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オランピアソワレのススメ〜エロ要素が苦手な人間の感想※ネタバレなし〜

今回は「ニルアド」が苦手で「オラソワ」を嫌煙していた、という方向け、もしくはエロ要素が苦手でなんとなく避けていたという方向けに特化して感想を書こうと思う。
というのも、私自身が上記のような理由でオラソワを積んで二年間放置していたのだが、プレイしてみたら意外と「あれ?面白くないか?」と思えているからである。少なくとも私は二年間積んでいたのを後悔しはじめている。なぜなら単独イベントを逃してしまったから。もっと早くやってたら、絶対イベント行ったのに…!
はい、まあそんな理由で書いていきます。文章のノリはこんな感じですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。物語の核心的なネタバレは書いてませんが、ニルアドの話をがっつりしているので、ニルアドの情報何も入れたくない人は注意してください。

1.話に入る前に、私のエロ要素の考え方に関して

私は全年齢作品における、下品めなエロ要素、ここだから包み隠さず話してしまうと、「性行為を具体的な描写で表現しているもの」「特に下品な言い回しでの表現」が苦手です。18禁の作品ならなぜ平気かというと、「そういうスイッチ」を切り替えられるからです。はい、今からエロ漫画読みます、エロいの見ます〜〜っていうスイッチを入れた状態なら受け入れられるんだけど、私は基本的に少女漫画やディズニー映画のようなピュアな恋愛を見たい。生々しい恋愛より精神論的な恋愛描写が一番萌えるんです。だから全年齢作品には肉体的な愛ではなく精神的な愛を求めてしまう。そういう理由で、エロ要素はあるけど18禁作品はそういう理由で嫌いになったりはしません。が、中途半端にエロ〜〜い要素に頼るのにガチで振り切りもしない作品は好きじゃないです。やるならやれ。こういう考え方の人間なので、これがまず理解不能っていう方はもしかしたら今後の私の今後の感想で「エロアリでも楽しめそうよ!」という考え方になれるかは微妙かもしれません.本当に性的描写が苦手な方もいると思うのでね.そういう場合に関しては、モブ描写から何まで子作り前提の世界観で避けられないので、多分地雷だと思います。

2.オラソワのエロ要素〜ニルアドと比較して〜

ニルアドの説明からしていきますと、主人公は箱入りの華族のお嬢様。お淑やかで家族思い、公園の美女と噂されるほどの美人。今まで恋を知らずに生きてきたし、これからも結婚はするとしても政略結婚で、それは華族の義務だと理解しているという前提。ニルアドは籠の鳥であった主人公が、屋敷の外へと飛び出し、大人の女性として独り立ちしていく物語です。そんな中で好きな男性と恋に落ち、やがて結ばれ、性行為をし、そして大人の女になる。という流れが決まっています。多分、少女が女になる要素としての性行為だと思うんですけど、華族のお嬢様が未婚の段階で性行為を簡単にしてしまうのは正直なところ違和感しかないし、全員に義務のように性行為シーンがあるのも当時は驚きました。私はニルアドのこういうところが苦手でした。
一方のオラソワですが、主人公は島の中で一番身分の高い一族の女性。「気高く笑わないお人形のような美人」を演じて(というよりも周囲に抑圧されてそうなっている)いますが、中身は純粋で明るく超ポジティブな女の子で「花婿を探すわ!」って張り切っちゃう感じの子。血筋を残す義務がありますが、一族のたった一人の生き残りなので、主人公が子孫を残さなくては途絶えてしまうという状況にあります。主人公は子を産むため、花婿探しを義務付けられるのです。
つまり主人公の目的そのものが子作りを前提とした花婿探し。かつ、この世界観では子を産み、脈々と子孫を残していくことがとても重要視されているのです。なのでもう義務というか目的そのものなので、性行為自体には違和感を抱けない。ニルアドは性行為を通して「女になったね」みたいな描写だったり、「腰が痛いわ」「ごめん無理させちゃったね」みたいな描写だったり色々生々しかったのに対して、(まだ1人だけ攻略した段階ですけど)オラソワはそういう下世話な感じはあんまりしなかった。なんだろうニルアドはテーマに「官能的」って入ってるから?やってること同じなのに。あと、恋愛描写も割と違和感がなくて、「好き」って自覚したら触れ合いたくなっちゃったり、話すだけで一緒にいられるだけで良かったのに、どうしても触れずにはいられなくなる衝動という描写がしっかりしているので、「ああ、そうだよね、好きだもんね」と納得できてしまったのが大きい。
というわけで、一言ずつまとめてしまうと以下のような違いがありました。

ニルアド:「性行為=官能的な要素の一部」「性行為を通して女になる」「華族のお嬢様だけど、未婚で性交渉」
オラソワ:「主人公の義務」「性行為=愛する人と出会ったからこそ焦がれる衝動」「子作りを前提とした性行為」

このように、エロ要素自体に理由づけがあること、目的の一つであるから、避けては通れない要素だと最初から認識できて「そういうのを読むぞ」というスイッチが入れられるのが個人的には大きかったです。予想もつかない地雷って本当にしんどいですもんね。逆に今書いているような内容を受け入れられそうにないと、おそらく合わないのではないかなと思います。でも、私もこういう情報は事前に知っていたんですよね。それでも、なかなかやる気は起きなかった。ここからは逆にどういうところを気に入っているかを書いていきます。

3.オススメポイント:世界観がすごくしっかりしている

オラソワ、すげ〜〜面白い!と思っているのは、世界観がすごく独特で面白いからなんです。日本神話をテーマにしているみたいなんですけど、想像以上に闇深い世界観でとっても面白いし真相が純粋に気になる。
面白いポイントを羅列していきます。(すみません、割と流し読み人間なので間違った情報あったらごめんなさい)

・生まれ持つ「色」(白とか赤とか)で身分が決まる
・「色」を残していくことがとても重要視されている世界観で、色の綺麗さがとても重要視されている
・白>赤青黄>橙緑紫など>甲>乙>(ここまで太陽の光を浴びて生活できる人たち)>以下略(色がごちゃ混ぜになった人たち、犯罪者など)の人たちは地下世界から出られず被差別対象として生活している などがっつり身分社会で差別社会
・そのため 交配(性行為)が当たり前の世界観 むしろそれが最重要視される
・身分にそぐわない恋愛は禁忌
・主人公の生まれた島は男子禁制の女しか生まれない島、ある日主人公以外全員死んでしまう(主人公は生き残り)
・神やマレビトなど人ならざる存在との共存世界

気になる設定がありすぎる!思っている以上に血生臭い世界みたいです。
私はもうちょっとふわっとした世界なのかな〜と思っていたんですけど、世界観構成がすごくしっかりしているのが共通ルートだけでも伝わってくるのですごくテンションが上がりました。私、物語の世界観がきっちり練られている方が好きなんです。
例えば、「一般人はどう生活しているのか?彼らの信仰する宗教は?政治的には誰がどう統治しているの?他国との関係は?食事は何が主食?どう利益を生み出して栄えている地域・国なの?」など、キャラ設定以外の「この世界のありかた」をしっかり考えられてないと、話がふわっとすると思うんですよ。深みが増すのでここは押さえて欲しいですね。オラソワそういう意味でとっても楽しい。エグめの話が好きな人はハマりそう。私がそうなので。

と言ってもね

と言ってもね、やってみないと合うかどうかはわからないとは思います。
でも、こういう人間もいたよっていうこの記録を、参考になったよと思っていただける人も少しはいるかもしれないな〜と思って今文字を打っています。
私自身、オラソワってどうなの?って思って感想とかを探しても、大絶賛されているゲームだからこそなのか、「エロ苦手だしなんかやる気でね〜〜な」みたいなマイナスから入る人間の意見ってあんまり目にしなかったので。まあこれ書いてる私も全員攻略したら意見変えるかもしれませんし、あれ?この間絶賛してたじゃんと思っても、一感想として見逃してくださいね(笑)もし私と同じように躊躇している人がいたら、一緒に崩してみませんか?というお誘いのnoteでした。ここまで読んでいただきありがとうございした😊

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