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かんろだいつとめ

天保9年10月26日、中山みきが、大和ぢば、中山家の敷地の中で、神の社に成るという宣言をしました。唯一の出来事です。

ここで問題になるのは、教祖のひながたということです。立教の場面は時、所、人がきっちりと定まっている唯一の出来事です。そして、唯一の出来事であるがゆえに、万人の手本、ひながたとなることができるのです。

世界中の人々に、この時、この場所で示した唯一の出来事を手本として、一人一人が自分の住んでいる所で、思い立ったその時に、持てるもの全てを使って難渋をたすけ、生き甲斐のある人生を送ろうとする神の社に生まれ変わってくれ、というのが、教祖の急き込みであったのだろうと思います。おつとめは、この生まれ変わる方法をみごとな歌に現わし、手ぶりにも現わし、音の調和もある総合芸術とも言えるような効果に纏めて、教えられたものであります。

教祖のこの唯一の出来事を学んで、このおつとめにより、私達一人一人が生きながら心を入れ替え、神の社に生まれ変わることがこの道の中心であり、最も大切なことなのです。
八島英雄「中山みき研究ノート」立教150年 (1987年)

立教165年 (2002年)10月26日に櫟本分署跡保存会でつとめられた「かんろだいつとめ(かぐらづとめ)」の動画です。中山みきという幕末の一女性は、「人間がたすけ合って生きる陽気づくめの世界」を実現するための筋道を、この「つとめの理」に託して教えられました。保存会では、この中山みきの教えの≪復元≫に向けた活動を進めています。


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