高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【500】

妄想家・夢想家無名居士の
夢物語の記録です
無名作家 高山のエッセイ
「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化 
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

500回の記念…みたいなもの

このところ…昔の記事のコピペばかり
ここには何も書いていません
正直…この先も
書く元気はないでしょう
他で元気は使っているから…
書きたいとは思うのです
そうなれば…何らかの変化
展開があったとき
そうなることを願っています
つい最近…
あるアクションをしました
動画で作家の柚木麻子さんと
元 河出出版編集者の松尾亜紀子さんとの
対談を観たのがきっかけ

主な内容は…柚木さんの新作『らんたん』
私は柚木さんをまったく知らなかった
当然…作品のことも
あまりに知らなさ過ぎたのが
我が事ながらショックだった
本や新聞は読まない
テレビは処分した
でも…スマホで動画は観てる
ニュースも一応はチェックしてる
でも…知らなかった
一応は…フェミニス党党首を立ち上げようと
一人悶々としていた時期もある
その私が…年は取ったといえ
女性解放運動を取り上げた作家と
その作品を知らなかったとは…
ずぼらな私は…この本を
高山に読んで欲しいと思った
彼が今…トンネル工事現場で
取り組んでいるのは…女性の養成
建設現場では…すでに女性が活躍している
しかし…トンネル工事現場は
男の職場で女性は忌み嫌われている
というのは…山の神は女性で
女性が現場に入ると嫉妬し
事故が起こると言われているからだ
高山は…抗夫の実力能力を重視する
たとえ身体に何らかの障害があっても
あくまで能力をみる
女性と男性の体力差はあるにせよ
機械操作等の能力差は無いとみる
坑内で働きたい女性がいれば
性差でその可否を決めない
あくまで能力主義
そうやって一人のバイトの女子事務員が
今では高山のの右腕
10ほどのトンネル現場の
下請け総責任者の高山に次ぐ地位に在る
『らんたん』のことを知り
高山の今の仕事につながっている
私はそう思った
だから…高山に読んで欲しいと
本を送った
出来れば感想を書いて欲しいと伝えた
感想を書くか書かないかは彼に任せる
もし感想が送られてきたら
私は次のアクションを起す
長いこと何もしなかった
このマガジンは出し続けたが
それもコピペだけで済ませていた
『らんたん』をきっかけに
一つのアクションにつながるかもしれぬ
それがどうなろうと…
何か起こせればそれでいい
一回目の記事には
クラウドファンディングのことを書いた
短いので…それをコピペして
済まそうと思ったが…

他のnoteの
何処かに書いたようなことを
また長々書いてしまった
書かないよりましか…
ぐらいの体で…500回記念
いずれ…高山の右腕の
女子事務員のエッセイの再掲を始める
お愉しみに…


📖 高山のエッセイ〜「ファイターで有りたい」

ファイターで有りたいし、男で有りたい。

僕のサイトで書いてる物は、男が出てくる事が多いです。

自分自身、多分相当女々しいんですよね。

確か北方謙三が書いてたと思うけど、ハードボイルド書くのは女々しいからだとね。

それでも、男で有りたいんですよね。

汚い事をしますよ。するけど肝心な時には常に戦う姿勢を見せたいし、実際にそれを実践したい。

戦う姿勢とは喧嘩する姿勢とは限らないし、何かをアクションを起こしたら徹底的に自分自身が信じた道を行きたいんですよ。

それが、周りは理解出来なくて百人いたら九十九人反対したとしてもね。

もしかしたら、百人いたら百人反対してもです。

一つ例を挙げます。

モンゴメリー・バス・ボイコット事件って有ります。

これは、黒人差別撤廃の運動家のローザ・パークスと言う女性が、乗り合わせたバスで白人優先席に座ってて運転手から退くようように言われたのに、指示に従わず捕まった事件です。

黒人差別の激しかった頃の本を読むと大抵出てくるし、今ではGoogleで調べても出ます。

ローザ・パークスはその後きちんと評価されます。

女性ですが、勇気ある行動ですね。

そこで思うのは、当時はローザ・パークスのような事をした人が、多分他にも居たと思います。

それで、命を落とした人も当然居たでしょうね。

黒人公民権運動ってのは、色々読めば読むほど相当激しい物だったのが分かりますよ。

1950年代から60年代ですね。

やはり、そういう何かを変えないとって時は、最初は凄く反発を受けるでしょう。

しかし、立ち上がった人達は、それを見ながら傍観してた人よりも男ですよ。

女性も含めてです。ファイターで男ですね。

僕も四十代後半になると、そういうのが面倒で傍観したくなりますし、若い頃は気取ってそういうのはダサいとか思ってましたね。

しかし、ある時から自分自身が、それは間違いでないなら徹底的にやってやろうと思えるようになりました。

明確なきっかけは無いんですが、やはり震災と原発事故かも知れないです。

ある時、車で走ってたら段ボールに大きく一人の若者が原発反対と書いて立ってました。

あー!一人でやってるのかと思いながら、急いでたから通りすぎました。

もう数年前です。

その日に飲み会があって、飲み屋でそこのマスターに何気なくそういうのがあったと言ったんですね。  

そこのマスターは、右翼的思想と言うか自民党党員です。

しかし、よくよく話して見ると、表面的知識は有るって人です。

良くいる雑学は得意って人ですが、深くまで掘り下げた知識はないんですね。

表面的な知識はあって、口は上手いってタイプです。

その場では丸め込まれる事が良くあるけど、考えたら矛盾や無知が実は隠れてるってタイプですね。

こういうタイプは、トンネルの世界では通用しません。

口では仕事出来ないからね。

まあ、そのマスターに段ボール持った若い男の話しをしたんですよ。

そしたら、そんなので変わらないし原発いるじゃん、と軽く返されました。

その場は何となく、原発いるじゃんはこの人と話しても無駄と思ったのと、そんなので変わらないも一瞬納得したんです。

しかし、良く考えたらそんなのから始まるんですよね。

勿論、その若い男の子に知識や情熱があればですけどね。

最初は一人ですよ。しかし、これだけネットが発達すれば、それを良い方向に変えることも出来ますからね。

政治的な事だけで無くて、何かを発信する時にはやはりきちんと調査するです。

そして、客観的に観るですがこれは非常に難しいです。

どうしても偏ります。

それでも、自分自身に間違えてないか問いかけながら進むんです。

それと、間違えるかもと思っても時には退かないです。

全てが透明性のある事なんてないからね。

前に前に出る。そして優しさをなるべく忘れないです。

ハードボイルドの名言ではないけど、タフさと優しさです。

この優しさってとてもむつかしいね。

優しいってなんだろうって、いつも思いますよ。

だけど、この年になるとある程度自分自身の基準ができてるからね。

そこから大きく逸脱しないなら良いんですよ。

革命を初めなくても、何か小さな事から少しずつ変えて行かないとダメだなです。

この国や世界の在り方です。

明治維新の人に何故今でも若い人がひかれるかは、そこにそれぞれの義があったと思います。

義と美ですね。幕府側には途中でおかしいと思った人も居るでしょうが、突き進むしかなかった人も居ると思います。

倒幕側も迷いは合ったでしょうが、そこに義と美学を見えます。

今はSNSやネットが発達してるから、若い人はそれを使っての行動でも良いと思うし、こうして書いてる事も一つの行動です。

いかに生きるべきかとかは分かりませんよ。

しかし、この年でまだ傍観者になってしまいたくないですね。

それと、日々勉強と情報過多にならずに絞って情報を得るようにしてます。

何かを起こすとか今は無いけど、やはりそういう体制は何時も保ちたいです。

傍観者しながら笑ってる人になりたくないんですね。

こういう世界になったから笑わずおえないや、気力が出ないは分かるんですよね。

それでも僕は、年齢的にまだやれると信じたいんですね。

少なくとも後十年は、戦えると思ってます。

今、たまに小さな町道場に剣道を教えに行くけど、中学生とか小学生が主ですが高校生のかなり強いのと練習試合する事が有ります。

ほとんど勝ちますが何度もやりませんよ。

相手は手の内見るからね。

そこで思うのは、体力的にや瞬発力は圧倒的に向こうです。

僕は、待ちの剣道は嫌いです。

先々の先を取れと、常に言われたからね。

それでも、一本は早く取れても取り返されたらもう息が上がります。

そういう時は一撃に賭けますが、いかに相手を惑わすかです。

それと、自分自身の必殺技を持つかです。

僕は、巻き上げ技を昔から得意にしてます。

相手の竹刀をこっちの竹刀で巻き上げて落とさせたり、一時的に惑わせるんです。

これは、何度も何度も昔からやって覚えました。

高等な技ですが、ある意味邪道と言われた事も有るんですよ。

それと、これを使いこなせる人は余り居ないからか、滅多に使われません。

いざと言う時にこれを使います。

そこから面に行ったり突きに行きます。

突きは危険だから相手は相当びびりますから、フェイクでやることも有ります。

高校生とやってると、自分自身が負けず嫌いだなと思いますよ。

今後の生き方として、この先も色々書きたいし読みたいです。

今だから分かることもある上で、元々のファイター気質が戻ってる。

良く孤独はいけないとか綺麗事言うけど、創作してる人は分かるだろうしファイターも所詮孤独ですよ。

打たれても、前に前に出ていこうと思います。

具体的に何かとかで無くて、そういう信条でないと何かしらをやり遂げれないなです。

やり遂げれ無くて無名で終わっても、俺は戦ったぞと思えたら幸せなのではと思うんですよね。

その戦いは他人それぞれですよ。


何でも良いのではと思います。

だけど、僕はもう一度自分自身に火をつけて諦めずに行きたいです。

最後は何発も食らって倒れても、それは仕方ないじゃないかです。

ファイターで有りたいし、性別的な意味でなく男でありたいですよ。

かと言って戦ってない人なんて居ないとも思うし、これを押し付けたりしてるのではないんです。

意識せずに戦ってる人は沢山居ると思います。

意識してなく戦ってないと言う人の方が、戦ってるのかもです。

この中に書いた、表面的な知識だけで雑学だけ知ってて批判する人は僕は嫌いですが、穏便に生きてる人はそれはそれで良いと思います。

上手く言えないけど、僕は自分自身にもう一度気合いを入れたいんですよね。

競走馬で言えば八歳とかでしょう、それも地方競馬のね。

コーナーで言えば四コーナー回る寸前位かもですが、もう一度鞭を自分自身に入れたいんです。

非常に抽象的で話しはとっちらかったけど、気持ちだけは汲んでくれたら嬉しいですね。

おわり

📖管理人・無名居士の 童話『花物語』〜蔦でおおわれた喫茶店

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

日本海の大きな島の小さな港町に
蔦でおおわれた小さな喫茶店がありました
お店に飾られた子猫や子犬のイラストが
旅人を迎えてくれます
お店の名前は再会

旅人は再会という名のコーヒーを注文します
いつのころからか
再会で再会を飲めば
会いたい人に会えるという噂が
旅人から旅人へと広がっていったのです

お店をおおう蔦は雀のお宿
お日様が顔を出せば一斉に飛び立ち
遊びに出かけます
お日様が沈めば一斉に戻ってきて
ピ-チクパーチクおしゃべりタイム

旅人がどこからか来て
再会に立ち寄り
またどこかへ旅立って行く
蔦をお宿にしている雀のように
それがマスターの願いでした

蔦は小鳥や虫たちのお宿
安心して休める止まり木
蔦でおおわれた風景は
小鳥が大好きなまだ少年だったマスターの
こころの奥にしっかり刻まれてのでした

マスターが入学したのは
東京の下町にある国民小学校
その校舎は蔦におおわれていました
昭和二十年三月十日の深川大空襲
その校舎は焼け落ちてしまいました

蔦のある風景をこころに刻んだ少年は
日本海の大きな島の小さな港町の
小さな喫茶店のマスターになっていました
蔦でおおわれた再会という名の喫茶店で
マスターは誰に会いたかったのでしょう

四年前マスターは帰らぬ人になりました
どこかで蔦のある風景に出会ったら
蔦におおわれた再会という名の
小さな喫茶店とマスターのことを
少しだけでも思い出してください


まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/10/25 No.1247 から転載

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会〜 14」

Yのシリーズですね。
エピソードが出てくるから書いてるけど、何処かで総括やると思います。
ここで僕が言いたいのは、やはり自分自身の仕事の事と、仕事とは?です。
仕事に対するやり方でしょうね。
耳が悪くても、優秀なら使うって事ですね。

Yの人格は素晴らしいけど、彼が耳のせいでどうしても使えないなら、それは仕方ないんですよ。
しかし、世間は何かと耳が悪いとか何々がどうとか、一度レッテルを貼るとレッテルしか見なくて、その人自体を見ないって風潮が多々あります。
例えば僕は、トンネルをずっとやってるから野蛮で体格が良くて、本も読まずにとかね。

一つの単純な典型を、思い浮かべ過ぎですね。
そうそう簡単に、人って分かりませんよ。
例えば、Twitter等で原発反対と名前に入れてても、そこは良くても考え方が、え!?とか有ります。

全ての意見に賛同しませんね。
分かりやすく言うと、僕は総合格闘技が好きですが、全ての選手が好きではないし総合やってる団体でも、ここは嫌いって有りますからね。
分かりやすくないか。

今、Yの居る現場には若い女性の事務員が居るんですが、たまたまYが汗をかいて着替えてるの見て驚いたようです。
Eのも見たらしいけど、Yの身体はプロレスラーみたいだったと言います。
Eの身体はボクサーだったと言いますね。
二人とも腹筋も割れてて、カッコ良かったらしいです。

それとYは、トンネルから出ると本当無邪気で甘いものが好きなので、事務員は前は甘い好きな僕に優先的にくれてたのが、今はYの方が優先的ですね。
女性事務員が言うには、Yは可愛いらしいのと、仕事してる時と普段のギャップが良いらしいです。
あんなゴツいのが可愛いかと笑いましたが、ギャップが良いってのは分かりますね。
まあ、恋にはならないでしょうが良いことです。

その事務員は可愛いし、なかなか鋭いですね。
Yさんは現場から戻って来たら、直ぐには現場モードから変わらなくて少し経つと変わるとか、現場に向かってる時には、何となくオーラさえ漂うと言います。
僕は、俺もだろうと言うと事務員笑いますけどね。
オーラさえ漂うと言うのは、現場に入る時にYの言う切り替えをしてるのだろうと思います。
とにかく、今は上手くやってます。

Yのシリーズをつづけるのは、やはり彼の特殊性や彼の人格でしょうね。
全ての障害を持ってる人がYにはなれないけど、何かの参考になればと思いますね。
努力しててきちんと仕事が出来るなら、障害を超えて来て余りある力を時には発揮するって事ですね。

それと、Yは本当は相当嫌な目に会ってると思うけど、それをいかにして流して自分自身を保つか。
これは、僕にはとても出来ないし尊敬に値しますね。
だけど、認める人がきちんと居るから今の現場は、Yを起爆剤にどんどん変わってますからね。
元々良かったメンバーが、更に良くなってYに刺激を受けてます。
これは、差別で無くて、耳が悪い上に掘削班歴はそれほどでも無いYが、トップの連中を抜こうしてます。
トップの連中は抜かせて堪るかって、自分自身を奮い立たせてますね。
良い関係です。

Yの現場は大きいのと、元請けの面倒も見るから炊事のおばさんが二人居ますが、一人の五十代の後半の人が、Y君は良いねえと感心してましたね。
食べる物に文句をつけずに沢山食べて、綺麗に食べるとの事です。
僕は、勿論、坑夫も大事ですが現場を始める時に、先ず最初に良い炊事の人を探します。
これは、非常に重要です。

沖縄で人の紹介で沖縄の炊事婦を雇ったら、最初はまあ何とか我慢出来たけど、本土の料理をまるで知らないのと、手抜きをやり始めた事が有ります。
その上、その人は部屋を一つ借りてて持ってたけど昼間から酒を飲むようになって、何とか本土に居た人を探してその人を切りましたね。
最後の沖縄がもう十五年近く前ですが、おじさんと行ったんですが、とにかく坑夫よりあの炊事婦さんを、先に押さえろでした。
確か炊事婦としては、最高の金額を出して雇いましたよ。
沖縄は凄く好きですが、食べるものは毎日ですから本土の料理をです。

炊事の人は現場には出ないけど、野球で言えばキャッチャー位重要ですね。
疲れて帰ってきて、若くて相当元気なら遊びに出るかも知れないけど、大抵は風呂に入って飯を食べて洗濯して、少しお酒を飲んで寝ます。
それくらいハードですから、遊びに出るのは休み前とかですよ。
そうなると楽しみは食べる事です。刑務所みたいな感じです。
それも大抵は田舎で掘るから、今でこそコンビニが有るところ多いけど、それでもコンビニまで車で十分とかですからね。
いちいち疲れてて、そんな所迄行かないです。
それと、料理がある程度のレベルで有るのと、炊事の人の性格も重要ですね。
余り仕事に関しては口を挟まず、役割を果たしつつも宿舎の雰囲気を良くするような人でしょうね。
それと、やはり荒くれ者が多いからいちいちビビらないで、逆にきちんと締める位の人です。

沖縄で二度雇った人は女性ですが、それが出来ましたね。
聞くと、若い頃は本土の大きなクラブの経営者だったらしくて、なるほどなでした。
僕やHは、その人にとても良くしてもらいましたね。
悪い例として、Yと初めてあった鳥取の炊事のおじさんが居ます。
最初行ったら、五十過ぎ位のおじさんが炊事なので、驚きましたね。
何処かの派遣会社から来てました。
今はそういうの多いです。
しかし、当時は珍しかったですね。
僕には、最初は凄く親切でした。
ここの現場はどうこうでとか、色々教えてくれましたね。

しかし、僕がそこの初期のメンバーをかなり知ってるのを見て驚いてました。
特に掘削班の班長を知ってて、二人が仲良いのに驚きましたね。
例の、フィリピンの女性を寝取った班長です。
この班長が、作業員全体のリーダー的存在でしたからね。
今思えば、そのおじさんは、僕がほとんど素人で来てると勘違いしたんでしょうね。
だから、色々教えて自分自身の存在を、大きく見せようとしたように思いますね。
この人の事はブログてもサイトのエッセイでも書いてますが、料理はまあまあです。
悪くは無いですが、やたらに現場の事に口を出すんですね。
それも夕御飯時は、料理が終わったら作業員が戻らないのに、ビールを飲んでました。
そこで若いのを捕まえて、皆の噂から探るんでしょうが、あの人はこんな人でとか色々言うんですよ。
僕は、途中からうんざりしてほとんど口を聞かなくなりましたね。

一度激しく衝突したことも有ります。前に書いてるから短く書くけど、コンクリート班の班長してた時に班の人間の悪口を僕に言ったから、怒りましたね。
最初だけでしたね、良好な関係はね。
だけど、僕にとっては食べてしまえば相手にしないだけですから、特に問題は無かったです。
今回、当時は十代のEが現場に来てた頃の話しで、僕の知らない事を教えてくれました。
こんなに知らない話しが出ると、世の中裏で悪魔か神かがゼンマイのような物を回してて、なるべくしてそうなるように出来てるのかと不思議にさえ思います。

それと、一人の力でここまで来たのではないと思い知らされますね。
当時の僕は、勿論一人でここまで来たのとは思って無かったけど、傲慢でしたし俺に逆らうなら徹底的にやってやる、って気持ちが有りましたね。
根拠の無い自信も有ったけど、努力も惜しまなかったです。
しかし、ケータイ小説に六年以上居て書いてたりこういう風に書く人って、ある程度そういうのがないと書けませんよ。
傲慢さと開き直りです。
俯瞰する自分自身も、当然必要です。
客観視しながらも、ある程度の傲慢さは必要です。

Eの話し戻りますが、僕が掘削班の班長してた時に、僕らは早めに夕御飯食べるともう出てたらしいです。
EもYも雑工ですから、基本的に昼勤ばかりです。
僕ら掘削班は、一週間ごとに昼勤から夜勤に変わります。
僕が居ない食堂でYと何人かで夕御飯食べてたら、炊事のおじさんと何故か一緒に飲む羽目になったらしいです。

Eは十代でしたから本当はいけないけど、そこそこ飲めました。
Yは、当時は飲んでも酔わないって感じの酒豪でしたね。
三人で話してたら、僕らの班の事になったらしいです。
僕らの班は、当時は反対の班に毎回負けてました。
少しして、反対の班の班長が、自分自身の右腕とも言える坑夫を貸してくれて、やっとまともに何とか追い付くようになりましたね。
そりゃ反対の班のメンバーが良かったですし、班長がまとめるのも上手かったですから、僕は毎回負けながらも悔しいけど、仕方ないなあでしたよ。
炊事のおじさんは、僕の班がいかに駄目かと班長の僕が若すぎるのと、いかに無能かを言い出したらしいです。
Yも、普段は大きな声で話してくれたら聞こえてますからね。
Eは、聞きながら何でこんなトンネルを知らないおっさんに色々言われないといけないのか、と思ってたらしいです。
しかし、まだ十代で駆け出しのEには、それを言うだけの勇気が無かったらしいです。 
相手は海千山千の、口だけは立つタイプだからどうしてもそうなりますよ。
炊事のおじさんが僕の事を、あいつは生意気で働かないらしいじゃないかと言ったんです。
そしたら、Yがドンとテーブルいきなり叩いて、●●ちゃんは働くよ。今行ってくれば良いんだよと反論したらしいです。
炊事のおじさんは、Yが耳が悪いので少し馬鹿にしてましたから、分かった分かったと聞き流したようです。

そして、まだ僕の悪口を続けてあれは、おじさんが所長だから班長になれたんだろうと迄言ったようです。
僕が班長になったのはおじさん全く関係なくて、周りが押し上げたんですよ。
おじさんは、朝礼で僕が班長になってるのを見て驚きましたからね。
おじさんとしては、本来班長はまだまだ荷が重いと思ってたようですが、周りがそうしたなら仕方ないかって感じでした。
「あんた、さっきからこっちに聞こえてるよ。あれを班長に指名したのは皆だし、俺が一番推したよ。
あいつの文句が有るなら、俺に言わんか。
Yが言うように、今から現場に行ってお前もあいつの手伝いすればいいんだよ。
相手を見て色々言いやがって、アホか。今度そういうの聞いたら潰すぞ。」
いつの間にか、反対の班の班長が来てました。

班長の部屋は食堂に近いから、何かの用事で通ったら色々言われてるから聞いてたんでしょうね。
実質的現場のリーダーです。
おじさんの所長は、この人が処理出来ない事を処理してたって感じです。
締める所はおじさんが締めてたけど、普段のリーダーはこの人でしたね。
高い声でそういうと、炊事のおじさんの前まで行くと続けました。
「それにお前は、Yが耳が悪いと思って馬鹿にしてないか?
ふざけるなよ。Yもこの新しい若い兄ちゃんも、お前より余程仕事してるぞ。
皆が戻る前にビールを飲むとかしないぞ。
こいつらなら言いやすいと思って舐めやがって、今からあいつの班の悪口とあいつの悪口を、俺も聞くから続けろよ」
そう言うと、どかっと椅子に座りました。

班長と同部屋の、僕とも親しい坑夫もやって来て、そりゃ面白いなあと言って続けろ、と言い出しました。
炊事のおじさんは、この班長達を恐れてました。
班長は、滅多にこういう感じで怒らない人でしたが、いい加減炊事のおじさんに腹が立ってたんでしょうね。
年齢は、班長が四十代後半で炊事のおじさんは五十代でしたが、職種が云々で無くて格の違いを見せましたね。
Eは、二人が来たからほっとしたとの事です。
Yは、特に変わらずって感じのようだったみたいです。
炊事のおじさんは、いや、こりゃ参ったなとか色々言い訳してたらしいですが、Yがまたドンとテーブルを叩いて、おかしいよ!と大きな声を出したらしいです。
班長ももう一人の坑夫も、そうだよなお前の言う通りだよおかしいよなと同意して、炊事のおじさんを追い込んだらしいですね。

最終的におじさんは逃げるように、今日は酔い過ぎてすいませんと言うと部屋に戻ったらしいです。
しかし、しばらくはYは珍しく酔ってたのか、おかしいよ!と続けて言ってたらしいです。
班長がYに、お前の言うのが正しい。
だけど、あんなネズミのような連中が沢山居るからやってられないよな、と言って慰めたようです。
Yは、納得行かない感じでしたが、部屋に戻りながらもEにおかしいよね?とか、おかしいよを繰り返してたようです。
Yは、今まで耳の事で散々辛酸を舐めて来てたと思います。
それが、この時は僕の事をきっかけに、世の中のおかしさに腹が立ってたんでしょうね。

Eが言うには、あのまま班長来なかったらYさんにしては珍しくかなり怒ってたから、あの炊事の親父はヤバかったかもですねと言いましたね。
僕もそれを聞いて、ヤバかったかもなあと思います。
Yは、次の日も仕事しながらあいつはおかしいよ、と何度か言ってたらしいです。
それと、僕は一生懸命やってるのにあんな奴に色々言われてると知ったら怒るから、言うなとEには言ったらしいです。
Eは、勿論言わないと言ってから、Yさんは自分自身の事より僕の事で怒ったのかもと考え直したようです。

僕は、どちらもあったけど僕の事が強かったかも、と今では思いますね。
Yは、自分自身が辛酸を舐めるのに対しては鈍感で有ろうとしてたけど、自分自身の仲間がやられるのは非常に嫌がりましたからね。
自分自身の痛みより、人の痛みに敏感だったのかも知れないですね。
そこはYにしか分からないし、今さら聞けない事ですね。
Eが言うには、Yさんは僕が掘削班してた時は、反対の班より三十分は遅く帰ってたらしいです。
掘削班の負担をなるべく減らす為に、色々雑工がそこまでやらなくて良いことまでしてたらしいです。
Eが一度それを聞くと、若い僕があれだけ動いてるし人を使ってるのは凄いよ、とだけ笑って答えたらしいです。
そして、早めに戻るなら自分が残るから気にしなくて戻れば良い、と言ったようです。
Eは、そう言われて戻れませんよ、と今では笑いながら言います。

炊事のおじさんとは、YもEも口を聞かなくなりましたね。
しかし、当時の僕はピリピリしてて、仕事の用意がされてなかったりちょっとした失敗が有ると、YとEを怒鳴りつけてましたね。
Yは、今はあの頃の僕は怖かったあと笑いますけどね。
Yがそう言う風に庇ってくれてたとは、聞いて驚く共に感謝と反省です。
 
しかし、Yと昔そう言う話しになって、俺が怒鳴れるのはお前とE位だから頼むな、と言いましたね。
色々な人の支えがあって、ここまで来たって事ですね。
それでも、僕のやり方は間違って無かったと思ってます。
今はYも来て、Hも来て、Eも来てそう言う話しを出来るようになったってのは、間違って無かったからでしょう。
それとEは前の現場では班長で、Eが圧倒的に腕では一番だったようです。向こうの所長から聞きました。
しかし、今はHやYや、元々居た四十代初めの班長が居るから、Eが言うにはここまでのメンバーが揃ってるのは初めてらしいです。
ベテランのHも言いますね。
嬉しい事ですね。それと同時にY達に、ここに俺が入ったらどこまで行けるか試したいなあと言いました。
実際思いますよ。そしたらYとHが、もうその負けず嫌いの性格辞めたらと笑いますね。
まあ、僕は、相変わらず多少の傲慢さがないと、何十人もの人間をまとめられません。
だけど、感謝の気持ちを忘れずに、ですね。


おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「ガーターベルトの女 番外編3」~電話帳

久しぶりの「ガーターベルトの女」の話しです。

タイトルをどうするかは、後で決めます。

「ガーターベルト」シリーズは、色々錯綜してるから難しいけど、まあそこは気楽に考えて下さい。

何故、今これを書くのかは、様々な要因が有ります。

一つは、父の入院です。

見舞いに行くと、どんどん弱ってるのが分かります。

僕は、父の血が最も濃く入った息子だと思うから簡単には色々言えませんが、非常に落ち込み、悲しいです。

父の事は、僕にしか分からない部分が沢山有りますし、人にどうこう言われたくないですが、親戚の一部は色々言いますよ。

そうして、父の事から我が家は引っ越す事になって、今は物件を見ながら部屋を片付けてます。

片付けの苦手な僕は、苦労してますね。

そういう時に、昔の電話帳が出てきました。

今も電話帳を持ってますが、今は完全に仕事用になってます。

そこに書かれてるのは坑夫と業者の電話番号や住所です。

 

基本的にスマホが駄目になっても人を集めるのに、これを使うから大丈夫です。

今回出てきた電話帳は、若い頃の電話帳で大量に落書きやメモ書きが残ってました。

僕は、メモ魔なんですよね。

今でも後から読むと意味不明な事や分かる事をあちこち書いてますね。

しばらく古い電話帳を見てたら、色々思い出しましたね。

昔は、こうして皆電話帳を持ってたんですよ。

色々思い出した中に「ガーターベルト」シリーズのMの事も、沢山書かれてました。

多分、女性では一番メモ書きが残ってますね。

それほど彼女を好きだったのでしょうね。

意味の分からない事も沢山書かれてました。

男性では、死んだヤクザのAの事が一番書かれてましたが、簡潔ですが本人が書いた文字や落書きも有りました。

ボロボロでしたし、捨てる事にしましたが、「ガーターベルト」シリーズは自分自身が二十代の頃に最も愛した女性と、死ぬまで友達だった男の話しです。

特に、二十代の頃の三人には、誰にも入れないような聖域があったような気がします。

そういう訳で、一つの電話帳からエピソードを思い出したから久しぶりに「ガーターベルト」シリーズ書きます。

その日は雨でしたね。

何時ものように友達のAとMの店で飲んでたら、Mの事が好きで貢ぎ物までしてた中年の医者が入って来ました。

僕が一人なら、頃合いを見て大抵店を出るんですが、Aが居たし客も少なかったから何となく居座りました。

Mもここで、その医者と二人にしないでと言う感じの視線を、こっちに送って来ましたね。

僕とAは、飲みながらくだらない話しをしてたと思います。

今度は、何処に遊びに行こうかとか、同い年のあいつに街で会ったけど変わってたとか、そういう話しですね。

勿論、AもMも好きな映画の話しもしてましたね。

Mは、僕らの相手もしてたけど、主に医者と話してました。

僕らは放って置いても良い状況でしたからね。

少し経つと、いきなり扉が大きな音を立てて開きました。

そこには、五十代から六十代前後の男が雨に濡れて立ってました。

男が着てるTシャツやズボンは汚れてて、髪も長く白髪混じりで無精髭も生えてました。

微かに、少し離れてても異臭がしました。

Mは、それを見ると冷蔵庫から瓶のコーラを出して栓を抜くと、その男に渡しながら言いました。

「お酒は駄目だし本当は追い返すけど、それを飲んだらそこにある傘で黄色いのを持って出ていってね。」と言いました。

ホームレスでした。

ズボンのポケットから古い長財布を出すと、飲むお金は有ると吃りながら言いましたが、Mがピシャリと言い返しました。

「アル中でしょ。うちではそういう人にお酒は出さないし、コーラで我慢して出ていって。」

ピシャリと言いながらも、何処かしら優しさが有りました。

男は、コーラをゴクゴクと一気に飲むと、口の中で小さい声でもう一本、と言いながら瓶をそっとカウンターに置きました。

Aや僕は、その男を飲み屋街で何度か見てました。

大抵、店に入れて貰えないか入れて貰えたら先払いで、静かに強い酒を飲んでました。

Aが、コーラをもう一本俺が奢るからおじさん、ここは帰りなよと丁寧に言いました。

僕は、ただ見てるだけでした。

医者の客は、不快そうな顔をして水割りを飲んでましたね。

Mは、もう一本コーラを出すとその男に渡しました。

男は、コーラをまたもやゴクゴク飲むと瓶をカウンターに置くと、黄色い傘を持って出ようとしながら小さい声で、ありがとうと呟きました。

男が出ると医者の客が、乞食が何でうろうろしてるんだ。

Mちゃん、良く来るのかと聞きました。

Mは医者の客に向かって、色々あるのよとだけ言いました。

突き放すような言い方でしたね。

そして、こっちに来て突然、最近観たテレビの映画の吹き替えが酷かったと笑いながら言いました。

医者の客は、気に入らないようで、乞食なんかに優しくしくしても何の得もないのに、と大声を出しました。

少し酔って来てるように見えましたね。

Aが、乞食とか今は言わないんだよ。医者ともあろう人が良く言うよ、と言い返しました。

医者の客は一瞬ビビったようでしたが、ビビった自分自身に腹を立てるように、乞食に土方にチンピラヤクザか、と大声を出しました。

皆、医者を全く無視してました。

Mが勝手に曲を選ぶと、これを歌えるでしょうと僕らにマイクを渡すと、一緒に歌ってと言うと曲がかかりました。

さだまさしの「防人の詩」でした。

当時、若かった僕らにとって八十年代初めのこの歌は凄く古いように感じたのと、さだまさし=暗いとかフォークとかダサいとかあったから、まさかMがこれを歌うと思いませんでしたね。

しかし、歌い出すと非常に上手く歌詞がしみじみと滲みるようでした。

Aが上手く被せるように、一緒に歌い始めました。

Aは、歌うのが好きで無かったから驚きましたね。

二人で歌う「防人の詩」はとても良いものでした。

曲が終わるとAとMが、良い曲だなと言いました。

僕は、良いとは思ったけど、AとMの知らない部分を何故か見たようで驚いてました。

Aは、僕に今度はお前も歌おうと言うと、今日は悪いけど帰ると言って席を立ちました。

Mがお金の計算をすると、Aは医者の客を指すとこの人の分もと、一万円札を出しました。

つりが、あっても良いよと言いながら店を出ながら、医者の客の頭を思い切り平手で叩きました。

人間なんて何時乞食になるかは分からんよ、と医者に言うと店を出ました。

医者の客は、驚いたのと怒りで顔が真っ赤でしたが、Aを追いかける度胸も無かったです。

Mは、医者の客を相手にせずに僕の前に来ると、またもやこないだ観た映画の吹き替えが酷かった事を、笑いながら話しました。

そして、僕にもあの歌を覚えてと言うと、ああいうのもたまには良いし私は好きだな、と笑いました。

Mは、流行を追うのが上手かったので意外でしたね。

医者の客はもう今日は帰ると言うと、お金はあのチンピラが払ったんだなと言いながら出て行きました。

しばらくMと二人で飲んでると、若い客が三人程ワイワイ言いながら入って来ました。

この店古いなあとか昭和かよと言いながらも、こういう所に美人が居るんだなと、Mに言いましたね。

初めての客のようでしたね。

かなり酔ってるようで、Mが何にしますか?と聞くと、貴方の電話番号とか言ってました。

Mは、面倒そうな態度を相手に分かるように出しましたね。

すると、一番身体の大きいな若い客が、お姉ちゃん舐めんなよと立ちました。

Mは、舐めてもママの味がまだまだするんじゃないの、と返しました。

身体の大きな若い客がMの胸ぐらを掴みかけましたが、Mはすっと避けるとあっちのお客様に迷惑だから帰りなさい、と強く言いました。 

身体の大きな若い客と他の二人が、僕を見ました。

良く見ると、まだ未成年ではないのかと言うのも混じってるようでしたね。

僕は、自分自身の頭の中の何かが弾けるのが良く分かりました。

相手に向かってにこやかに手を振りましたね。

すると、舐めてるのは姉ちゃんだけじゃなくておっさんもか、と言ってきました。

当時、二十代の半ばの僕におっさんはないだろうと思いながらも、イラつきが何故か有りました。

ホームレス、医者、Aの態度、何かしらその日は、歯車が狂ってるように思ってたからかも知れないです。

僕は相手の方に行くと、外に出ろと大きな声を出しました。

Mは、貴方達この人知らないのと笑いました。

一人が僕の高校の後輩らしくて、あ!っと言う顔をしました。

高校の名前を出したのと、剣道部のキャプテンだったかと聞いて来たので分かりましたね。

高校では、有る事件からそこそこ悪い事で有名になってしまってました。

高校の後輩は、身体の大きいリーダー格にあの人はヤバイよと言って止めましたね。

しかし、相手は表に出ようと扉を開けたから、僕は店の椅子を持ち上げると相手の頭に目がけて振り上げて打ちつけました。

相手は、相当驚いたようでしたね。

ダメージは、何処かを軽く切ったようで血が出る程度でしたが、椅子で殴られると思って無かったようです。

僕は、そのまま相手を外に出すとボディに二発、三発、四発殴りました。

相手は、うずくまるとごめんなさいと謝って来ましたが、顔を蹴りつけて早く帰れガキがと言いました。

僕の中に、何かしらの苛立ちが強く有りましたね。

若い連中は、逃げるように走って行きました。

身体は大きいけど、まだ子供でした。

店に戻ると、Mに俺にもコーラを頂戴と言うと、少し違う所で今日は飲むから後で合流しようと言いました。

Mは、分かったけど余りイライラしても仕方ないよ、とだけ言いました。

コーラを飲みながら知ってる店に行きましたが、いまいち盛り上がらずに酒も酔いが回りませんでした。

僕は、そのまま歩いて駐車場に行くと、Mと良く待ち合わせてた人気のほとんど無い場所に車で移動しました。

車の中でCDを聞きながら待っていると、Mの車が横に付けて来ました。

Mは、助手席に乗り込むとコーラをバックから二本出して、今日はコーラの日だねと言いながら僕に跨がりました。

Mの柔らかい脚と尻を感じると、少しだけ勃起しました。

Mは色々有るよね。多分この先は、もっと色々有るのかもねと言いながら、コーラを開けると飲みました。

今までも色々あったのを考えたらこの先も色々あるよ、とまた僕を慰めるように言いました。

そう言いながらもMは、腰を使って上に乗ったまま僕を刺激しました。

その日のMは、ミニスカートでしたが、ガーターベルトはしてなくて直接パンティがジーンズに当たりました。

ジーンズごしでもMが濡れて居るのが分かりましたが、僕のモノはMに対してなら百二十パーセント勃起するのに、その日は七十パーセント位しか勃起しなかったです。

Mは、それに気付くと僕に、色々有るけど私のコーラを唾と一緒に飲んだら元気か出るよと言うと、口移しでコーラを唾を入れて来ました。

Mの舌はそのあとも僕を慰めるように、いやらしく優しく口の中で動きました。

僕のモノは復活し始めました。

今日は、何があったと言うわけでは無いが、何かしら歯車が上手く回って無かったのが、Mの舌と唾とコーラで気持ちを切り替える事が出来ました。

Mは、素早く僕のジーンズを脱がせると、自分自身のパンティの間から挿入しました。

今日は中で良いからと言うと、妊娠したら結婚しようと笑いました。

そうしてしばらく動くと、僕はいくつもりは無かったのにMの中でいってました。

Mのあそこが、精液を飲み込むように収縮するのが分かりました。

Mがキスを何度も繰り返すと、機嫌直った?と言いながらゆっくり僕の上から降りました。

そして何度か二人で抱き合うとMがしっかり、しっかりと繰り返して言いました。

僕は、自分自身の頬を暖かいものが流れるのが分かりました。

Mの胸で泣いてましたね。

Mは、「防人の詩」を子守唄のように歌いました。

美しくて優しいけど滲みる感じでした。

その後、僕もAもMも色々な予測出来ない事に出合います。

Aは、この世にもう居ません。

僕は、歳と共に「防人の詩」をカラオケで歌うようになりました。

昔は、ダサいと思ってたものがしみじみ分かるようになりましたね。

今では炭酸系のジュースは滅多に飲みませんが、今度久しぶりにコーラを飲んでMを思い出そうと思ってます。

Mが、色々有るけどしっかり、と言ってくれるような気がします。

今年で五十歳になる僕は、Mも何処かで四十八歳になるのかと思うと時間の経過を思います。

しかし、MやAが僕に残してくれた物は大きく、未だに残ってます。

電話帳は捨てたけど、捨ててもそれは消えないです。

電話帳に書かれて居たメモ書きには、Mが僕にしっかりと言ったと書かれてて、横にコーラと書かれてます。

おわり

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