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よく覚えている体操
いつだったかもうずいぶん前、まだ楷書体なども満足に紹介されてない頃の練習会でのこと。
練習すると言っても楷書体だって満足に成り立たないし、体操しようにも真似事の領域を出なかった。
それでも経験者が集まっての練習会だから、手を合わせて押し合えばちょっと体操はできる。
そんな頃に経験した体操でとても印象に残っているものがある。
相手は僕よりずっと大柄で体格差に気圧されそうになっていた。
それこそ相撲だったら負けちゃうだろうし、相対する前から気持ちで負けてしまうような相手だった。
はたして体操できるのかしら、押し潰されちゃいそうだなあ、なんて恐る恐る手を合わせたのを覚えている。
さて、その結果どうなったかというと、びっくりするほどしっかりと体操ができました。
以来その経験はずっと僕を助けてくれているように思います。
不安になっても怖くても、体操で手を合わせるのは簡単なことで、体操の最中に挫ける必要はないのだと感じられた。
それからもしばしば、体操をしているとそれを感じられる時があります。
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