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~第7回~ 「おみくじの話」

おみくじ。ほとんどの方が神社仏閣で一度は引いたことがあるのではないでしょうか。
神社のおみくじは御神籤・御御籤などと書きます(お寺の場合、御仏籤)。
御御籤とは「くじ」に尊敬の接頭辞「み」をくわえたもので、これと似た例として、碗に入れた汁を指す「御御御付け(おみおつけ)」等があります。

さておき、現在のおみくじは祈願内容の吉凶や己の運勢などを神様に伺うものになっておりますが、おみくじは元々、吉凶をランク分けするものではありません。
皆様の今後のお心がけが書かれております。

氷川神社のおみくじは1番から50番まで全50種類あり、その番号の下には古事記・日本書紀にみえる天地の初めから初代神武天皇即位までの事柄や神名が書かれています。
吉凶の種類は、①吉凶末分(きっきょうすえにわかれる)②吉(きち)③平(たいら)④小吉(しょうきち)⑤末吉(すえきち)⑥凶向吉(きょうむかうきち)⑦大吉⑧吉凶相交(きっきょうあいまじわる)⑨向吉(むかうきち)⑩凶末⑪初凶末吉(しょきょうすえきち)⑫吉平(きちたいら)⑬平吉(たいらきち)です。
耳慣れないものも多いかもしれませんが、意味については社頭でお尋ねいただけたらと思います。
おみくじ一つにも心と歴史がありますので、ぜひ一度お試しくださいませ。

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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕


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