ムカデの会

2016年2月に講座の中でふとした事故があり、それから僕にとって辛い時期が始まる。
平均化訓練の研究において自分の中心とし、頼りにしていた感覚が失われてしまう。
それからずいぶんと悩むことになるが、これについて述べるのは別の機会に譲り、当時の出来事を振り返りたいと思う。

2015年の年末に2人で手を合わせて体操を誘導するやり方が考案された。
では、本当に先生が不在の場所でも体操が誘導できるのか。
それを確かめる為の実験の場を作ろうと出来たのが「ムカデの会」という練習会だった。
結果は残念ながら散々なもので、今振り返っての結論としては体操自体は確かに誘導出来るけれど、それが練習として成り立つか、そのクオリティはどの程度のものか、そうなると目も当てられないようなお粗末なものだ、というところだ。

実際のところ、当時は楷書体などの型稽古も満足に紹介されておらず、熱心に講座に通いつめている人達が集まっても満足に型稽古を成り立たせることもできないような状況だった。
だだ、そんな状態であっても体操自体は確かに出来るようだと言う結論は出た。
体操のクオリティを度外視しても体操自体は確かに成り立ってはいる。
それは平均化体操は先生の技術で導かれるものでく、元から人に備わっている仕組みとしてあるものなのだろうと思えた。

ムカデの会は2016年1月から始まり、その後定期的に開催された。
実験の場所として行われたのは最初の1回で、その後は体操の練習会としての性質が強くなっていった。

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