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相手の言い分

後日、痛みが残ったと相手に伝えると「それほど大切なものなら金庫にしまっておけばよい」と言う。
確かに平均化操法を受けた感触は大切にしたい。
しかし、それは性質上金庫に閉まっておけるものでもない。
相手も操法を受けていて、もちろん平均化操法を目の当たりにしているはずで、その結果出てくる言葉がこれでは会話にはならないだろうと感じた。
あるいは会話の相手である僕をやり込めようというレトリックでもあるかもしれない。

どちらにしろ、これらは意見として意味を成すものではない。
ならばこれ以上言葉を交わす必要はないだろうと思い、もうこの件について言及することはなかった。
意見交換はできずとも、平均化訓練を学んでいるうちにお互い何かしら変化があるだろうという期待もあった。

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