【結婚を祝して】花澤香菜さん担当キャラ語り【思い出☆ディスティネーション】

はじめに~夢中で宇宙で一番素敵な声へ~

アニメやゲームのCV欄に注意が向くようになってから約10年の僕ですが、初めて「好きな声優さん」と意識したのが香菜さんでした。その後も色んな声との出会いがありましたし、ソロ活動もずっとは追っていなかったのですが、やはり特別な声のままで。

そんな香菜さんですが、ついに先日。


交際のお話は聞いていましたが、ついに。外は猛威の予感がする雨でしたが、TLはパトローナスも出せそうな祝福ムードで。僕も勿論、嬉しかった……というより安心したんですよね。本人たちの望む形で発信できたであろうことが。

多少はチクっときましたが。


とはいえ、その報せを耳にして、香菜さんや担当キャラとの思い出が甦りもして。せっかくだし書き留めておこうというのが本稿です。

つまりは、ごく個人的な偏った思い出です。「あのキャラ出さないの?」というツッコミはナシで(ただ他の人の推しキャラは知りたいです)

ではでは、本題に移って、いいのかな?

※ツイートの引用はキャラ画像がわりと思ってください。

千石撫子/物語シリーズ


元凶イニシエーション。香菜さん推しというか、二次元にのめり込む第一歩が友人に勧められた「化物語」でした。
シャフト発の斬新な映像表現に「最近の深夜アニメって凄えな(※その中でも異端だと後から気づく)」と唸りつつ迎えた「なでこスネイク」。

♪せーの!
(え゛っ!?!?!?!?!?)

「こよみおにいちゃん」
(あ゛あ゛っ!!!!!!!!!!!!)

キャラクターにこんな感情を抱くなんて知らなかった、思えばあれが「萌え」概念を肌で理解した第一歩。いわゆるロリ属性が好きなんだと気付かされたのも「君のせいだよ」(song by ガハラさん)
(ちなみに、同じく年下チーム(一応)である八九寺は、可愛いというより「友達になりたい」でした)

という風に声と外見はどちゃくそ好みですし、西尾さん仕込みの台詞も大いに笑いましたし、可愛いキャラクターとして真っ先に浮かぶのは彼女なのですが。性格や行動まで含めて「丸ごと」「応援」できるかというと話は別で……元から危うい所が多いですし、シリーズ続編「囮物語」「恋物語」では立ち位置がガラッと変わって大暴走ですし。

とはいえ、だからこそ。「守ってあげたい」を全力で喚起する一面から、「こいつヤベエ」「どうしちゃったの」と震えさせる一面まで、多彩な方向に突き抜けた香菜さんの底力が光る。むしろ豹変してからの、鬼気迫る啖呵や絶叫、倫理観の吹っ飛んだトボケっぷりにこそ惚れました。二次元キャラの中で屈指の「面白い」子ですし、印象に残り続ける名演。


ちなみに(ライビュ参戦した)10周年イベント「物語フェス」では、手振りも交えた朗読を披露。ポップアップ登壇からの「なーでこーだーYo!」に全米がブチ上がりました。青春に、ときめき運ぶ君の声。


湊智花/ロウきゅーぶ!


小学生の女子バスケチームと男子高校生コーチの活躍を描いたスポコンアニメです。ええ、スポーツモノですとも(強弁)(実際にバスケ描写は面白かったです)
智花はメインヒロインであり、精神的にもスキル的にもチームの中心となる子でした。

友人から勧められて公式サイトを開いた瞬間に「なんか見ちゃいけなかった気がする」と一旦ページを閉じるくらい、慣れが必要なビジュアルではありました。今も得意じゃないですけど、当時は萌え絵が受け付けにくかった。

そのはずが。
中身に触れないでいるのも勿体ないと思い、アニメを観ていくうちに「やっぱり花澤さん可愛いな……」「というか智花ちゃん可愛いな」「しかもバスケ上手いな格好いい」「おお、もっかん決めた!」「もっかん」「湊智花!!!」と。

すっかり湊智花のオタクになりました。なんてったって可愛いし、ひたむきに頑張る姿にも惹かれるし、可愛いし、成長は熱いし、可愛いし。思い出して励まされるキャラの筆頭です。花澤ガーリッシュは最高だぜ。
慣れれば堕ちるという知見はその後にも活きていますね(ブレーキが壊れたともいう)

ただ最近、いわゆるサービスシーンだったり、ハーレム的な構図だったり、また苦手に傾いてきてまして。観るタイミングがあそこで良かったという感慨もあります。とか言った口でまたブヒブヒすることになりそうですが。


黒猫/俺の妹がこんなに可愛いわけがない。

左が「妹」の桐乃、右が「後輩」の黒猫/五更瑠璃ですね。
妹とのラブ(?)コメでもありますが、オタク・同人文化を高校生の視点で比較的リアル寄りに描いた作品として、当時の僕にとってはガイダンス的な楽しみ方もできました。まさか自分が同人誌を出す側になるとは思っていませんでしたが。

黒猫といえば、当初は厨二病や痛烈なディスが印象的でしたが。2期に入って、主人公・京介との向き合い方が変化してからの表情、ツンとデレの絶妙なバランスと威力にやられっぱなしで。ちょうど僕自身も、気になっていた女の子と距離が変わった(なお無事に破局した)こともあり、京介に自分を重ねるように悶えていたのを覚えています。僕が二次元にこんなにドキドキするわけがない、はずだったのですが。
(ちなみに五更家の次女も香菜さん、三女は小倉唯ちゃんでした。どんな楽園だ)

低いトーンの香菜さんは新鮮でしたし、感情に合わせた上ずり方も好きでした。声を抜きにしても、京介との間合いはヒロインの中でも特に好きでしたし(人間的には沙織さんが一押し)、だから終盤の展開は辛いものがありましたね……せっかく黒猫メインのスピンオフが出ているので、そちらも読まなきゃと思いつつ数年。読もうぜ僕。ちなみに開始時点では麻奈実さんの好感度が凄かったです。

しかしこれもタイトル苦手でしたね……いわゆるラノベ系文章タイトル、流行るだけの効果はあるので、少しずつ自作にも導入していきたいのですが。


河合律/僕らはみんな河合荘

一つ屋根の下、文学少女の先輩に惹かれながら変人揃いの住人に振り回される青春モノ。君らはみんな可愛いぞ。

本が好きな女性というだけで好感ですし(その割に本の扱いが雑ですが)
不思議ちゃん……じゃない、ミステリアスな雰囲気とやや硬めな態度、たまに見せる笑顔や無言の暴走(興奮すると唸る)に惹かれっぱなしでした。普段が抑えめだからこそ、ここぞでのデレの破壊力が存分に。

そして河合荘といえば。

我らがfhánaです。僕がfhánaを知るきっかけでもある特別な曲ですし、OPの本を使った演出も大好きです。曲の空気の合い方。

fhánaらしさ全開なタイトルと思ったら、まさかの原作由来だった、そんなアニソンマジックも印象深い。


小野寺小咲/ニセコイ

全部可愛いよ全部好きだよ宇宙の可憐と善性を全部集めたこんな子に惚れない訳ないだろカンゼンにベタボレだよ待ち望んだ全てはそこにあるんだよ

いやほんと。ここまで「みんな、こんなのが好きでしょ?」を全要素で撃ち抜いてくるキャラなかなかいないのでは。あまりに優等生すぎて好きになれないって人もいるとは思いますし、こういう子に限って報われない説はありますが。僕にとってのヒロインの一つの究極系ですね。小咲シーン、何度巻き戻したことか。

七草真由美/魔法科高校の劣等生

(意地でも「劣等生」とは略さないオタク)

魔法科は原作から読んでまして。約30巻、同じシリーズでこれだけ読んでいるのは魔法科だけですね(9月の完結に合わせて振り返り記事も書きたいような)。魔法に学校というファンタジーな響きですが、ミリタリー色の強い近未来SFという形容の方が合うと思います。

そんなシリーズの中心メンバーである七草先輩(さえぐさ、と読みます。妙な読み方にはちゃんとした理由あり)は、圧倒的な戦闘力とカリスマ性を誇りつつ、後輩を玩具にする小悪魔っぷりも持ち合わせています。原作から目を引くキャラですが、香菜さんの演じ分けが見事で楽しかった。やや高めのキーで先輩というのも新鮮でしたし。原作でも出番が長く続いているキャラなので、香菜さんの声で読める(脳内再生される)機会が多いのも良い。

そんな魔法科アニメ、10月から2期放送開始です。原作でも特に好きな「来訪者編」なので期待も一入。キミが創る未来ならもう近い、某研究科の劣等生は(研究が進まなくて)泣きそうでも(御社にお祈りされて)悔しくても止まっていられません。

常守朱/PSYCHO-PASS

市民の精神が数値化された社会で繰り広げられるSF警察ドラマ。第1期の興奮係数上昇は凄まじかったです(SSと3期はこれからですが)

当初は現場を知らない理想主義者として戸惑いつつ、凶悪犯やシステムに抗う姿勢を見せていく主人公の朱さん。とにかく成長ぶり、肝の据わり方の変化が凄まじいですし、それを喋りでも表現していく演じ分けは聴きごたえばっちりでした。仕事モードのテキパキとした喋りや、強敵相手に一歩も引かない凜とした声が最高に格好いいです。

これはさすがにスケール的にアレですけど。メンタルだけでなくて、フィジカルでの強さもすごいことになってるんですよね。ツワモノ系シンデレラストーリーというべきか。憧れます。

マリー/Persona 4 The Golden

人気の根強いジュブナイルRPGとそのアニメ版より。
謎多き記憶喪失の少女、公式から「そのイタさ未来永劫」とまで称される独特なセンスの詩人でもあります。
P4の増量版であるゴールデンから参戦したキャラなのですが。(ギャルゲーでいう所の)攻略キャラとしてもギュンギュンさせてくれましたし、ストーリーの秘密を握る存在としても非常に楽しませてくれました。P4は本当にシナリオが良い、10年前くらいにプレイしてからずっと影響受けてます。忘れないよ、大事なみんなと過ごした毎日。

アニメ版ではメインヒロイン扱いに。イタポエムを情感たっぷりに読み上げ、直後にキレ絶叫を被せる……という流れをアバンの恒例にされるという活躍っぷり。低いキーであれだけイタさ……表情の豊かさを表現できるのも、キャリアを積む中で習得されたスキルかなと思います(昔は高めのキーが多かった気がしますし)

ユキノ/言の葉の庭

新海作品に触れたきっかけですね。香菜さん珍しい作風のに出るな~と借りて、画作りに衝撃を受けて以来ずっと新海ファンです。この映画以来、雨の日の楽しさが格段に増しました。土砂降りとかずぶ濡れはやっぱり嫌ですが。

雨の新宿御苑にいる謎のお姉さん。写実的な作風に合わせて、大人らしく落ち着いた、しかし耳に残る声。そして距離が近づくにつれての感情の滲み方。TVアニメやゲームとはまた違った、地に足つきながらも「少年の憧れ」を掻き立てるお芝居でした。和歌の引用がたまらない……!

ちなみに。この件で新海さんは香菜さんに惚れたのかオタクの食いつきに気をよくしたのか(たぶん両方)、「君の名は。」でも「天気の子」でも香菜さんはゲスト出演しています。特に天気では(同じく新海キャストである)佐倉綾音さんとの百合営業を披露もしており、劇場の一部オタクを爆笑させたことでしょう。

こちらがあやねる×賢章くんなので、間接的に夫婦共演していると言えなくも(無理)(ストライドとかマギを観ましょう)


小渕沢報瀬/宇宙よりも遠い場所

それぞれの理由で南極を目指す女子高生4人の物語。
アニメの評価基準はそれぞれですし、僕も大量に観ている訳ではないのですが、作劇・演出のクオリティでいえば日本のTVアニメの最高水準の一角だと思います。見せつけるような豪華な作画や斬新な演出、原作と合わせてのキャラクター力では他作品が浮かびますが、1クールで完結する物語をいかに丁寧に効果的に描くか、という点で本作よりも巧いアニメはなかなか浮かびません。ドキドキ、ずっと消えない。

そんな作品の中心人物、南極行きという無謀をずっと掲げてきたペンギン大好きポンコツガールの報瀬(しらせ)。
二次元らしい可愛らしさよりも実在感、血の通い方が素晴らしかったです。強めに言い募ったり啖呵を切るシーンが多いのですが、そのたびにぶち上がったり涙腺崩壊したり情緒がぐちゃぐちゃでしたし。かと思えば、妙な所でポンコツっぷりを発揮して笑わせてくれますし。喪失に向き合う終盤での熱演もただただお見事。単体だけでなく、他のキャストさんとの掛け合いのテンポや空気も最高でした。ファニーでエモでアグレッシブ、報瀬に命を吹き込んだのが香菜さんで良かった。よりもいはマジで名作なので是非。

おわりに~世界に愛される人で在り続ける二人へ~

ここまで10人。他にも、天使ちゃん(Angel Beats!)に綾瀬(ギルティクラウン)にデュース(FF零式)にまゆしぃ(シュタゲ)にしえみ(青エク)に愛花(絶園のテンペスト)に茜(ダンデライオン)に赤血球(はたらく細胞)にと、書いていくとキリがないですし未見作品も数多いのですが。

どの作品でも、香菜さんが関わっていたことで楽しさがプラスされたのは確かで。これからも活躍を追い続けるのが楽しみです。

香菜さんも賢章くんも超人気で、つまりは多忙で。その隙間のプライベートくらい、完全クローズドであっても良いはずで。
だからこそ、人生の節目を僕らに祝わせてくれたことはありがたいですし、他のオタクと祝福を分かち合えるのが嬉しかったです。

これから先、公の場でお二人がどんな間合いで過ごすかは不明ですし、キャスト同士を貫くのも立派な在り方ですが。たまに、夫婦としての一面も見せてくれたら嬉しいな……という期待をちょっとだけしておきます(健一&真綾さんみたいな)

それはともかく。まずは心身ともに健やかであられますように。

「つないだ手を握りしめ」「この恋のオトをいつまでも響かせて」おふたりだけのhappy endingsへ歩まれますように。

最後に。僕らの世界に、花澤香菜さんを

「神様ありがとう」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?