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都道府県別の死亡率と高齢者率からみた感染状況の「傾向と対策」(更新日:2021年2月28日)

昨年の3月から感染が広まった新型コロナの感染状況を第1波、第2波、第3波の陽性者数を母数とした死亡率と高齢者(70歳以上)率の可視化を行い、今後の第4波の感染拡大の対策に参考となればと考える。

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第1波の高齢者率は第3波より若干高い程度だが、死亡率は5倍となっていた。また、高齢者(70歳以上)を母数とした死亡率は3倍となっていあ。この原因を分析する。①第1波の検査条件は3月の厚生労働省と当時専門家会議の答申「発熱37.5℃以上が4日間続く場合に検査対象」により、無症状軽症者の割合が少なく、死亡率が高まった。②70歳以下の陽性者が入院前に既に重症化したり、早期治療が出来なかったりして、死亡率が高まった。

第3波における都道府県別の死亡率、高齢者率の可視化から(1)北海道の傾向は高齢者率は他と同程度だが、死亡率はほぼ3倍程度、更に高齢者(70歳以上)を母数とした死亡率は2倍強であった。死亡率の高い原因は、①旭川市のクラスター:高齢者が入院出来ず、高齢者施設にとどまり治療が出来なかった。②積極的な疫学調査の不足による無症状軽症者の割合が少なく、死亡率が高まった?。③70歳以下の陽性者が入院前に既に重症化したり、早期治療が出来なかったりして、死亡率が高まった。(2)首都圏より愛知県、大阪府、兵庫県の高齢者率、死亡率ともに1.5~2倍程度高い傾向であった。その理由は、①積極的な疫学調査の不足による無症状軽症者の割合が少なく、高齢者率が高まった?。②高齢者の不要不急の外出自粛の緩みにより高齢者率が高まった?。③重症化前の積極的な治療(アビガン、レムデシビル)の投与の違い?。


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