11月のGoToトラベル対象除外の札幌市と大阪市のコロナ感染分析

 11月第3波の新型コロナ感染拡大による札幌市と大阪市の感染推移について、GoToトラブルがコロナ感染の拡大に影響したかを分析した。下記に示した札幌市と大阪市の感染推移図を見ると、感染拡大していた推移もGoToトラブル対象除外となった11月25日以降は減少傾向となった。しかし、両道府のGoToトラブル対象の地域は、逆に感染拡大傾向となり、北海道、大阪府は共に感染拡大している。また、対象除外となった両市と同じ傾向(1都市で県の50%の感染率)で、GoToトラブルの対象除外にならなかった愛知県名古屋市の感染者推移図を見ると、市内、その他地域共に拡大傾向であった。

分析結果では、飲食街の自粛もコロナ対策は、道府県でおこなっているが、自粛の影響は名古屋市も同様に減少するはず。大阪市、札幌市のみが15日以降減少傾向であった。GoToトラブルを一時停止すれば、全国の感染拡大を防ぐことがデータから明らかであると思われる。

大阪府120721

北海道120705

愛知県120721

 更に、主要9道府県を除く自治体の感染状況グラフを見ると、感染拡大が継続している今こそ、GoToトラブルを一時的に停止し、人の行動を自粛させる事が全国的な感染予防となる。

なお、観光地のある宮城県、静岡県、京都府、奈良県、広島県、福岡県や、東京、大阪、名古屋の近郊の茨城県、三重県、奈良県なども、12月に入り感染拡大傾向である。

全国120701

 感染の少ない地域におけるコロナ感染は①スーパースプレッダーが地域外から訪れによる二次感染、②地域から感染拡大している地域に行き感染して戻り2次感染させるケースが考えられるが、GoToトラブル利用数ははるかに地域外からのスーパースブレッダの方が多い。また、感染率推移図の減少傾向の途中の若干の拡大は3次感染の傾向である。

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