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ひとりでお茶を

好きな茶葉を選んで、お茶を淹れて、お気に入りの茶器で飲む時間。

その時間自体が、そして、そうするための時間的・精神的・身体的な余裕を確保できる状態が、私にとっての幸せだと思う。

そういえば、実家にいた頃、父は毎朝いちばん早く起き、お湯を沸かして緑茶を淹れ、ベランダでひとり本を読みながら飲んでいた。

帰宅も夜遅く、常に仕事で忙しそうだったのに、幼い頃は家族サービスもバリバリやってくれていた、今の自分と同じ年ごろの父にとって、あの時間は重要なものだったのかな……と想像する。