炎上第一世代つまり

あなたの人生において、あなたは主役であり(以下省略)
*a&g にて毎週火曜日朝7時から7時半まで放送中
松村龍之介のあさステ!の締めのあいさつより

子役時代、繰り返し先生から聞いた言葉がある。
「この舞台はたまたま、
 主役がこの子達なだけだから」

でも先生。
主役、一度ぐらいはやりたかったよ。
毎回毎回、主役の引き立て役、
悪役、対立する役、脇役。

後輩より番手が下になり、
後輩にどんどん、全てにおいて
追い抜かされていく恐怖。

座内オーディションでは
毎回落ちる。

正直、狭いこの小さな鳥籠みたいな
劇団、
ローカルの、半径30キロにも満たない範囲の小さな子役たちの集まりで、
ここまで、役に恵まれない、
後輩たちはひと通りメインや
その場で拍手をもらうのに、
私が登場するだけで、
観客席からため息が聞こえる気がする。

知ってるよ。
可愛い子が観たい。
知ってるよ。
この客席、大半を売ってくれたのは
友達が多い主役のあの子。

チケットノルマは残酷だ、
2枚、最低限数しか売れないものは、
どんなに才能があっても、
頑張っても、
主役は回ってこない。

世の中は、金だ。
売れるかどうか、それだけがすべての
この世界では、
知名度と、友達が多いことが、
上に行く絶対条件。

愛想がいいのは当たり前、
性格がいいのは当たり前、
ゴミのポイ捨てはしない、
ファンとは付き合わない。

努力して努力して、頑張って頑張って
間違った発声練習でのどをつぶし。
バレエの基本ポジションを練習中に、体重移動を間違えて右足親指の肉が
はがれた。
皮膚がはがれただけだが、肉が少し
見えた。

それが、わたしの日常。
普通の生活と引き換えに、等価交換で得たもの。

しかし、犠牲にしたものが大き過ぎたのに、神はもう少し犠牲を払えと言う。

お客様は神様です。
何言われても黙りなさい、
受け流しなさい。

いくらなんでも限界がある。

高校に入ってから。

いや、正確には、たった2年も
たたないうちに、わたしは、
代償を払った。

魂を売って、死ぬまで
終わらないんじゃないか。

事実、そうなりそうだ。

子役時代。

いや、こんなこと伝えるのやめよう。

でも。

ローカルの。 
水戸の芸術館で
脚本の勉強のために
子供向けの演劇ワークショップに
通っていた。
小学5年生、
中学1年生から中学3年生まで。

そして、中学2年生で、
ボロボロになった。

「俺、付き合っているんだー。」

「へー、誰と?」

「舞台に立っている子だよ!」

「へー、水戸芸術館の?!」

そんな会話があったかどうかは
知らない。

トロフィーワイフじゃないが、
いじめられていたその男の子に
とっては、
私と付き合っている、と言う妄想だけが、現実から目をそらす、
生きるための知恵だったのかも
しれない。

それは、否定しない。

問題は。

誰も助けてくれなかった。

噂を私が知った時にはすでに手遅れ。

私を知らない誰かが、
どこかで噂している。

恋愛禁止令。
わたしは、あまりにも演技が
下手だったから、
悪魔に魂を売り渡すしかなかった。

どうか。
誰かを好きになることはやめます。
恋愛、誰かを好きになったら、
その思いは胸に秘めます。

どうか、演劇の神様。
いるなら。
犠牲にしたこの暮らしと引き換えに、
私に演技力をください。

決して上手くなることはなく、
どんどん下手になっていった
演技だけど。

ストイックに努力すれば。
芝居にすべてをささげれば。

誰かはわかってくれると思った。

だが、1986年以降の生まれは、
そう言った、誰かを思いやる能力が
決定的に欠けていた。

以下、長い文章だが、このnoteは長文になるため、法的な引用の割合を越えない可能性があるため、
引用する。
宮台真司の書いた記事だ。

https://president.jp/articles/-/23173?page=1

「86年以前世代」は、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件、援助交際ブームなどを経験しており、「社会は5〜7年ごとにガラリと変わる」という感覚を持つ。
他方「86年以降世代」は「社会はこのままずっと続く」という感覚を持つ。彼らが思春期を迎える97年頃から、日本社会は「平成不況」が深刻化、以降の変化が乏しくなった。だから「どうせ何も変わらないのであれば、周りに合わせるしかない」という構えになりやすい。
世代はクリアカットに区切れないので、同じ傾向が30代前半から見られる。いずれにせよ先行世代は、若者の「劣化」を認識したほうがいい。具体的に説明しよう。
「86年以降世代」は、物心がついたときからネットのコミュニケーションに依存する。だから、蔭で悪口を書き込まれるのを怖がり、「他人にどう思われるか」を気にする。「仲間外れ」を恐れ、異性との恋愛より同性との付き合いを優先する。不安が勝つので、恋愛も同性仲間との付き合いも、上辺だけになりやすい。

(中略)
絵文字やスタンプを使った即時のやりとりは、「主体性」を抹消した「自動機械」を生む。個性はなく入れ替え可能だ。むしろコミュニケーションに遅れが生じると「意識」や「主体性」の働きを目ざとく見つけられて叩かれる。それを恐れるから「意識」を禁圧、「自動機械」に埋没したがる。その結果、昨今の若い世代は、文脈を分析して「他者に対して想像力を働かせる」ことができなくなった。

絵文字やスタンプの普及がこれを加速させる。大学生のSNSをみてみると、どれも似たような絵文字やスタンプの送り合いだ。彼氏や彼女を別人に入れ換えてもやりとりは成立するだろうし、入れ換えたことさえ気付かないだろう。だから、どんな異性と付き合っても所詮は相手が交換可能だという感覚が拡がっていて、それが恋愛に乗り出す動機づけを削いでいる。

引用終わり。

つまり、
私は、いわゆる、炎上体験を
リアルタイムで経験した最初の世代
である。

炎上の第一世代の特徴は、
「お客様は神様です」という
ことを、芸能人に強いることである。

つまり、炎上の第一世代は、
芸能人にプライベートでも
愛想良くファンサービスをすることで
等価交換として、
芸能人を応援する。

そして、炎上の第一世代の特徴は、
未成年、高収入、高学歴である。

私が炎上した原因は複数あるが、
そう言った原因を排除し、
炎上の加害者たちをデータ分析した。

なにせ、炎上に加わったのは、
容疑者はおそらく同じ高校に
通っていた約40人×8クラス×5学年
だから、ビッグデータとして
活用可能だ。

顔の見えない炎上の容疑者たちは、
1985年生まれから1988年生まれ、
茨城県立水戸第一高等学校入学、
卒業の約1,600人。

全員が炎上の容疑者である。

そして、中学時点での炎上参加者の
割合は以下の通り。

公立中学校在籍者
データ不明、炎上に参加した形跡
なし。

茨城県立附属中学校在籍者
炎上参加率、推定で少なくとも
全体の8割を超える。

この8割の人間が、
茨城県立水戸第一高等学校で、
そっくりそのまま炎上の加害者と
なった。

そして、炎上の原因となった
最初の噂を流した加害者Aは
茨城県立附属小学校、
茨城県立附属中学校、
と、その当時、水戸市では1番の
エリートコースをたどった、
当時中学2年生の男の子だった。

第一世代の炎上の特徴として、
以下があげられる。

1.無法地帯
 
 現在と違い、誹謗中傷を避ける
 ガイドラインがインターネット上に
 存在せず、
 誹謗中傷事件が軽く見られていた。

 その当時、炎上の危険、
 被害者を自殺に追い込む危険性は
 一般的に知られていなかった。
 
 つまり、現在と違い、
 法的処分、誹謗中傷の加害者に
 対する社会的制裁は、皆無に
 等しかった。

2.高級だったインターネット

 今と違い、パソコン自体の値段も
 高く、
 携帯電話向けインターネット
 サービスの利用代金も高かったため
 炎上の参加者は高収入であった。

 炎上の参加者は実は高収入という
 裏付けもある。

ネット炎上参加者「実は高年収」という仰天実態

つまり、私の通っていた高校は、
インターネット炎上参加者の
通う高校だったのだ。
水戸一高卒は六大学に入学する
生徒が全体の8割、
毎年のように東京大学合格者が出る。

なお、私に対する炎上を止めるため、
芸能界の表舞台を去ることを選んだが、
結果、炎上が、悪化したことは
ここで公表する。

なお、現在炎上中の杉田水脈議員は、
炎上第一世代の炎上参加者の親世代にあたる。

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