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取り繕って

混乱や不安、憤りや不信、そして体操に対するちぐはぐな気持ちを取り繕って講座に向かう。
楽しさが動機の中心だったそれまでとはまるで別物になっていた。
講座に向かう道中の喫茶店でひと息ついた時にひどく心細い気持ちになった。

あれから5年以上経つけれど、僕の芯の部分に変わらずあの時のままになっている場所がある。
そこはまるで体操する気がないままに保存されているように感じる。
取り繕ったまま上辺だけの体操や練習をしていると、なんだか嘘をついているような気もした。
それに当然だけど、先生の前で取り繕えるわけもなかった。

すっかり身体に力が入らなくなってしまい、自分が平均化訓練をやっていると胸を張って言えなくなってしまったなと感じていた。

意地になって動かないでいる部分がある。
しかしこれは間違いなく自分の意思でやっていることだ。
2016年からの平均化訓練について振り返りながら、そんな僕の意地を解体していきたいと思う。

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