太陽がいっぱい
「SUGOI JAPAN」3位入賞お礼
*潮と計
「アナウンサー好感度ランキング今年も載ってたな、国江田さん」
「へー」
「あ、もう知ってた?」
「知らんかったけど、まぐろが『全身おいしいね』って褒められて喜ぶか?おいしくて当たり前、褒められて当たり前」
「喩えの意味は一切分からんけど分かった。国江田さんはすごいアナウンサーです」
「よし」
※この続きは商業誌「OFF AIR」に再録されております。
*竜起と深
「今度さー、アナ部の新人歓迎会があるんだけど」
「ふーん」
「やっぱ余興はジャスティスかな?」
「誰がすんの?」
「俺だよ?」
「へ~」
「どうかした?」
「お前の自由やから止めはせんけど、練習してるとことか一切俺には見せんといてな、声も聞かせんといてな、本番の写真とか動画も、一秒も一フレームも俺の目に入れんといてな、破ったら絶交」
「何で?」
「見たないからに決まっとるやろが!!」
「なっちゃんお笑い好きだべ?」
「好きでもお前で見たいか言われたら見たないねん」
「大丈夫だよ、ちゃんとやり込んで完璧に仕上げるから」
「それが想像つくからいややゆーとんねん!! 俺は絶対、絶対、ぜっっったい!! 見たないねん!! 男前ドブに捨てるとことか!」
「え、ちょ、落ち着いて」
「もおおー!! いややー!! うわー!! あー!!」
「ごめん、やんない、やんないから」
(出会って以降でいちばんキレられました:皆川竜起)
(大人になってからこんなことで泣くとは思いませんでした:名和田深)
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