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夏が舞台の乙女ゲームについて紹介してみた

この記事を書くに至った経緯は、この素敵なましゅまろを戴いたからである。

このましゅまろを見て、「どうせなら記事にしてみたい!」そんな気持ちが沸き上がり、今筆を執っている。
なぜこれほどこのましゅまろに感激したのかというと、「最後の夏休み」というワードに感動したからだ。
社会人になると、夏休みというものは縁遠いものである。
私も「最後の夏休み」は経験してしまっている人間だからこそ、「夏休み」のスペシャル感をとても感じたのだ。
コロナ禍で、夏の思い出を作りにくいこんな夏だからこそ、素敵な「夏」を味わってほしい。

と、前置きはこのくらいにさせていただこう。

私のプレイ済み乙女ゲームの中で、夏を舞台にした乙女ゲームをとりあえず挙げてみた。


~サスペンス系~
アムネシア
シャレードマニアクス
セブンスカーレット
~青春系~
金色のコルダ3シリーズ
プリンスオブストライド
~ホラー系~
しらつゆの怪

~切ないファンタジー系~
あさき、ゆめみし
ソラユメ
夏空のモノローグ
~海外作品~
エンケルトビレット


超ざっくりとなんとなくの系統毎に分けてみた。

この中でも、私が夏という季節を味わえたと思えた作品について紹介していきたいと思う。
アムネシアとシャレードマニアクスについては今回は除外させていただく。
アムネシア、シャレードマニアクスともに私も大好きな作品なのだが、サスペンス要素が強く、「夏らしいか」と聞かれると否、だからである。
アムネシアは、そもそも夏なのに寒いという異常な夏が舞台であるし、なんかもう夏らしくはない。
登場人物の服装も夏の日本ではあり得ないほどの厚着だし。この記事書くまでアムネシアが夏休み舞台の作品だってわすれてたよ、ハイ。

セブンスカーレット


「田舎町」 「殺人事件」 「ミステリー」
これらのワードが好きな人は多分ホームページのストーリー紹介を読むだけで購入意欲が湧いてくると思う。
私としては、乙女ゲームとしてはあまり評価は高くないけれども(恋愛過程の唐突さは否めず)、ミステリーとしては結構面白かったと思った作品である。
雰囲気がすごく良いので、世界に一気に引き込まれるはず。
CV柿原徹也さんの年下シェフくんが、とっても面白いと思うよ。
キャラデザはうたプリで知られる倉花さん。


金色のコルダ3



全国音楽コンクールに全力を注いだ、一夏をどうぞ。
乙女ゲーム界の老舗、ネオロマンスシリーズのうちの一つである。

夏休み中ずっと部活に打ち込み、ひたすらヴァイオリンの練習とお弁当作りしてたら、色んな男たちに恋されちゃう。めちゃくちゃ青春味わえる。後に紹介するプリストが体育会系の青春ものなら、こちらは文化系の青春もの。特に吹奏楽部出身など音楽経験のある人は多分すごく刺さる。私なんて習い事でしてたくらいだけど、本気でやってなかったことを責め立てられていたようだったもの。そしてコルダ3は攻略対象の数がすごく多いのも魅力の一つ。やたら高校生らしくない奴もいますが、そこも含めてコルダ3はいいぞ。

公式が出している「コルダはいいぞ」動画のリンクも貼っておく。声優さんにこれをしていただけるのはさすがネオロマンスという感じがする。



金色のコルダ3 another sky

大好きなあのキャラクターと、もしも、同じ学校に通っていたら?

という、もしものパラレルワールドを描く。
本編と同時間軸であり、別の時点で全国音楽コンクールを描く青春もの。すごいぞ全部で4校だ!(神南、至誠館、横浜天音、函館天音)
私はアナスカで推しの芹沢睦とソラに出会った。ありがとうアナスカ。


プリンスオブストライド


何も言わずにこのOPムービーを見て欲しい。
一言でいえば、主人公がチームの紅一点となり、自分たちのチームを全国一へとサポートする作品である。
この作品の良いところは、架空スポーツを扱っている作品であるのに対して、現実世界で起きているかのようなリアリティがある点である。
あくまで人間離れしないスポーツで、ひたすらそれぞれの青春を描く。
負けたチームにも負けたチームの青春がある。そんなアツさが感じられる作品だ。
そして全体的に作品がスタイリッシュでオシャレなのもポイントが高い。
キャラデザ・スチル・企画はペルソナやアイドルマスターsideMや夢色キャストなどで知られるFiFSさんが担当。
従来の乙女ゲームらしくなく、煌びやかすぎず爽やかな絵柄がとても作風に合っていると思う。
全国大会に全てを捧げる、特別な夏をどうぞ。


しらつゆの怪



しらつゆに関しては心の底からオススメはできないというのが正直な本音である。
しかし、オトメイトの歴史を知るという意味では押さえておきたい作品であると言えるだろう。
ということで、今回の記事では名前を挙げさせていただいた。
しらつゆは、とりあえず雰囲気とOPが最高である。
冒頭〜主人公たちが肝試しをして心霊現象に遭うまでがしらつゆの楽しいところの半分を占めているといっても過言ではない。
それくらい、肝試しパートはかなりホラー感あったし、不気味で気味の悪い作りだ。
あと、忘れてはならないのは「百物語」システムである。
ダミーヘッドマイクを使っているので目を閉じればすぐそこで怪談話に参加しているような臨場感で、怪談話が聞ける。
怪談話にダミヘ使ったところにしらつゆは全力を使い果たしたのだろう。
某吸血鬼ゲー(ディアがつくなんとか)のようにエロいシーンのダミヘはない。
しかも、本当に百つ用意されてるんですよ!すご!
ちなみに私は全部ちゃんと聞いていないが、おススメの話があればだれか教えてほしい。
それ以外の面については評判通りであるとだけここには記載したい。
それでもだ、もし、そこのあなたがしらつゆをやりたいと言うのなら、私に止められはしない。

あさき、ゆめみし



「田舎町」「前世」「妖」というワードにピンときた人はこの作品をやってみてほしい。
田舎町で過ごす、ひと夏は夏らしく楽しげなものではないが、しんみりと心を包み込んでくれる。
オタクの大好きな「どこかで出会ったことあるかしら?」ってな運命的で切ない恋愛が楽しめるんだなこれが。
1周目はメインヒーロールートをやって、運命的な恋愛を楽しんで、2周目以降は主人公に隠された闇や攻略対象に隠された闇を知っていってほしい。
主人公の置かれている境遇が地味にエグイのが私的には推しポイントだ。
これは多分メインヒーロールートだけやると「???」となるだろう。
そのくらい、普通の子感しかないのだが……。
正直、あさきゆめみしに関しては全ルートやらないと良さをわかってもらえないと思っているので、ほんと、誰か、やって……。
雰囲気としては、「緋色の欠片」シリーズや、「神凪ノ杜」に近い。
ただ、古い作品であるため、その点は注意されたし。

ソラユメ



ある日突然、謎の悪魔と契約を交わしてしまった主人公が過ごす夏休みのお話。
古めの作品であるため、ノリも当然古く、なんだか単調に感じてしまう部分もあると先に注意事項として挙げさせていただく。
ただ、例えばKEYの「Air」が今でも愛されているように、この作品もTAKUYO作品を語る上では外せない良作である。
この作品の真髄は、「朝峰くん」ルートである。
OPとEDは朝峰くんルートをやった上で聞くともれなく涙腺が崩壊する。
私としては、是非朝峰くんルートをやってほしい。
幻想的で切ない恋が君をまっている。
なお、ヤンデレ美少年が好きな人はなお楽しめる作りになっているので、ヤンデレ好きな人は要チェックだ。
最近ヤンデレは非常に少ないからな……。


夏空のモノローグ



夏空に関しては、すごいファンが沢山ついているので、乙女ゲームオタクをしていれば名前は聞いたことのある人も多いかもしれない。
そんなレベルにまで夏空の知名度が上がったことに、まずファンとしては大感謝である。
この作品は、オトメイトが(こういってはなんだが)「売ろう!」と力を入れている作品では残念ながらないのだが、それでもファン主催のコンサートが開催されたり、毎年発売日にオトメイトカフェでのイベントが開催されたり、単独イベントが開催されたりしているなど、ファンとスタッフの愛が非常に強い作品である。
その魅力は、シナリオの良さとキャラクターの良さどちらも兼ね備えているからだ。
舞台は現代。
主人公たちは「7月29日」が永遠に繰り返されるタイムループに巻き込まれてしまう。
私たち誰しもが、「明日が来なければいいのに」「ずっとこのままだったらいいのに」という気持ちを抱えたことがあるだろう。
主人公含め、攻略対象全員にそれぞれの事情があり、「明日なんて来なければいい」なんて思う子たちもいる。
高校生の彼らが、必死に現実に藻掻き苦しみ、そして「明日」「未来」を受け入れる、そんなストーリーは、誰しも共感できるのではないだろうか。

Enkeltbillet



最後に紹介するのは、海外旅行をテーマにしたこの作品だ。
作品内の時間は10日間。
そのくらいの短期間とは思えないくらいの濃密でドラマチックな1週間少しが味わえる。
製作は大人気作品「華ヤカ」のチーム、イチカラム。
(現在主人公が通っている)短大を選んだのも自宅の近くだから、海外旅行に行くのも(英語も話せないため)英語が話せる友達に頼りっきりというような、自分の意志では決められない主人公が、旅を通して精神的に成長し、そこから先の人生も変わる話。
まあ主人公かなり不幸ではあるんですけどね、海外旅行先でスーツケースとバッグ擦られてスマホなし一文無しになった上に迷子になるという……。
普通に絶望ですわ、私なら多分いい歳して号泣してしまうと思う。
前半は攻略対象(一部)にひたすら罵られるバカにされる、親友と大喧嘩するわの大波乱。
そんな奴らを落としたときのスカっと感といったらない。
そして、攻略対象たちも全員家庭に問題があるパターンである。
そういう意味でもテーマがしっかりしているといえる。
とてもオシャンティーな作品なので、6年も前の作品だが古臭さは全くない。
ちなみにこのゲーム、プロモーションムービーをみていただければわかるのだが、街を歩いてバイトしてお金を貯めたり依頼をこなしたりするRPGのようなモードがある。
これが楽しすぎて、私は1周目だけで17時間もかかってしまった。
(※乙女ゲームにおいては通常1周6~7時間、2周目以降は3~4時間が平均である)
エンケルはいいぞ.



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