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もう一度

背中に違和感が残り、余計なことを考えて体操もままならない。
そのまま体調を崩してあまり身動きも取れないまま次の講座を待った。

もう一度、講座で体操をすれば変化はあるか。
あるいは先生の指導を受ければ何か変わるか。
次の平均化操法を受けた時に答えはでるか。

しかし、そんな心持ちこそ不安の反映だ。
その場に臨む自分自身の気構え自体がズレてしまったように感じていた。

それはもちろん体操にも影響が出る。
素直な体操はもう出来なくなっていた。
ひどく気分が悪くなってしまうこともあった。

楽しいはずのものがまったく楽しめない。
やっているうちに変わるのではないか、と思うまま時間ばかりが過ぎていった。

それから先生にこの件について直接相談するまで2年近くかかる。
なんで真っ先に相談しなかったのだろうか。
思いつけなかったという以上の理由はないけれど、どこか遠い存在であったと思う。

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