、そりゃお前達汚いわと言いましたね。

しかし、Yはそれで良いと言って笑いました。

僕は、まあそれでもYが勝つだろうと思ってたから、仕方ないかでした。

お互いエンジンを掛けると、Yのハーレーの音が凄いのに相手は気付きましたね。

かなり改造して速くしてましたからね。

そこからスタートを、誰かが言ってスタートしました。

出だしだけは、ややYが遅れましたが数メートルで相手に追い付くと、そこからYがみるみる相手を引き離しました。

相手のレーサータイプは排気量千を越えたタイプでした。

Yのは排気量確か883です。

それに、Yのがスポーツタイプとは言えハーレーでは不利だと思ってたら、圧倒しましたね。

最終的に数秒の差で、Yが勝ちました。

そこの店長も、ありゃバイクの性能も有るけどあの辺りの道は相当曲がりくねってるから、腕の差もあるなあと感心してました。

バイクの性能は互角だったんじゃないかな、とも言いましたね。

僕達は相手から十万円貰いました。

僕が五万円ずつ分けるとYが、僕は乗ってないから三万円と言って二万円取られましたね。

相手は、腹の虫がおさまらないのかあんなバイクだと思わなかったとか色々言ってましたが、僕がお前らとっとと帰らないと怒るよと言って側にあったバールを持ち上げて、俺達を舐めるなよと言いました。

当時の僕は、金髪でサングラスでしたし怒ると激しかったから横からYが、この人怒らせたら本当に怖いよと言いましたね。

相手はブツブツ言いながらも帰りました。

Yは、賭けで買ったお金でハーレーの他の物も買いましたね。

店長もかなり安くしてくれたしたね。

バイク屋を出ると、いよいよ風俗です。

僕は姫路に何件かあるソープに行ってましたし、この中でも非常にサービスの
良い所を選びました。

もしもYが耳の事を言われないように、サービスの良いところを一番に考えましたね。

行く前に喫茶店で軽く食べてると、Yがやっぱりソープはいいよと言い出しました。

Yは、離婚してて子供が当時は居たけど、別れた奥さんが会わせてくれないと言ってました。

相当若くて結婚してて、しかし、離婚の理由と子供に会わせ無いのは、Yの耳が悪いからだと言われたらしいです。

僕はそれを聞いて、元奥さん耳の事は知ってて結婚したんだろうと言うと、知ってたよと答えました。

それもかなり長く付き合って結婚してたから、色々知ってたと言いました。

中学生位から付き合ってて、一時は二人でシンナーばかり吸ってたとも言ってました。

子供に会わせないのと耳の事に関連は無いじゃないかと僕は言ったけど、Yは元嫁がそう言うだもんで終わりでしたね。

当時、幼稚園に通う娘をそっと隠れて何度も見に行ったけど、バレて元嫁から怒られたとも言いました。

理不尽な話しだなと僕は思ったけど、自分自身結婚もしてないから難しいんだろうなあでしたね。

しかし、その話しする時のYはとても悲しそうで可哀想でしたね。

Yは喫茶店で、元嫁と女はその前に付き合ってたのしか知らないと言い出しました。

僕は、それで元嫁に弱いのかなと思いながらも、いいから行くぞでしたね。

その辺りのデリカシーは、今でも余り無いですね。

しかし、そのソープを選んだ理由はサービスが良いだけで無くて、少しだけ脚の悪い女性が居たんですが、店長がきちんと脚が悪いけど良いかと聞いて来たのも有りました。
 
そういう所なら、Yの耳の事でトラブルにならないだろうと思いましたからね。

店にケータイで電話すると、空いてると言うから行って、こいつにここで一番の女の子付けてと言いました。

僕には二番で、と笑いながら頼みました。

待合室で待ってる間もYは落ち着かなくて、僕に何かと話し掛けて来るから、チンチンも立派の持ってるんだから落ち着けと言いました。

●●ちゃんは彼女は気にしないの、と聞いても来ました。

彼女は姫路で風俗嬢やってたから、僕は見つからなければ大丈夫と笑いました。

●●ちゃんはそういうの慣れてるよなあ、とため息ついてましたね。

Yの方が先に呼ばれてました。

僕は、ゆっくりして来いよと送り出しました。

僕のも来たけど何となくYが気になって、いまいち気持ちが入りませんでしたね。

僕が終わって待合室に戻ると、まだYは終わってないようでした。

僕は、待合室で本をだしてゆっくり待ちました。

Yは一時間程して、上から降りて来ました。

延長したんでしょうね。

一時間も延長したなら、さぞかし良かったのだろうと思ってほっとしましたね。

Yもニコニコしながら出てきて、待たせてごめんと言って二人で外に出て、喫茶店に入りました。

僕はどうだったかと聞くと、Yは良い女の子だったと言うから気持ち良かったかと聞きました。

Yは口でして貰ったけど、あとは二人で色々話してたと言いました。

僕は、はあ!?です。

Yが言うにはフェラチオはしてもらったけど、ほとんど体は、触らずに二人でベッドで色々話してたら盛り上がって、延長したんだと言いました。

僕は、お前は老人かと言ったけどまあ、それで満足したなら良いかと思いました。

それから二人で焼き肉屋に入って、たらふく食べて帰りましたね。

Yは相当満足したようで、これからあのバイク屋にまた行くよと言ってました。

Yは、その後バイク屋には時々行ってたようですが、ソープは行ってなかったです。

しかし、その現場が終わるとなると、ソープに前に話した女の子に会いに行くからどうやって指名とかすれば良いのか、と聞いて来ました。

女の子の名刺を持ってたから、行くと言う日に何時ごろ着くからその女の子空いてるかと、僕が電話しました。

空いてると言うから、Yの名前で予約しました。

Yは帰ってくると、今度はフェラチオもしなくて二人で延々と話して帰ってきたと言いました。

バイク屋にもお別れを言いに行ったようで、ソープの女の子にもお別れの為に行ったんですね。

僕は、半分呆れながらもYらしいかと思いました。

班長の坑夫もそれを聞いてまあ、色々あるわなと言いましたね。

女の子からケータイの番号を聞いて、今度こっちに来たら外で会おうと言われたと喜んでましたが、その後その辺りで仕事をする事は無かったです。

それでもYは、女の子がそう言う風に言ってくれたのが嬉しいんだと、ある時言ったのを覚えてますね。

僕は、お前は中学生かと笑いましたが、Yらしいエピソードだなと今では思いますね。

当時のYは、元奥さんの事がまだ好きだったのではと今では思いますが、デリカシーの無い僕には、当時はそんな事は分かりませんでしたね。

今でも何処かで、元奥さんの事が好きなのかもと思わせる部分も有ります。

中学生位から出会って思春期を過ごしてるから、特別なのかも知れないですね。

僕のようにコロコロ女の子を変えた男には、その辺りの心境は本当は分かりませんが、それはそれで良いのではと今では思いますね。

おわり

📖 マガジン発行の初心を忘れない為に 〜マガジン第38号から・・・2019.5.29~高山のことやトンネル工事現場で何がおこっているかなど:高山の結婚は?

今午後2時少し前・・・昨日は一日中あめだったが
今日はさわやかないい天気になった
雨も夜中には上がっていたので少し散歩はしたが
おそらく気分転換にはなっても体のためにはなっていないだろうけどね
何もしないよりはいいってことで自己満足している
いたって自分に甘い人間・・・それは誰だって甘いでしょうから
それでいいんだとこれも納得
私は人以上に自分大好き人間ではないだろうか
人様のことは全く分からないし想像もできないのでこう言い切ることは
不適当だろうけど自分好きというのはそれが理由で結婚にも消極的
あるいは否定的なのかも
今日もふと話題になったことだが子どものこと・・・欲しかったかどうか
私の答えは自分が子供だから子どもはいらないし愛せないだろうと
だって自分を愛しているから・・・たとえ自分の子どもでも愛せないだろう
観念的な仮想の話だからこれとて適切な議論だか答えだかわからない
人は変わるものだから実際その時になれば変わるかもうせいも大いにある
とにかく結果だけが事実として語る材料となる

例によって何を書くか先のことを考えず論立てすることもなく
書きながら考えるという私のやり方
結婚子どもの話になったので高山はどうだろうと
ここで話を肝心の高山の話題につなげることにした
エッセイ「ガーターベルト」シリーズは高山25歳の青春ストーリー
ひと夏といっていいのかそれ間短いが濃く激しい時間だったはずだ
Mという女と激しいセックスをむさぼりあった
それも赤裸々に書いている
どんな事情でMと別れたかは私も知らない
別れた後に高山は父親の会社の倒産を経験し逃亡者的生活を送る
その一時期Mと再会しその世話になることからエッセイは始まっている
しばらくのMとの共同生活・・・といっても当然セックスレスの生活
高山の方がむしろMとの間に一線を引いて超えないよう抑制していた
その後また分かれて20年以上たってから何の縁かまた再開する
しかしその時高山は自分の後継者右腕として20歳ほど年下の女子事務員
それも元々はアルバイトだった女の子をその仕事ぶりを見て抜擢する
その子は年の差はあるとはいえ高山を慕っているようだ
彼女の父親に誘われ家に遊びに行くのだが父親は娘から事情を聞いてる
だからあからさまに高山に泊って行けという
娘とどうなってもいいから好きにしたらいい怒らないからなどと
高山をけしかけるというが高山にしたら逆に手が出せない立場になってる
現場の抗夫達も高山の女ということになっているようで
女の子に言い寄る抗夫もいない
ただ事情も分かっていない元請けの社員がその子に言い寄って
ひどい金蹴りを受ける羽目になったことは前にも書いた
Mは背は低くてもスタイルがよくて美人だったという
右腕となった女の子は背も高くてやはりスタイルも良く美人だという
そんな子に好きになられる高山は仕事上でも男らしさを発揮して
やはり魅力的なのだろうと思う
若い時を知っている私はに色白でにやけた顔しか思い出せないが
私が想像するに高山はやはりMに未練があるんじゃないかと思う
Mはどうか・・・ここは男と女の違いだろうが
Mには一切の未練はないのではと思わせる
高山は右腕の子の気持ちはよく分かっているが
年の差もあるし経済的問題や家庭の問題もあり
結婚自体に難しさを感じているのではないかと思う
いずれ男と女の関係になったにせよそれが結婚につながるかどうか
高山も乾坤はしないかもしれないと私は思うようになった
それは家庭の問題家族の問題がどうしてもあるのかも
私としてはMの大ファンだからMとどうにかなってもいいかなって
勝手に想像してまたエッセイになることを妄想しているのだが
それ以上に私がMとどうにかなりたいとこれも妄想中
高山が50代半ばになった頃 何らかの進展があるかもしれない
その頃私はここでまだ何か書いているだろうか
そのことがいいのか悪いのか
できれば映画化されてMもそしてA・・・高山の右腕の女性にも
社会的注目が集まっていることを期待妄想している
夢のまた夢

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい〜「ガーターベルトの女 3」

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もう二十年以上前の話し。


Mとの思い出は沢山有るが、お互い若くて記憶は遠くに行きかけてますが、幾つかエピソードを書きますね。


まだ付き合ってた時だと思うけど、僕らの小さい街ではなかなか観られない映画を二人で何本も見たし、Mは僕から教えて貰って、『ゴッドファーザー』や『カリートの道』を観て、アル・パチーノを好きになりました。

年齢は二つ年下ですからジェネレーションギャップは無かったけど、相手は女の子ですからね。

『ゴッドファーザー』を全部観て言ったのが、あれってヤンキーの観るのかと思ったら色んな意味でのファミリーの映画だね、です。


そして、若き日のアル・パチーノって格好いいね、です。


『カリートの道』は僕も好きですが、彼女の何故かお気に入りでした。


『スカーフェイス』も『シー・オブ・ラブ』もビデオで観てたし、それはそれで良かったようですが『カリートの道』が、彼女には一番良かったようです。


良くカリートが街に帰って来たら、あちこちカリート!カリート!って呼ばれるシーンが有るんですが、それを物真似してましたね。

それとカリートが掛けてる、当時でもいかついサングラスを二人で買い物に行った時に似たような形を見つけて来て、似合うから買おうと言いました。


僕が掛けたら、似合うけどヤバいんですね。


それでもMに押しきられて買いましたね。

Mとは県で一番の街まで良く行ったけど、買い物してると店員が、彼女さん可愛いですねと何時も言われました。

ひねくれ者の僕は、俺には勿体ないと言いたいのかと、何時も思いましたね。

Mと、県の一番大きい映画館で『もののけ姫』を観ましたが、僕は正直当時これに乗れなかったんですよ。


宮崎駿監督が肥大化してきてるなと思ったのと、自然保護を全面に出しすぎてると思えたんです。

考えたら違うんですけどね。

自然保護を全面に出すのは、「ナウシカ」もそうだからね。

宮崎駿監督の当時の記録的ヒット作になった事に対しての、ある種の寂しさをそういう風に解釈したんですよね。

ファンって勝手な物で、自分だけが好きだったのが国民的映画監督になると、いやいやそれはちょっと、ってなりますね。

それがあったから乗れなかったのだと思います。

Mに、今回のはいまいちダメだったと言うと、それは作品を純粋に観てないからでしょ、と笑いながら言われました。

当時の僕は、いや、違うよと反論したけど、Mの指摘が当たってましたね。

そう言い返すと、本質を見ろとかファンならどういうのでも受け止めろって貴方は言ってたけど、宮崎監督のファンを辞めるんだ、と言われてうーんってなりました。


後年になってMの言ってた事が正解だと分かりますが、当時は反発してましたね。

僕が幼く、Mが大人でしたね。


これを観に行くってなってから、Mは観てなかった『紅の豚』や『となりのトトロ』、ビデオで借りて観てましたね。

両方とも良かったし、『紅の豚』を貴方が薦めるの分かる、でした。


男は好きだよね、ああいう世界だけど、女から観ても良かったよ、でした。


『となりのトトロ』は子供向けと思ってたら、意外とそうでなくて良かったと言いましたね。


まあ、普通は、『もののけ姫』がヒットしてるからと言ってわざわざ観てないのを借りないけど、Mはそういうのは嫌なようでした。

流行は追うけど、嫌いなのは嫌い、でした。


ファッションに関しても自分自身の好きなブランドがあって、それは好きだけど皆が買うからで買う訳ではない、と言ってましたね。

下着も、当時は珍しかったガーターベルトを時々してたのも、Mの個性でした。


当時は、水商売の女の子といえばルイヴィトンのバッグが定番でしたよ。


持ってないのが恥ずかしい位の勢いです。

今でも同世代の水商売の人は結構持ってるけどね。


僕は笑ってましたけどね。

あちこち行っても、何処でもルイヴィトンでしょ。

定番のモノグラムですね。


水商売は大抵ルイヴィトンだよな、でした。

Mに入れ込んでた病院の先生は、Mに電化製品から果ては多分車まで買ってあげてますが、
ルイヴィトンもあげましたね。


田舎の医者としては一番の大きい病院の外科医で、かなりの高給取りだと言われてました。


多分、年齢は四十代半ばですが老けて見えたし、俺は医者だ、と言うのをやたらに出してましたね。

酔うとMを必死に口説いてましたし、飲み方としては汚い飲み方でしたね。

医者だと言うのを威張ったように言うし、中年になってもああいう風になりたく無いなと思わせましたね。


ルイヴィトンのバックを貰ったMは綺麗に箱に入れたままにして、二人で大きな街に行った時に質屋に売りましたよ。


僕は、貰ったの知ってたしそれは不味いのではと聞くと、私がルイヴィトン欲しいとか言ってないのに押し付けられたんだから良いんだ、と言い返して来ました。

余りに水商売の高級志向が強いので、それならL.L.ビーンのトートバッグで行こうと、僕が良く言ってたジーンズショップで冗談で言ったら、それが良いかもとL.L.ビーンのトートバッグで店に出勤始めましたよ。


L.L.ビーンのトートバッグは、当時はアメカジの定番で安いし丈夫だしで重宝されてたけど、水商売の女の子が出勤に持って行くタイプでは全く無かったですよ。

本人は、色々入るし楽だし良いよ、でした。


しかし、それを見た病院の外科医の先生は、何それ!?ですよ。


僕は、その先生が来たらしばらくしたら帰るようにしてたけど、直ぐに帰るとお互いの関係がバレるから上手く帰ってました。

水商売の女の子と付き合ってきて思うのは、店に行くけど入り浸らない事です。

雰囲気で周りにバレますからね。


その日は僕とその医者だけで、かなり酔ってるから段々と怒り始めます。


Mは、私が何を使おうと先生が指図するのはおかしいし、私が何かを買ってくれと頼んだ訳ではない、と全うな反論しました。

しかし、酔ってる上に貢いでる中年のプライド高い医者には、そんな正論は通じません。

確かに水商売って所は、時に正論等は無駄なんですよね。

水商売を普通の居酒屋とかと考えたら違いますからね。


そこには男と女の駆け引きや、男同士の牽制や色々な要素が入るので、特殊な仕事ですよ。


医者は、正論言われても我慢がならないんですよね。


惚れてるし貢いでるのに、一向に振り向かない女です。

食事も仕方なく何度か付き合ったようですが、わざとうどん屋を指定して、うどん食べたらさっさと帰ったと言ってましたからね。


医者は色々言いましたよ。


お前に幾ら使ってきたのかとかね。

そういう風に言ううちに興奮してきて席を立って、お前なあ、みたいな感じになりました。

Mも気が強いから負けてないけど、これ以上やりあっても無駄だと思ったのでしょう。

急に、お客さんもこういうの好きですよね、と振って来ました。


僕はTシャツにジーンズでしたが、当時仕事がハードでTシャツの袖をまくらなくても自然にまくれる位でした。

トンネル工事の防水シートを張るのを作業員としてて、凄く腕の力を使うから普段より更に太くなってました。


急に振られたから、わざとその太い腕を見せながら余裕を見せるように煙草に火をつけて、俺はアメカジ好きだから女の子がそういうのを持ってるのありだと思うよ、と言いました。


煙草を口に咥えたままで、ゆっくり僕も立ち上がりました。


医者の方に向かって、お客が他にも居るんだから考えてよ、と言いながら側を通ってトイレに行きました。


医者は、僕とMの関係を最後まで気付いてなかったです。

若い頃から飲んでたので無くて、中年になってから飲み屋に行くようになったようで、その辺りの勘って鈍かったんでしょうね。


インテリってある部分では非常に優れてるけど、皮膚感覚的なものが時に鈍ってるのが居ますね。


僕は、狭い店のトイレでゆっくり小便しながら、何か起これば出ていって医者を外に連れ出そうかと思ってました。

トイレから出るともう、医者は居なかったです。


Mがいたずらぽい笑いを見せて、医者のボトルから高いウイスキーを僕に注ぎました。


それを味わって飲むと、Mが笑いながら上手く言ったね、でした。


医者は僕なんか眼中に無かったんですが、突然Mが僕に話しを振って、見ると腕の太い若いのが居るじゃないですか。

それでビビったようです。

Mが、貴方も役者だねと笑いました。

完全に脅してる感じが出てたよ、でした。


しかし、僕はあれで僕との関係を疑わないかなと聞くと、それはないと答えました。

あの人鈍いからね、です。

それなら良いけどと答えたら、ありがとう、とカウンターから軽くキスをしてきました。

Mのこういう普通でない行動には慣れてましたが、照れましたね。

そうしてたらMの高校の時の同級生で、僕の会社の社員が店に来ました。


兄さんやっぱりここかと言いながら、笑いながら座りました。


Mは、その男にも医者の良いウイスキーを注いであげて、さっきの話しを面白おかしく話して聞かせました。


会社の社員は付き合ってるのは知ってるし、気の知れた仲ですからね。

話しがかなり大袈裟になってて、僕が怒って軽く脅したみたいになってました。

それを笑えるような話しに、巧みに変えてましたよ。

社員の男は、兄さんやってしまったんだ、と笑ってましたよ。

僕は大袈裟になってるよと笑いましたが、Mは、良いじゃない実際急に振られても余裕の演技をしたんだから、と返して来ました。


その日は、三人で飲んで歌いました。

Mが機嫌の良い時は、僕たちのリクエストに答えてくれましたよ。


その日は珍しく、何曲もリクエストに答えてくれましたね。

Mは、お酒はほとんど飲んでなかったけど、機嫌が良かったです。


頃合いを見て、会社の社員は先に帰りましたね。


僕とMの雰囲気が分かったんでしょうね。

時間になると店を閉めて、飲み屋街から少し離れた所で待っててと言って、僕をそこで自分自身の車で拾いました。


その日はお互い気分も良く、そのままラブホテルに行きましたね。


Mは何度か、僕の腕にキスをしてきたのを覚えてます。


次の日に現場で余りに暑くて休憩所で上を脱ぐと、周りが、腕の周りが痣になってるぞと言ったから驚いてみると、Mのキスマークが付いてました。


僕は、それを見て思わず笑いました。


おわり

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